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BTC型人材になるための思考法やスキルセット

先週行われたイノベーション・ スキルセットの刊行イベントに行ってきました。

本の前半では、イノベーションの歴史を俯瞰しつつ、その中で求められる人材像について整理をし、後半ではデザインの力を身に付けていくための初めの一歩について解説し、僕がTakramやRCAで得てきた経験やノウハウをコンパクトにまとめました。

2020年代を生きる企業、そしてビジネスパーソンやエンジニアに必要とされる、イノベーションを生むためのスキルやその人材像を、BTC(ビジネス・テクノロジー・クリエイティビティ)という考え方でまとめた本だそうです。

ビジネス・テクノロジー・クリエイティビティの全てを合わせ持つ人に成長するにはどうしたらいいか、またすでに実践している人はどのように仕事をしているのかについての対談でした。


第四次産業革命以降の流れ

第四次産業革命以降でデザインが産業競争力に直結するものとなったと言われています。

デザイン経営宣言によると
①ソフトウェア・ネットワーク・サービス・データ・AIの組み合わせ領域に急速にシフトしつつある
②インターネットに接続された製品やサービスにおいて顧客体験の質がビジネスの成功に大きな影響を及ぼすようになった
ことから顧客体験の質を大幅に高める手法であるデザインに注力する企業が急速に存在感を高めたそうです。

うまく結合させられるとうまくものづくりできるよというです。

これもわかりやすかった!


デザイン経営

・イノベーションパワー:新しいものをつくる( TC や BC )
・ブランドパワー:ブランドを上げていく ( C )

どのように組み合わせるかによって企業の色が出ます。

経営会議にデザインの話題が出ないのは当たり前なので、経営チームにデザイン責任者をおくことが重要とのことでした。

今回のイベントでも本の中でも、BTCの三方向から見て、スイートスポットにぴたっと当たっているものをつくれている企業の例としてペロトンを挙げられています🛵

特に戦略と体験を同時に考えられる人( BC )の数が少ないという話が印象的でした。


CXOって何だっけ?

ユーザー体験の最高責任者です。
サービスが健全になるにはどうしたらいいだろうとサービス全体のエコシステムを管理すると話されていました。

BTCの間をつなぐ、別の視点を混ぜ合わせるなど、プロダクトサービスに関わることは何でもやるとのことでした。

CTO・CMO・CDOがエキスパート的な役割をすることに対し、CXOはその頂点同士を組み合わしてつなぐことが役割です。


BTCスキルの磨き方

お二人とも、TCを交互に学んだ後に独立してBを学んだという共通点がありました。

Bを学んで経営者感覚を身につけるには、早い段階で自分の資金を張ってプロダクトを売るのが一番いいとのことです。

コミケ、フリマ、デザフェス、クラファン何でもいいです。

どこかに属してると学べないものを学ぶというのはやってみたいと思いました。

あとBTの人の方がCを学ぶという方がやりやすいはずだが、途中でみんな諦めちゃうと言われていました。

BTCのどれでもいいから、ある程度のスキルを掘り切った後に次に手を出さないとどのプロとも会話ができなくなるというのは納得でした。


日々の鍛錬

どのようにスキルを磨いていっているかというと、1年に一回はやったことのないものづくりするそうです。

他分野のもののつくりかたから学んで共通項を見出すことで、極めるプロセスのメタ知識化をしています。

サービスは人を甘やかしてダメにする方向に進化するという怠惰の法則など、日々の様々な出来事の中から、ランダムに見えるものを一般化していくということを意識しているように感じました。


BTC人材を育成するカリキュラムをつくれるか?

できるとのことでした。
大枠は下記のイメージ👇

・MBA
・統合デザイン学科
・テクノロジートレンド
・インテグレーションだけ工夫が必要

ロンドンの芸術学校のRoyal College of Artでも30年に渡りBTC人材を育て続けているそうです。


最後に

エキスパータイズだけではどうにもならない壁にぶつかったときに学んだらいいという言葉が特に印象に残りました。

実務をする中で、指示通りにUIを整えるデザイナーでは全然仕事にならないので、身につけて行きたいと思います。

もう一回ちゃんと本読もう…!

実際のお話もここで聞けます😇


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