絵はわからない
「絵は分からないんです」
と言われる
わからない?
なにが?
と、突っ込んで聴いてみると
わからないにもいろいろあるんだ。
その1のパターン
名作と言われている絵の良さがわからない ピンと来ない
↓
だから自分には見る目がない センスがない
↓
「絵は分からないんです」
美術史、その作品が制作された当時の風俗、政治、宗教観がわからないとわからない部分はたしかにある。
その作品に描かれていることが、当時どれほどセンセーショナルなことだったのか。
これは感性ではなく知性、知識の分野だ。知識がないとわからない。
美術の教科書にのってたような西洋美術の古典を見てピンとこない、楽しめない、キレイだと思わない。
そういうこともあるかもしれない。
あなたが見た古典的名作は、民衆を楽しませるために書かれた作品ではなかったのかもしれない。
聖書のメッセージを大衆に伝えるために描かれたものだったかもしれない。
国威発揚のために国王が描かせたものだったのかもしれない。
ある特定のパトロンを楽しませるためだけのものだったのかもしれない。
名作=ステキな絵
ではない。
だから、それを見て「ステキ」と思えなくてもいいのです。
あなたは間違ってない。
あなたに分かる絵
あなたがステキだと思える絵
まずはそれを眺めることからはじめてみてはどうでしょう。
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