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休職を「活動休止」と呼ぶと、なんとなくポジティブ

適応障害で休職中なので、日々note書いています。

さて、休職といえば「働くことを休んでいる期間」には違いありませんが、多くの場合は、働きたいor働かなければならないのに、休まざるを得ない、という後ろ向きな印象の言葉として語られます。

一般的には、まだ十分に働ける年齢にもかかわらず、
 ・社会に貢献できていない
 ・他人に価値を提供できていない
 ・結果的に、お金を稼げてもいない
という状態は、罪悪感や後ろめたさ、自己肯定感の低下につながります。

その結果、この状態のままは「良くないこと」だから「早く終わらせなければならない」というプレッシャーに繋がるのですね。
本来、人はどのように生きようが個人の自由なんですけどね。

そこで。
休んでいる状態を肯定的に表現する魅惑のフレーズ、「活動休止」について考察してみます。

活動休止するミュージシャンやタレントも多い

突然、話が飛躍するようで申し訳ない。

不祥事や事件・事故は別として、人気が継続しているにも関わらず、活動休止を発表するミュージシャンやタレントは結構多いです。
(※原因は病気や体調不良もあり)

昭和の時代なら、どんなにハードだろうが、仕事が入ってくる限りは、ぶっ倒れるまで(ぶっ倒れても)活動させられていたのでしょうね。

下剋上の世界、少しでも休むと、他の誰かにポジションを奪われ、復活するのは極めて困難になっていたのでしょう。よく知らんけど。
結婚や出産も、そう簡単には許されなかった時代だったと思います。

現在、働き方改革は芸能界にも及んでいるのか、人気があっても「休む」ことが容認される空気になっているように感じます。

芸能人の結婚や出産も、今の時代は好意的に受け入れられるし、進学、留学、起業などを経験して、新たな領域で活躍する人も出てきています。

引退や解散ではなく「活動休止」の場合は、一定期間を経てから活動を再開する前提になっていることが多いはずです。

ミュージシャンやタレントで、活動休止後、復活した例をちょっと調べてみました。

活動休止(解散含む)、復活したミュージシャンの例
(新旧 順不同)

・サザンオールスターズ
・flumpool
・いきものがかり
・Hi-STANDARD
・X JAPAN
・UNICORN
・Mr.Children
・ウルフルズ
・サニーデイ・サービス
・ユニコーン
・LUNA SEA
・B.B.クィーンズ
・REBECCA
・175R
・THE YELLOW MONKEY
・CHEMISTRY
・ELLEGARDEN
・NUMBER GIRL

活動休止を発表した芸能人の例(引退・復帰も含む)

・広末涼子
・若槻千夏
・ヒロミ
・内田有紀
・吉川愛
・石原さとみ
・大島優子
・ウエンツ瑛士
・関ジャニ∞・大倉忠義
・松井珠理奈
・3時のヒロイン・ゆめっち
・山本彩
・深田恭子
・皆藤愛子
・鈴木奈々
・LiSA
・氷川きよし
・日向坂46・佐々木美玲
・小坂奈緒

※参考:https://www.oricon.co.jp/special/59260/

多くの理由が「リフレッシュ」

こう見ていくと、人気絶頂中であっても、活動休止した(している)人やグループは多いですね。
いや、実は私が知らない人もたくさんいますが。それはさておき。

今どきの理由として多いのが「リフレッシュ」だそうです。
病気や体調不良が理由の場合もありますが、あまりのハードワークが続いて、本音では「少し休みたい」と思うケースもあるでしょう。

明らかな病気かどうかはともかく、メンタルが理由で休養する人もいてそうです。深田恭子さんなどは、適応障害であることを公表してますね。

一度休んだら芸能人生は終わり、というわけではなく、今の時代は活動休止の期間を経てから、再度復帰することも、以前よりはやりやすくなっているのかもしれません。

キーワード:『リブランディング』

Re ブランディング(再ブランド構築)です。
ブランドを、時代の変化や顧客に合わせて構築し直す、というようなビジネス用語。

単に一定期間の病気治療だったりすると、以前と変わらない立ち位置で復活する場合もあるでしょう。
でも、活動休止期間のあと、以前とはポジションやキャラを変えて復帰するケースも見受けられますよね。

子役が大人役になったり、元アイドルが子持ちの親の役を演じたり、という配役の変化もありますが、それ以外に「二足のわらじ」的な活躍をするケースも増えています。

女性タレントが出産・子育てを経験して、ママさんタレントになったりするのは典型的ですが、ブランドを立ち上げたり、飲食店を経営したり、家庭的キャラになったり、本を出したり・・。

何らかの「属性」や「タグ」が付くことでキャラが立ち、仕事の幅が広がる、というパターンなど。

成功しているパターンに共通するのは、従来のままではなく、変化を恐れず、目新しさや個性など、何らかの付加価値を付けてアップデートされていることだと思います。

一般人に置き換えてみると

休職中、必ずしも別に何かを勉強したり、資格を取ったりする必要はないと思います。

「仕事をしばらく休んでみた」という経験そのもの、そこで考えたこと、意識の変化が、他の人にはない自分だけの価値となっています。
つまり、形はどうあれ以前の自分からはアップデートされています。

サラリーマンの場合でも、「休職」が何となく自分的にはネガティブなイメージならば、試しに「活動休止」と言い換えてみてはどうでしょう。

あら不思議。
いずれ、晴れて復活することが前提となり、再始動時には何だか新しい自分にバージョンアップして、活動できるような気がしてきませんか?(気のせいかもしれませんが)

待ちわびている人たちに、応援されてそうな気がしませんか?(気のせいかもしれませんが)

そこは他人に期待されていなくてもいいのです。
何よりも自分自身が、復活を待ちわびる人でいいんじゃないかと思います。

焦る必要もなし。
復活のタイミングは自分で決めればいいし、再登場のしかたも自由。

復活・再始動を、あえて「リブート(Reboot)」と呼べば、より中二感が出てテンション上がりそうです。

パソコンのリブートも、ゴミファイルやメモリ上のキャッシュなどがクリアになりますからね。言い得て妙です。

復活の狼煙の準備をしましょう。

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