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”おらえ”のこと、と今後の方向性について

”おらえ”は地元言葉で”自分の家・地域”という意味。

僕の”おらえ”は”秋田”。
人口減少と少子高齢化が最も進んでいる地域だ。

”こさいだってなんもね”
”都会さ行って勉強してこぇばええね”
”東京のいい会社さ入って稼げ”
など
親やその周り、先生からも言われて育ったので、
大学進学を機に「仙台」や「東京」などへ出ていって、そこに腰を据える人が大半。

自分も流れに乗って「東京」周辺の大学へ行って仕事する気満々だったものの、いろいろあって大学も”秋田”の山奥で過ごすことになった。

「テレビ」でさえ「東京」の情報しか流さないので、
いいなーあっちさ住んで楽しんでやるからなー、
出ていく気で満ち溢れていた。

なのに

大学一年目の超短い夏休み。急いで車の免許を取った。
ないと実家からの通学はもちろん、買い物だって苦だったから。

それから、親や祖父の車を借りて少しずつ運転するようになった。
これが結構楽しい。
車移動を通して「都会」に比べものにならないくらい何もないと思っていた”秋田”も案外楽しむところがあるんだなー、と気づくようになった。

祭り、風景、温泉、食、酒、…

折角あるんだからもっと知ってもらったっていいのに!
そのあたりから、仕事も”地元”を候補に入れるようになった。

でも”秋田”に住んでいいことは少ない。
人がいない。「東京」から遠い。情報も入らないし伝わらない。
仕事は少ない。給与は低い。かと言って物価はすべて安いとは限らない。
そして、冬のせいで諸々の維持費が馬鹿にならない。

だからなんだよね。「東京」への強い憧れと、年上がああ言ってたこと。

ただここまで過ごしてきちゃったんだし、楽しそうだしと、迷いながらも
”地元”と関わりのある仕事をすることにした。

なのに


初めての仕事は「東京」だった。
急いで荷物をまとめて引っ越す。

「テレビ」が流してた通り、年上が言ってた通り「東京」はすごいんだわ。
流行の最先端、芸術が集う。
交通の中心地、どこへでも気軽に行ける。

そんな「東京」に住んでいる人も”秋田に”興味をもってくれる。
「”秋田“について教えてよ!」と聞かれることが多い。
けど、なんて言えばいいがろなーと思ってしまう。
「”秋田”って遠いから行ったことないから、いつか―」と口揃えて言う。
けど、なんて返せばいいがろなーと思ってしまう。

…複雑な気持ちになっている。

ということで
興味のある街とかの話をしながら、
”おらえ”の”秋田”について考えられればと思う。
なーんてまだストックが少ないので、
話が逸れることも多々あるかと思うが、ご容赦いただきたい。


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