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【質疑応答】 触診で意識していること No.4

今日はサロンで”触診”についてのご質問いただきましたので返信させていただいた内容を発信させていただきます。

〜ご質問内容〜

ご質問の一部を抜粋して読ませていただきます。
触診のことで質問があります。専門学校や前の職場で詳しく教えてもらっていないので、自分自身触診に課題があります。
そもそもの触り方やどういうイメージで行っているかなど初歩的なところから詳しく教えていただきたいです。感覚的なこともあり難しいと思いますがお時間がある時で良いのでよろしくお願いします。

〜返信内容〜

今回のご質問内容についてポイントは2つあると思います。
1つ目が”触診するときに意識していること”、二つ目が”触診の仕方”かと思います。
よって個人的な内容ですが意識してることを書かせていただきます。

本記事では1つ目の”触診する時に意識していること”についてお話をさせていただきます。

触診を行う場面

私自身が触診を行う場面はいくつかあります。
1つ目は学生さんに触診の授業を担当させていただくケース。
2つ目は現職者の方を対象にしたセミナーで触診の実技練習を担当させていただくケース。
3つ目は普段の臨床で患者さんに対して触診を使って評価やアプローチするケースです。

今回は3点目の患者さんを担当する時の触診で意識していることについて発信させていただきます。

医療職として触診が重要であるということは皆様同感いただけると思います。

ただ、その時に触診が触診で終わらないようにということはいつも意識しています。

セミナーでも当部位を触診する理由は、こういった評価につながります、こういうアプローチができるようになります。このようなアプローチに応用ができますというように評価とアプローチにつながることを前提に触診を行っています。


患者さんにとっては、触診することによって、しなかった時よりも納得していただけるということを意識してます。
納得というのは具体的に対象者の方にしっかり原因の説明をすることができると言うことや触診の後にお悩みの症状が改善する、結果が変わるなどを意識しています。

触診はテクニック

触診のことを英語ではパルペーションテクニックと言うことがありますが、触診をテクニックの1つであると考えると、例えば筋膜リリーステクニックなどと同じように、「どうして筋膜リリーステクニックを学ばれたんですか?」や「なぜ筋膜リリーステクニックを臨床で意識して取り入れているんですか?」というご質問に近いかと思います。

筋膜リリーステクニックであれば筋膜のリリーステクニックを実際に自分が受けてすごく改善した、体の調子が良くなったといった様々な理由があると思いますが、私も触診をしたことによって今まで気付けなかった部分の評価やアプローチに幅が出てきたと言うことがきっかけです。

触診とスポーツは似ている

またテクニックと言うことでスポーツに似ているとも思っています。

触診も練習すればするほど触診の能力も高まっていきます。

触診はそもそも解剖学の知識がないと触っていけないっていうことがあると思います。

私なりの触診のイメージは、暗い部屋の中で欲しいものを探すことは、解剖学の知識がなくて触診してるようなイメージに近いと思っていまして、解剖学の知識がある中で触診するというのは明るい部屋で欲しいものを探すような感じに思っています。
サロン内では研究レベルの解剖学的情報までご確認いただいてから触診をしています。
その場合には部屋中がLEDの非常に明るいライトで完全に照らせ、影もないような状態まで照らされた状態で欲しい物を探しているイメージを持っています。

触診というのは触るということです。この触るということは非常に簡単なことです。

整形の先生方が行われる手術のように皮膚や筋肉を開くということとは違って誰もができるわけですけれども、それを何であると正確に答えられると言う人は、テクニックを習得して繰り返し繰り返し何度も練習した人しかそのレベルまでは到達できないと思っています。

スポーツと同じように同じボールがきても打てる人と打てない人がいるように触るという事は誰でもできる単純ことですが、触ったときに正確に何かと答えられるにはトレーニングが必要であることを意識して普段からすべての部位を順序よくトレーニングしていこうと考えています。

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