【裏話】『本を書いた時に体験した出版エピソード5』〜ブランディングの発想と理論化
【出版エピソード5】
私は、サラリーマン時代に日本コロムビアの営業をしていました。
日本コロムビアは、レコード事業と電機事業があり、私は電機事業部にいました。
電機事業部は、オーディオ、レコードプレーヤー、カラオケ機械、エレピアン(電子ピアノ)等の製造販売をしていました。
レコードがソフトならオーディオは、ハードです。
ですから、日本コロムビアは音楽を聴くソフトとハードの両方を製作していました。
日本コロムビアのオーディオのブランドは、高級機器は、DENON(デンオン)後にデノンと呼ぶようになりました。
デンオンは、電気蓄音機の略称です。
日本コロムビアは、日本で電気蓄音機を製造した先駆けでした。
しかし、国際的にはDENONをデンオンと呼んでもらえずデノンと発音されるので国際的視野に立ち、分社化された時にデノンと社名もブランド名も変更しました。
そして、一般機器はColumbia(コロムビア)ブランドを使用していました。
私は、日本コロムビアの営業時代に各電機量販店やスーパーの電機屋部門、オーディオ専門店を担当し、毎日ルートセールスで回っていました。
その中で私は土日祝祭日には店頭応援として売場に立ち、自社製品を含め、担当店の商品を販売していました。
売場に立つとSONYやPanasonic等テレビCMをしているブランドの指名が多々ありました。
当時、PanasonicのオーディオのCMには歌手の浜崎あゆみさんが起用されていました。
高校生くらいの女の子は、「あゆのん、頂戴。」とPanasonicのオーディオを指名していました。
SONYやPanasonicは、CMによるイメージ化でブランド化出来ていました。
私は、実体験として指名されると販売するのが何と楽になるのだろうと実感しました。
ですから、私も当時の上司に「アイドルを使ってCMして下さいよ。」と言うと
「アホか、そんな金がどこにあるねん。そこまで言うなら、お前が金出してせんかい。」とけんもほろろに軽くあしらわれてしまいました。
私も、そりゃそうだなと変に納得し、そんな金うちの会社にはないなと思いました。
しかし、知名度がないブランドだったので、その代わりどの様にしたら売れるかと頭を使い、売方の研究や工夫が出来ました。
お金がないなら頭を使うしかなかったので。
その時の成果の実績が今も知識とノウハウの蓄積として役立っています。
そして、私は、ブランドする事で指名のお客様が増え、ファンとなりリピーターや他の人を紹介してくれる事を実体験し、分かりました。
このことも、ブランド化する着想と確信となり私は理論化を試みました。
つぎは、ファンの心理や作り方、仕組み等について書いていきたいと思います。
人と組織の専門家
心理意識分析家、問題解決プロデューサー、起業プロデューサー、ブランドプロデューサー
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