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できません!と言ってくる社員への対応

もし、社員に仕事を頼んで「できません!」と言って来たら
読者の皆さんなら、どんな対応をしますか?

昔の私は、部下に
「なんで、こんなことができないんだ!」と言っていました。
今から思うと、酷い上司だと大反省です。
こんなことを言えば、部下との関係性は悪くなるばかり
前向きに考えようとする意識も一瞬で吹っ飛んでしまいます(汗)。

社員が「できません!」と言ってくる理由は2つあります。


◆社員との関係性は大丈夫ですか?



一つ目が、社員との関係性が良くないということです。
この上司の話を聞いてもいいなというような関係性が必要です。

その関係性がないと「できません!」と反発してきます。
まずは、上司の話を聞いてもいいという関係性をつくっていきましょう。
社員に関心を持ち、こちらから挨拶や労いの言葉を掛けるなど
日常のコミュニケーションを見直してください。

以前の記事も参考に!
【部下を動かすリーダーの7つのコミュニケーション術・一つ目、関心を持つ】

二つ目の理由が、社員が本当にできないと思っている場合です。
こんなときは、どうすれば良いでしょうか。

◆できない!をそのまま受け止める



そうですよね。
いつもお伝えしているそのまま『受け止める(受容)』です。
「そうか、できないと思っているんだね!」と。

社員ができないと言っている状況を一旦受け止めることが重要です。
おそらく上司もできない!と言ってきた社員に感情的になっているだろうし
社員自身も心が高ぶっている状態だと考えられます。

そんな時に、
「そうか、できないと思っているんだね!」という問い掛けは
お互いに冷静になれる大事なフレーズです。

◆思考を未来に向ける



その上で、「できるとすれば、何があれば良いかな?」と問い掛け、
社員が、『できないこと』から『できること(未来)』に
意識が向くようにしてあげましょう。

思考を未来に向ける問い掛けで
「こんな情報があれば…」
「このやり方がわかれば…」
と次の行動のために必要な条件が浮かんできます。

その回答に対して「いいね。流石だね。そこまで考えているんだ」と
少し感動しながら承認してあげましょう。

社員の要望に対して
「この情報は、ここにあるよ」
「あの人に話をつけておくから」
と応えてあげれば、社員は安心できます。

社員の思考は、さらに未来へ広がっていきます。

◆社員本人が意志決定できるように!



もし、不足していることがあれば
「こうすると、もっと良くなるよ。どうかな?」

と社員が最後は意思決定できるようにアドバイス的な問い掛けをしましょう。
指示で終わらせるのではなく本人が決めることが重要です。
また、『仕事のハードルを下げてください』とういう要望があれば
その理由を聞いた上で、そこまでトライしてもらいましょう。
まったく本人がやらないより全然良いことです。

やってみて自信が付けば、
次回から自らハードドルを上げていくでしょう。

大事なことなので繰り返しになりますが
「できません!」と言ってきた
社員を否定せずに一旦受け止めること。

「できるとすれば、何があれば…」と問い掛け
思考を未来に向けることです。

◆今回の質問


【社員の意識は、どこに向いているでしょうか?】

次回に続けます!お楽しみ!

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