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パパは親友?

最近大学のソウルフードの記事ばかり書いていますが、
本業は書籍の編集者をしています。
そして、プライベートでは3人の男の子の子育て中でもあります。
そのため、時間の捻出が実は大きな課題でもあるのですが、仕事にしてもこういう記事にしても、隙間時間を見つけて時に一気にやってしまうようにしています。

とは言え、子育てと仕事の両立は、時間をうまく調整できればそれで終わり、という程甘くはなく…。
色々決断しなければならないこともあるし、多くの人が言うように、仕事以上に大変なことも多いのが実情です。

長男は5歳の年長です。
以前はママママっ子で、僕が近づいていっても

「ママがいい!パパ嫌い!」

というような感じでした。
ただ、一緒に過ごす時間は積み重なっていくもの。
二人で出かける機会が増えたりしていくうちに、
色々甘えてくるようになりました。

そんな中、時折気になる発言をしてきます。

「パパ、親友?」

と聞いてくるのです。

これには、人によって対応が分かれるのではないでしょうか。
フランクな関係を大切にする方であれば、

「おお、そうだ、親友だ!」

と答えるのでしょう。

きちんと上下関係を教え込みたい方であれば、

「パパは親だから、友達とは違う。君を導く責任がある」

と答えるのかもしれません。
どちらかだけ正解というわけでもないですし、どちらも正解なのだと思います。
ただ、前提としている世界観は、もしかしたら異なっているのかもしれません。
社会の中での常識を教えるのが親の役割だと考えるか、
自分がこうありたかった、というのを子どもに託すのか…。
もちろん、こうした価値観が完全に対立するものではなく、
一部は重なっている部分もあるでしょうし、
ずれてくる部分もある。
ともあれ、そういう子どもからの問いがある度に、

「自分はどういうスタンスの親でありたいのか、
どういう人間でありたいのか?」

を突きつけられるのです。
子どもに恐らくそこまでの意図はないですが、
子どもを通じて、自分を再認識する、自分の姿勢を教えられるような気がします。

僕としては、この問いへの応え方は、「親友」でありたいと思っています。
ただ、だからと言って精神年齢を下げたり、倫理観を無視しようとは思わないのです。
むしろ、大人として、伝えていくべきことは伝えていけたらいいな、とも思っています(「伝えるべきこと」が何なのか、すぐに言語化するのは難しいですが…)。

ともあれ、「パパ、親友?」と聞かれた時、
ライオン・キングの作中で、幼い頃のシンバが、父親であるムファサに「父さん、僕たち親友?ずっと一緒だよね」と尋ねたシーンを真っ先に思い出しました。

ムファサは、「そうだ」と答えつつ、父親像は崩していなかった。
こういう立派な父親になれたらいいな、と思いつつ、
彼と同じように死んでしまわないよう、元気でいなければな、とも思いました。

親として、親友として、何を語っていくことができるのか。
日々、精進ですね。


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