「Aのほうが好き」と「Aのほうが優れている」は違う

価値基準はそれぞれだ。

私の夫と福山雅治を比べれば、どう考えても福山のほうが「いい男」だ。誰がどう見たってそう判断するだろう。

だけど、私は夫が好き。

私は甥っ子のショウちゃんが3歳のときに描いたフルーツの絵が大好きで、額に入れて飾っている。

もしも私が鳥山明先生の原画を持っていたとして、鳥山先生とショウちゃんの絵のどちらかを棺桶に入れてもらえるとしたら、私はショウちゃんの絵を選ぶ。

価値基準には「好き嫌い」「優劣」「正誤」「善悪」など、様々なものがある。

AとBを比較して「Aのほうが好き!」と言うとき、それは必ずしも「Aのほうが優れている」と思っているわけではない。

◇◇◇

昨日「書き手の性別と年代がわかるエッセイが好き」という記事を書いた。

この記事について「あ、ちょっと誤解されてるかもな」と思う部分があったので解説させてください。

(いきなりですます調になったのは、前回の記事を読んでくださった方へ語りかけているからです。)


昨日の記事の主題はこうです。

書き手の人物像が見えてくるエッセイが好きだ
性別、年齢、職業、未婚か既婚か、(中略)休みの日は何をするのか。そういった「その人を構成する要素」がきちんと見えてくると、親近感を持ちやすくなる。実際に会ったことがなくても、その人の顔を想像できたりする。
逆にいうと、何記事読んでも男なのか女なのかもわからない人のエッセイ(たまにある)は、どれだけ文章が上手でもハマれない


私がこの記事で書いたのは

「書き手の性別と年齢がわかるエッセイが私は好きだ」

ということ。つまり、吉玉サキの好みの話をしています。

ですが、

「書き手の性別と年齢がわかるエッセイのほうが多くの人に読まれる

と読んだ方が多くいらっしゃったようです。

なんで誤解を招いたかというと、私がまぎらわしい書き方をしてしまったからです(これについては後ほど説明します)。

まぎらわしいこと書いてしまい、ほんとすみません。

◇◇◇

並べてみますね。

A「書き手の性別と年齢がわかるエッセイが私は好きだ
B「書き手の性別と年齢がわかるエッセイのほうが多くの人に読まれる

AとBはまったくベクトルの違う話です。

前者は文字通り私の好みの話であり、後者はフォロワー数やPV数の話になります。

誤解を招いてしまった理由は、記事の前半でヤマシタマサトシさんのこちらの記事を紹介したためです。

この記事は、「多くの人に読まれる記事」というテーマで書かれています。

こちらの記事を紹介し、そのすぐあとに「私はこういうエッセイが好き」という別の話をしてしまったため、誤解を招く内容になってしまいました。

……私の構成力のなさ!(ひざから崩れ落ちるイメージです)

つまり、「多くの人に読まれたい!」と考えている方は、吉玉を参考にしないほうがいいです。


あと、もう一点。私は先の記事で「エッセイ」にだけ言及しています。

つまり、エッセイ以外のジャンルには言及していません。

小説・詩・短歌などの文芸創作、ノウハウ系記事(ビジネス、ライフハック、自己啓発)、レビューなどについては、「書き手の性別と年齢がわかるもののほうが好き」とは限らないです。


長々と書いてきましたが、つまりはこういうことです。

「参考にします!」と言っていただけるのは、とても光栄です。

ですが、あなたの目指すもの(どんな記事を書きたいか、その記事をどの層にどれだけ読まれたいか)によっては、吉玉の意見は参考にならない場合があります。

あ、でも発信力の高い竹村俊助さんも同じようなことを書かれていました!

なので、「吉玉好みのエッセイ」と「読まれる記事」は、そこまでかけ離れたものではない、かもしれません。

でもやっぱり、誤解を解いておきたいんです。

私の記事は「私が好きなエッセイ」について言及したもので、「こうしたら読まれる(人気が出る、発信力が高まる)」といったことを書きたかったんじゃないんですー!

まぎらわしい書き方してすみませんでしたー!

発信力高めたい方は竹村さんの記事読んでくださーい!

吉玉は「私これが好きー!!」って気持ちだけ書きまーす!

(文語体に戻りますね)

◇◇◇

何度でも書くけれど、私は書き手の人となりがわかるエッセイが好きだ。

だけど、エッセイに限らず「好き」と「優れている」は必ずしもイコールではない。

「好きか嫌いか」は数多くある価値基準のうちのひとつでしかない。「優劣」「正誤」「善悪」「損得」など、他にもさまざまな基準がある。

「優れていないけど好きなもの」や「正しくないけど好きなもの」だって、たくさんあるだろう。

先日、15年来の相葉くんファンの友人がこんなことを言っていた。

「ほんとさー、相葉くん好きって言うと『相葉くんって演技ヘタじゃない?』って言ってくるやつ何なの?『誰も演技うまいなんて言ってねーだろ! 演技ヘタでも好きで好きで愛してるんだよバーカ』って思うわー」

それを聞いて、めちゃくちゃ笑った。

好きで好きで、15年も愛してる。素敵な話じゃないか。

いいとか悪いとか、うまいとか下手とか、人気があるとかないとか。

そういった話をしたいんじゃなくて、「好き」と言いたいだけなんだ。

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吉玉サキ

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