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【書籍紹介】「言葉」で人生を変える超実践メソッド いつもご機嫌でいられる人のモノの言い方大全

こんばんは。

リーダーシップデザイナーの吉田幸弘です。

今日のおススメの書籍です。

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■「言葉」で人生を変える超実践メソッド いつもご機嫌でいられる人のモノの言い方大全
■麻生さいか(著)===========================


著者の麻生さんはコミュニケーション心理ライフコーチとして、活動されている方です。

スウェーデン育ちで日本に帰国後、円滑なコミュニケーションを取れず悩んだ中、自分の心を守るために何と日記を3650日以上毎日書き続けているそうです。

社会人になってからも体調を崩したり、フルコミュニケーションの仕事に就くも稼げなかったりといった紆余曲折を経ながら、ほんの些細な「3秒言葉」で、人間関係がぐっと良くなることに気づき、仕事で大きな成果をあげるようになったそうです。

そんな相手とのコミュニケーションを良好にする言葉と、嫌なことがあったときに自分を励ましたり、冷静にさせるための「自分への言葉」の両方が本書では学べます。

心理学的な要素も交えながら、1つ1つをかなり深掘りして書かれているので、理解しやすくかつ実践しやすいです。

自己肯定感の低い人、不要に周囲を気にしすぎてしまう人は本書を読むことで、解決できるのではないかと思います。

それでは特に参考になったエッセンスをご紹介していきます。

●自己肯定感が低い人は「とにかく肯定的な褒め言葉」が好き。

なぜなら、自信がなく自己否定が強く、認められることや承認を求めるからです。

ただ、とらえ方がネガティブなため、たまに褒め言葉も嫌味など否定的に受け取られるので注意します。

自己肯定感が高い人には独自性のある褒め言葉が鍵。

褒められるのは当たり前だから、一捻り加えた褒め方が大事です。

たとえば心を掴む力を讃え、真っ直ぐ目を見て「本当に面白い」。

寄り添いが苦手そうなら「意外と優しい」が響くこともあります。

(P156 引用)

ただ褒めておけばいいいと考えるのではなく、具体的に褒め方に工夫をしたいものです。

実際、次のページに例が載っています。

●自己肯定感が低い人には「縁の下の力持ち」「周りに気づかれないようにやっている気遣いが素敵」など「控えめながらも素晴らしい努力」への賞賛を伝えます。

一方、自己肯定感が高い人には、ギャップへの感動というニュアンスを入れます。

たとえば「注目の的で人を引っ張るイメージでしたが、じつは本当に1人ひとりに丁寧に寄り添っているんですね」など本人も気づかない意外な面を褒めると良いのです。

(P157 引用)

自己肯定感の高い人からすると、「そんなことできても当たり前」なんて褒めたことに対して思うかもしれません。

よく見ているなと感じさせるようなほめ方にしたいものです。

そのためには「さっきのプレゼン良かったですね」ではなく「データを引用した理由も言っていただいたので、より説得力がありました」といったように。

褒める対象は狭く具体的にがいいですね。

広く抽象的なほめ方をすると、相手も「本当かな」「上手いこと言って」と感じるかもしれません。

●ソフトに切り込むのに「空気が読めなくて」は非常に便利な言葉です。

本当に空気が読めない人は、自分が空気を読めないのですが」と言う段階で、実際には空気を読めていると気づいてもらえます。

そのうえで、自分の理解度が低いせいにして、核心をつきます。

普通に「まだここ決まっていないですよね?」と言うと、きつい印象を与えたり、偉そうと思われたりします。

そういうキャラクターならばそれはそれでかまわないのですが、重要なのは、無駄に敵をつくらずに、「あの人はじつはいろいろ理解しているんだな」と思われて、発言に耳を傾けてもらい、役に立つことです。

(P220~221 引用)

相手の話がわかりにくいと否定するのではなく、あくまで自分の理解度が低かったという前提で質問をすれば、相手のプライドも傷つけずに済みます。

特にこれが上司部下の関係で、上司が部下に「私の理解度が低いから」と自分に原因があるのではと伝えると、たいてい部下も「こちらも伝え方が悪かったから次回はもっと伝わるように工夫しよう」と思うものです。

●もし商品・サービスが本当に必要なら、相手が知らない情報や意義を説明し、必要性を感じてもらえるように、しっかりと伝えないことこそが問題なのです。

いやいや、おススメすると嫌われる?

「これめちゃくちゃおススメです」と伝えて、やんわり断られて、連絡が取れなくなって「ほら、嫌われた」となったことがある?

これは勘違いです。

それは嫌われたのではありません。

元々大した関係性がないのです。

よほど相手に失礼な言い方や提案をしてしまったのなら別ですが、ほとんどの場合、わざわざ関係性を続けるだけの価値を、元々あなたが見出してもらえていないだけです。

(P229 引用)

クロージングが苦手な人、なかなか相手に意見を伝えられない人には非常に参考になる部分です。

私自身も一歩踏み出す勇気がなかったのですが、確かに提案してその後受注できない場合、必ずしもこちらに非があるのではなく、元々まだ買う気になっていなかった、話だけ何となく聞こうと思ったなんて場合がほとんどです。

怒らせてしまったというような拡大解釈をして不要に自分を責めないようにしたいものです。



16冊目の新刊を上梓しました。


15冊目の新刊を上梓しました


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