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大学のソウルフード!⑯府中・調布・三鷹編

こんにちは。
この前の東京編は中央線沿線を攻めてみました。

というわけで、今回は中央線の南側、京王線や西武多摩川線沿線の大学を見てみましょう。
このエリア、大学名を見ればわかりますが、非常にカラーの強い大学が集まっています。
農学・獣医学の拠点の東京農工大、語学や地域研究、国際政治学等で絶大な力を持つ東京外国語大学と国際基督教大学、情報系・理工系で定評のある電気通信大学、そして医学部の杏林…。
まず、入るのが難しそうなところだらけだというのに圧倒されますが、難関を突破してきた秀才たちはどういうご飯を食べているのか?
そんな野次馬的な興味も持ちつつ、迫っていきたいと思います!


東京農工大学農学部

前回は小金井の工学部でしたが、今回は府中の農学部です。

森の中にキャンパスがあるような佇まい

1935年に東京帝国大学農学部実科が東京高等農林学校として独立し、現在地に移転してきていますので、この界隈では最古参の大学だと言えるでしょう。
最寄り駅は北府中駅ですが、学生さんが飲むときは国分寺か府中駅まで行くのでしょうか。

ともあれ、農工大の学生さんから愛されているお店を見ていきましょう!

ラーメン英二

いわゆる二郎系ですが、チーズを入れられるというのも特徴。
二郎にチーズ? どんな感じなのか気になります!
ラーメン二郎の府中店は農工大から向かう場合、府中駅の先になりますので、少し距離があります。一方、こちらは至近距離にありますので、それも大学生に愛される重要なポイントかな、とも思います。
(一乗寺を見ていても思いましたが、二郎系は近場にあっても共存できるのです!笑)

やすのたまぞう

農工大のそばにある人気店。
豚骨で、白豚、黒豚というメニューの他にも色々バリエーションがあり、まかない飯も人気のようです。
もともと人気店だった「たまぞう」というお店だったところを引き継いでいるようですが、お店の看板にも「豚麺継承」と書かれていて、たまぞう系の正統だという自負を強く感じます。
農工大生の今の食文化を知る上では、まずは訪れておきたいお店ですね!

大楽フーチン

ザ・町中華!
町中華定番のメニューを頼んでも大盛で楽しめそうですが、気になるのは何といってもあごだしラーメン!
以前、新潟出張に行ったときにあごだしラーメンを初めて食べたのですが、とても美味しかったのを覚えています。
あごだしというのは、要はトビウオを乾燥させてものをつかって出汁にしているのですが、脂肪が少ない魚ということもあり、すっきりとした切れのある味わいです(説明になっているのかどうか自信がありませんが、とにかく食べてみてください!笑)。
いわゆるスープで味を濃くするタイプではなく、出汁の味を楽しむタイプかな、と。

ともあれ、冷やし中華や餃子、春巻きや唐揚げなど、定期的に欲しくなるメニューを仲間と楽しむにはもってこいですね。

東京外国語大学

ついに来ました東京外国語大学!!

巨大なオブジェが21世紀を物語っています

何が「ついに」なのかって?
こちら東京外大、大学立地マニアとしてはたまらない、移転の繰り返しの歴史を辿っています。

こちらを丁寧に読めば大体わかるのですが、時間の無い方向けにざっくり解説すると、①できて早々吸収され、②ようやく復活したと思ったら火災で焼け落ち、③移転した先で震災と空襲にあって大破、④手狭になったので郊外移転、ということで、他の大学が郊外に移転した高度経済成長期の遥か後、2000年になって現在地に移転しています。
まさに日本近現代史の縮図を、東京外大の移転から読み取ることができると私は思っています。とても名門の大学ですが、拠無い事情により流転を余儀なくされた受難の歴史を歩んできたとも言えるのではないでしょうか。
ちなみに、関西の大阪外大は阪大に吸収されました。こうした道を分けたものは何だったのでしょうね。
私は2000年に高校を卒業しましたが、まさにこの時期に府中への移転があったので、やはり話題になっていました。
千葉県民にとっては、大学が西に移転してしまうと、自宅から通学できるか、下宿するかという問題が出てくるので、割と切実な話なのです(苦笑)。

ちなみに、移転前の西ヶ原に残るお店については、こちらをご覧ください!

それでは、現在の外大のソウルフードに迫っていきましょう!

三春や

外大生が近場で飲む場合、やはり多いのは多磨駅近辺(私が訪れた時の多摩駅は改装中でした)。そこで一番使うのはこのお店だという声を外大OGの方から伺いました。

とはいえ、ちょっと足を延ばせば武蔵境や調布も近いので、他大学とエリアが重なる部分も多そうですね!
特に近場のラーメン店では、後述するICUとも重なってくるようです。

三吉弁当

駅前のお弁当屋さん。イートインもできるようです。
チャーハンの大盛りが無料で、特盛りも50円プラスで行けるということで、たくさん食べたい学生さんに大人気!
お弁当屋さんやキッチンカーなどでお昼ご飯を買う学生さんも多いですので、こういう情報ももっと増やしていきたいです。

油麺専門店江川亭 三鷹大沢店

多摩地域で勢力を誇るラーメン店・江川亭の油麺専門店。この付近の住人の方々からすれば外せないご当地のソウルフードです!外大からは少し距離がありますが、自転車や原付があればすぐに着くことができます。学生には有難い大盛の油麺。近場のICU生とあわせて学生に大人気とのことです。

電気通信大学

調布駅を出てすぐにキャンパスに辿り着くことができ(駅前の通りがその名も「電通大通り」)、新宿からのアクセスも便利な電通大。
大きな街の中心にあるため、食事情でいうと、この界隈では最も恵まれた大学だと思います。
(ちなみに、大学から北に足をのばすと深大寺そばも食べることができます。この辺もおさえておきたいですね!)

食神 餃子王

大学正門のすぐそばにある、まさに電通大生ご用達のお店。
大陸系中華料理で、かなり量も多く、昼も夜も学生で賑わっているようです。
名前のインパクトから餃子を頼めばいいのかと思ってしまいますが、その他のメニューも充実していて、個人的には水煮を食べてみたいと思いました。

もつ焼き い志井

卒業生の方も通い続ける名店。
午後3時から開いているということもあり、早めに飲みたい人にもお勧めのお店。電通大通りの一本裏手の天神通りに面しています。
こちらは水木しげるロードではないですが、奥に鎮座する布多天神社の裏の森に鬼太郎が住んでいるという設定だったこともあり、通りの入り口には鬼太郎のオブジェもあります。

クリスマス亭

上の「い志井」系列の洋食屋さん。電通大からは少し西にそれますが、オシャレでコスパもよく、デートにも使えると評判のお店です。オムレツ、オムライス、ハヤシライス、ハンバーグ…うーん、食べたくなってきた…。笑

ぶっ豚 調布店

調布駅前の二郎系ラーメン。
こちらもチーズを入れることができるのと、コール(ニンニク入れますか?と聞かれた時に呪文で返すやつ)ではなく、自分で入れる形のようです。この辺は好みが分かれそうですね。
私はコールの時の、仕事のプレゼンのような緊張感が結構好きです(なんじゃそりゃ)。

たつみ

魚介醤油のスープに中太のモチモチ麺、鰹の出汁が効いていると評判の店です。
つけ麺も人気ということで、時間によっては並ぶことも多そうです。

そらまめらぁめん本舗

味噌坦々麺や大肉麺、酸辣湯麺、油そばなど多くのメニューを取り揃えているようです。

おはら

大学の目の前の町中華!
チャーハンが鉄板のようですが、チャーシュー麺、五目蕎麦、カニ玉、餃子などとどれも大人気!値段も安めで、こちらもまさに大学のソウルフードという感じでしょうか。
知人のOBの方いわく、「焼肉定食」がオススメとのこと。
あっさりした豚肉ということですが、ここは行かねばですね!

国際基督教大学

実は卒業生の友人がとても多いICU。
グローバルに仕事をしたい、社会貢献したいという人がすごく多くて、多くの社会人が目の前の仕事や家庭のことしか考えなくなっていく中で高い目線を意識的に持ち続けている卒業生が多い印象があります。
やはり、そういう人たちの話から学ぶことは多く、もちろん目の前の仕事や家庭は大事だけど、それだけではない複眼的な視座も持っておきたいな、と気づかせてくれる人が多いと思います。

しかし、そんな彼ら彼女らがソウルフードだという店はほぼ一か所に集中していました!そこに多様性はないんかい!と突っ込みたくなったりもしましたが、それは学生のせいというより、飲食店側の出店事情なので仕方ないと、冷静になって思いました(苦笑)。恐らく、外食するよりも学内で済ませる学生さんが多いのだと思います。
というか、私のリサーチ不足だと思いますので、追加のソウルフード情報をお待ちしています!

ぐうたら

はい、こちらのラーメンです!
豚骨系で、野菜が豊富に乗っていてちょっと薬膳テイストですが、炙りチャーシューもあるという盛り沢山ぶり。しかも、学生は麺大盛無料!
「多磨」と表示されていることでお気づきの方も多いでしょうが、東京外大の学生さんもちょっと足をのばしてこちらにも来ているようです。

武蔵家 三鷹店

「ぐうたら」のお隣。こちらも老舗で人気はあり、奇しくも2023年11月3日現在、食べログの評価はともに3.47と小数点以下2桁までぐうたらと一緒という接戦振りなので、家系が食べたくなったら訪れたいところだと思います。ライス無料もポイントですね(そういえば、ライスはラーメンの前に食べる人と、シメにスープをかけて食べる人どっちが多いんだろう)。

杏林大学

最後は杏林大学。
三鷹市内には附属病院のある三鷹キャンパスと、少し北に井の頭キャンパスがありますが、飲食店は三鷹キャンパスの方に多いようです。大学病院のあるキャンパスあるあるなのかもしれませんが、患者さんが通院時に立ち寄るケースも多いようで、多様な年齢の方が集まるお店が多そうです。

中華そば みたか

三鷹駅前の老舗のラーメン屋さん。
文系の学生さんは帰り道や飲み会の後に立ち寄る感じでしょうか。
ただし、テレビに出たこともある人気店で、平日のお昼は行列必至ということで、ビジネスパーソンの方も多いようですね(まあ、三鷹駅まですし)。
ワンタンチャーシュー麺が特に人気のようなので、三鷹に行くときは訪れたいお店です。

富士華

病院のそばにある町中華。病院で診察を受けた後などに立ち寄る方も多いようです。

日比谷松本楼 杏林大学病院店

こちらは打って変わって、病院の中にある洋食の日比谷松本楼。
どうしても、病院食だけだとちょっと…ということもあるでしょうし、病院側もレストランなどに最近かなり気を使っている印象があります。
ちなみに松本楼さん、ビッグサイト以外の支店は東大工学部2号館、立教大学セントポールズ会館、東京女子医大、順天堂大学浦安病院、そして杏林大学病院と、大学、とりわけ大学病院に多く出店しているようです。
安くて量が多い、というのとは違った意味で大学カルチャーに貢献しているお店なのかもしれませんね。

というわけで、都下を見てきましたが、いかがでしたか?
次回からいよいよ23区に入って行こうと思います!

引き続きお楽しみください!!

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