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勉強を習慣化するコツ③~最適な目標設定

こちらの記事で,地頭の良さよりも,勉強の習慣化が大事だと書きました。

では,勉強を習慣化するには,どうすれば良いのでしょうか。
勉強を習慣化するコツについてご紹介します。
今回は,③最適な目標設定についてです。

他の記事はこちら↓

③最適な目標設定

高すぎる目標は意欲を低下させる


勉強を習慣化するためには,
最適な目標を設定することが大切
です。

「目標は高いほどいい」

「目標を高く設定すれば,
たとえそれが達成できなくても,
ある程度の水準に到達できるから」

と考える方がいますが,
それは間違いです。

もし子どもにとって高すぎる目標を設定した場合,
取り組まなければいけない学習内容が多すぎて,
計画が実行不可能
なものになってしまいます。

「こんなにやらないといけないの......」
とやる気が起こりづらく,
勉強時間もかなりかかるため,
計画がどんどん遅れていってしまいます。

そうすれば,ますます学習意欲が損なわれ,
結局3日坊主で終わってしまうでしょう。

勉強は継続して初めて成果が出ます

無理をして3日坊主で終わってしまうよりも,
実行可能な計画を立て,
半年,1年......というように
継続的に取り組むことが何より大切
です。

少し頑張れば手の届く目標を設定する

高すぎる目標ではなく,
少し頑張れば手の届く目標を
設定するのが効果的
です。

全教科を一気に勉強するのが難しい場合は,
例えば,「まず次のテストで数学の得点を10点上げる」
「この1か月で計算問題は完璧にできるようにする」
というように教科や範囲を絞るのもおすすめです。

私の教室に通ってくださっている
中学1年生の生徒さんで,
他の塾から転塾してこられた方がいました。

以前の塾は通い放題だったそうで,
週に4日以上通塾していたとのことですが,
一向に成績が上がらなかったそうです。

中学校の定期テストで
どの教科も50点満点中
10点取れるか取れないか......
という成績でした。

私は保護者の方と生徒さんと話し合い,
最初の1か月は数学の計算問題に絞って
特訓を行うことにしました。

「1か月後の定期テストで,
数学の得点10点アップを目指そう」

「計算問題ができるようになるだけで,
10点は上がるから,この1か月間は
計算問題をできるようにしよう!」

と話すと,生徒さんもやる気になったようです。

他の塾に通っていたときは,
全教科をまんべんなく勉強し成果が出ず,
意欲が低下してしまい,
自宅でも勉強の習慣が付かなかった
ようです。

「1か月後の定期テストで,
数学の得点10点アップを目指す」

「そのためにこの1か月で
計算問題をできるようにする」

という実現可能な目標・計画を立てた後は,

「それならできそう!」
とモチベーションがかなり高まったようです。

出した宿題に毎回きちんと取り組み,
自主的に授業の復習まで行ってくださり,
1か月で勉強の習慣が付きました。

その結果,学習内容がきちんと身に付き,
「1か月後の定期テストで,
数学の得点10点アップを目指す」
という目標を達成することができました!

勉強の習慣が付き,わかる問題が増えてきて,
「勉強が楽しい!」という
前向きな発言も増えてきました

保護者の方によると,以前は
勉強に対して後ろ向きな言動ばかり
だったそうです。

「目標を達成できたね」

「この1か月,コツコツ頑張ったからだね」

「次は図形の問題を解けるようになれば,
あと10点得点が上がりそうだね」

「次の数学テストでさらに10点アップを目指そう」

「そのために次の1か月は,図形問題の特訓をしよう」

と話すと,

「次の目標も達成できそう!」

とやる気になり,今も夢中で
学習に取り組んでくれています。

このように最適な目標を設定すれば,
子どももやる気になり,
勉強の習慣が付きやすい
です。

勉強の習慣が付けば,
わかる問題が増え,勉強が楽しくなり,
学習効果が高まります。

そして目標を達成できれば,
ますますやる気になり,
学習が軌道に乗り始めます。

小さな目標でも,
着実に一つ一つ達成していけば,
大きな目標達成につながります

頑張れば手の届く目標を設定し,
実行可能な計画を立て,
コツコツと学習に取り組んでいきましょう。

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