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QUITTING やめる力 最良の人生戦略

おはようございます。

リーダーシップデザイナーの吉田幸弘です。

今日のおススメの書籍です。

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■QUITTING やめる力 最良の人生戦略
■ジュリア・ケラー (著)
■児島 修(訳)=============================


●やめるという行為は、人間の行動のなかでも特別な・・・・・・そしてネガティブな・・・・・・位置づけを与えられている。

やめることほど、特別な悪口の対象になる行為もない。

ある状況がうまくいかないときに正当な手段として用いられることもあるが、それはまれなケースだ。

(P15 引用)

プロローグの部分の引用ですが、そもそも人は「やめる」という行為をネガティブに解釈する。

よくあるのが学生時代の部活動など。

やめる=裏切り者といった風潮になっているのを、昔感じていたことがあります。

そしてもう1つ、よく出てくる言葉が「やめる=根性がないなあ」というもの。

もちろん継続することは力になり大事です。

またすぐやめてしまうと、せっかくついた実力がリセットされてしまいます。

しかし、この「やめる=悪」を前面に出したのが、ブラック企業です。

ブラック企業だけど、やめるのは根性がないと言われる、あるいは「あなたは他に行く場所ない」なんて言われる。

そのうちに「やめる=絶対NG」と思って、思考停止してしまうのです。

今度は37ページより引用です。

●科学者や学者、歴史家、そして多数の一般の人への「やめること」についてのインタビューを通じて、はっきりと浮かび上がったことがある。

人が後悔するのは、何かをやめたことではなく、「やめるべきときにやめなかったこと」なのだ。

(P37 引用)

「あのときやめておけばよかった」なんて後悔をし続けてしまうケースは少なくない。

時間は有限だし、戻せないものだから仕方がない。

もちろん続けることは大切なこと、しかし意にそぐわないことはやめたほうがいい。

また目標に向かって邁進を続けた場合でも、現状を鑑みて、今やっていることをやめるのも1つの策である。

いい方向にシフトすると考えれば何も悪いことではないのだから。

本書では、勇気を持って「やめる」ためにはどうしたらいいかが解説されています。

それでは特に参考になったエッセンスをご紹介していきます。

●「『やめる』は、ネガティブな言葉よ」とクリエイティブ・ライティングの教鞭をとるシラキニュース大学の研究家で、この小説の作者であるスピオッタは言った。

「でも、やめなければ、新しい何かができないこともある。

サマンサは古い家に呼ばれたのよ。

別の人生の可能性に誘惑された。

他の場所へ引っ越すことで、彼女は生まれ変わることができたの」

(P100 引用)

「続けること」が目標達成の条件であると同時に「やめて違うことをする時間を作る」ことが条件になる場合もありうる。

まずは「やめる=悪・機会損失」という概念を頭の中から取り外すようにしたい。

むしろ「やめないこと=機会損失」となる場合もあるのだから。

●私たちは「やめてはいけない」というメッセージを毎日受け取る。

ところが、スタルバークはそれに耳を貸す必要はなく、むしろ戦略的にやめるのは英雄的な抵抗の示し方だと言う。

「人生には他人が定めた基準がたくさんある。でも、自分自身が定めた基準に目を向けることも大切だ。

自分の考えを優先させて、他人から良い評価を得ている何かを途中でやめるのは簡単ではない。

そのためには、相当の勇気が必要になる」

「やめる」「後退」「軌道修正」・・・・・・。

(P121 引用)

特に他の人から良い評価を得ているものをやめるのは難しい。

ただもし他にやりたいことがある場合で「やめる」に抵抗があるなら「減らす」から始めてもいいかもしれない。

●エジソンは、トウワタ、タンポポ、アキノキリンソウ、キョウチクトウ、スイカズラ、イチジク、グアユールなど、1万7000種以上のあらゆる植物から樹液を抽出し、加硫処理を試みた。

「エジソンは車を運転していて雑草が茂っている場所を見かけると、そのまま通り過ぎることができず、車から飛び降りて良さそうな品種を探した」とモリスは記している。

何度となく、「これだ」と思う植物と出合った。

期待できる結果が得られ始めると、ノートを取り出してその植物名の横に大文字で「PHENOMENON(素晴らしい)」と書いたが、実験は決まって来たいはずれに終わった。

あきらめて、また次の植物を探し求めた。

もし彼が、たとえばタンポポのような1種類の植物の可能性にこだわり続け、簡単にあきらめない自分を肯定していたら、大量の時間と労力を無駄にしていただろう。

やめることはエジソンにとって失敗ではなく、成功するための手段だった。

後退ではなく、前進だったのだ。

(P218~219 引用)

「やめる」は一見「退化」に見えるが、「前進」でもある。

このように考えをシフトするだけでも、ポジティブになれて実行しやすいのではないでしょうか。

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