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リデザイン・ワーク 新しい働き方

こんにちは。

今日のおススメの書籍です。

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■リデザイン・ワーク 新しい働き方
■リンダ・グラットン(著)
■池村千秋(訳)=============================


「ライフシフト」の著者であるリンダ・グラットン氏が2022年に出された本であり、当時はコロナ禍であり、リモートワークが今以上に多かったという背景があったかと思います。

だからこそリモートワークでの悩み、メンバー間のコミュニケーション不足などに対してどう対応していけばいいかについてかなりページが割かれています。

ただ生産性、今後身に付けておきたい素養など、非常に参考になりました。

それでは特に参考になったエッセンスをご紹介していきます。

●私の研究によれば、実行すべき具体的な業務は職種によって異なるが、ほとんどの職種で生産性の土台を成す要素が4種類ある。

それは、活力、集中、連携、協力である。

(P48 引用)

集中は高まるけど連携が難しくなる。

どちらかに重きを置けばどちらかが難しくなる。

そこをどうバランスをとっていくか、リーダーにとっては知っておく必要があるなと感じました。

●定型的業務と非定型的業務は、どれくらい分析的な仕事か、それとも肉体的な仕事かという観点でさらに細分化できる。

分析的業務とは、問題解決やデータ分析など、頭を使う業務のこと。

それに対し、肉体的業務とは、なんらかの肉体的活動を要する業務のことだ。

ニューサウスウェールズ州人事委員会はこうしたフレームワークに従って、自動化が仕事に及ぼす影響を予測しようとした。

次に、4通りのパターンをそれぞれ見てみよう。

(P243 引用)

ここでは次の4種類に業務が分かれるといいます。

1.定型的・分析的業務・・・・・強い代替

2.定期的・肉体的業務・・・・・強い代替

3.非定型的・分析的業務・・・・・・強い補強

最初の2つは機械が代替できるのに対し、3は以前は機械は非定型的業務に影響は及ぼさないと言われていました。

しかし、P245を以下に引用しますが、機械は非定型的業務にも影響を及ぼすといいます。

・いま関心が高まっているのは、機械が非定型的業務にどのような影響を及ぼすのかという点だ。

ものごとの仮説を立てたり、医療上の診断をおこなったり、人を説得したり、セールスをしたりといった非定型的で分析的な業務では、人間と機械の組み合わせにより、強力な補強効果が生まれる。

機械がもたらすデータにより、人間のスキルが補強されるのである。

たとえば、カナダ年金制度投資委員会のアナリストたちは、企業分析の土台となるデータを得るために、自動的にモデルを作成する高度なテクノロジーを活用している。

ここでは、人間と機械が協働しているのだ。

(P245 引用)

この非定型的業務、いわゆるクリエイティブな仕事、人間だからこその感情に関わる部分の仕事などを今後は力を入れていくといいということが、わかります。

さらに少しビックリするのが、4番目の非定型的・肉体的業務であり、これらは限定的な代替にすぎないと書かれていることです。

以下、P246より引用します。

・施設の管理人やトラック運転手などの職がこれに該当する。

この種の職は、ロボット掃除機や自動運転トラックの登場により影響を受ける可能性はあるが、機械による代替は限定的なものにとどまるだろう。

階段を上ったり、混み合った繁華街を走行したりすることが、機械には難しいからだ。

MITの報告書はこう記している。

「テクノロジーはこれまでもつねに、一部の職に取って代わり、一部の職を新たに生み出し、一部の職を大きく様変わりさせてきた。

問題は、工場やオフィスでロボットやAIが急速に人間にとって代わりつつある今回も同じことが言えるのかどうかだ」。

いま訪れようとしている変化は革命的な変化というより、斬新的な変化になるだろうと、同報告書は結論づけている。

(P246 引用)

この部分を読むと機械化・AIの発展などに必要以上に恐れなくてもいいと感じます。

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