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【書籍紹介】家康の本棚 天下人はどんな本をどう読み大成したのか

こんばんは。

今日のおススメの書籍です。

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■家康の本棚 天下人はどんな本をどう読み大成したのか
■大中 尚一 (著)
■小和田 泰経 (監修)
■ いずみ 朔庵 (イラスト)ト===========================


織田信長・豊臣秀吉に比べて、いまひとつ人気がない徳川家康。

しかし、260年以上続く長期政権を打ち立てた驚異的な功績を挙げ、日本国家の土台をつくり上げた方です。

そんな家康氏、決して恵まれた生い立ちではありませんでした。

生後間もなく両親が離婚し、幼いうちから今川家へ人質に出される。

その後も織田家・今川家と人質として渡り歩きます。

そんな中、織田信長・豊臣秀吉の傘下に入りながら、関ヶ原の戦いに勝利し、征夷大将軍として江戸幕府を開きます。

異例の出世を遂げたのですが、その礎となったのが読書の習慣でした。

そんな家康氏がどんな本を読み、戦や人生に役立っていったかを辿っているのが本書です。

中国古典・日本の古典の戦記を読んでみたいけど、いきなり読むのはハードルが高い、その作品の概要を知りたいといった方は特におススメです。

またどのような経緯で天下を取ったか、各戦の局面、勝利の要因、敗れた場合の要因分析とその後どう対処していったかなどが書かれ、非常に時代の流れが把握しやすい一冊でした。

歴史に詳しい方でも、歴史は苦手だけど学んでみたい方のような入門の方でも、楽しめる非常におススメな一冊です。

それでは特に参考になったエッセンスをご紹介していきます。

●危機を迎えてはそれを受け入れて回復した家康の様子は、まさに高い”レジリエンス”を発揮していたと思われます。

そしてその土台となったのは、やはり幼少期に培われた学習の習慣です。

常に情勢が流動し、日々大きく情勢が変わる戦国時代において、外的要因による危機は常に存在します。

しかし、古今の情報や文献などから学ぶことで、先人や同時代の偉人たちが危機に対してどのように対処し、逆に力をつけていったかの事例を知ることで、自身の失敗や他者から得た教訓も血肉に変えて成長を続ける、強い精神力を身につけたのではないかと思われます。

現代はとても変化が早い時代になってきています。

以前であれば、若い頃に覚えた技術が一生使えたことも少なくありませんでしたが、今は10年、下手をすると数年で陳腐化し、新しいことに挑戦していかないと成果を出せないどころか脱落しかねません。

そんな時代にこそ、失敗してもすぐに回復し次の行動ができるレジリエンスの力が求められています。

家康のようにへこたれない、仮に躓いてもすぐに立ち上がれる、そんな強靭さとしなやかさを少しでも身につけたいところです。

(P70 引用)

読書は心と頭に栄養を与えるものです。

特に心を鍛えられます。

嫌な出来事があっても落ち込む、イライラする時間を短縮できます。

その心を鍛えるためにもおススメなのが古典です。

古典は前の時代に生きた人々のエッセンスがたっぷり詰まっています。

特に人間関係、自身の悩みなどの問題は古今東西不変で共通なものも多い。

古いと切り捨てるのはもったいない

古典はヒントの宝庫です。

●長く活躍されていたり、一過性の成功ではなく永続的な成功をされていたりする方は、無駄なことにお金を使いません。

お金の使い方にシビアです。

しかし、自分が必要だと思ったり、自分を豊かにしてくれると思ったりしたものには惜しげもなく投資しています。

そしてその投資がより豊かさを生む。

こういう循環を作っているようです。

(P169 引用)

徳川家康はお金の使い方が特に上手だったようです。

無駄な浪費はしないものの、ここは投資すべきと思ったらしっかり投資する。

投資があってこそ成長が生まれます。

個人的には時間短縮、心と頭の栄養になるものには投資を惜しまないようにしています。



16冊目の新刊を上梓しました


15冊目の新刊です


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