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母の日に

本日は母の日
私も息子様たちから色々プレゼント等頂き感謝です。

私の母は今87歳
糖尿病をはじめ様々な病気を持っており、つい先月退院したばかり
足が悪いのでもう余り歩けませんが、今の所元気です。

本日は母の日だったので、何か欲しいものや行きたい所ある?と聞きました所、ホームセンターに行きたいというではありませんか。
え?何かいるものあるの?と聞きましたら
あのね、野菜も育てたいし、花も植えたいんだけれど、植木鉢や土などが重くて、腰も痛くてなかなか一人じゃ植えることができなくて....。
植えた苗に野菜が実をつけたり、蒔いた種が花をつけたりすると
とっても楽しいから、植えたいなと思ってるんだけどね。と
じゃあ一緒に植えれば出来るからやる?と言ったら、
疲れてない?大丈夫?というので、平気だよと笑ったら
パーッと顔が明るくなり、じゃあ何にしようかな〜と始まり
ゴーヤカーテンも作りたいし、お花も植えたい
ハーブやきゅうりとトマトも植えたいしと言うので
2人でホームセンターに繰り出しました。(笑)

まずゴーヤカーテンのツタの棒やプランター
きゅうり、二十日大根、ルッコラ、パクチー、トマト等の苗や種を選んだ
後、お花の苗を色々購入し土や肥料、苗用のポット、母が持てるくらいの
小さいジョーロ等を選んで、会計の際、お届けは今日でもいいらしいけど食事して帰ると遅くなるから明日でいい?と聞くと、いや今日がいい!
今日届けてくれるならすぐ帰るというので、食事もしないで家に戻りました

元々花や庭木の手入れが大好きな人だったけど、病気になり、入退院繰り返していくうちにだんだんやらなく(いやできなく)なってしまった。
でも、またやりたい気持ちはあったけどもう土の入った袋もプランターも
一人で持てないからできないな〜。みたいな諦めムードでした。

大変なところだけ手を貸せば、後は母が毎日水をあげて
芽が出たり蕾を付けたり、花が咲いて実がなる事1つ1つが
日々の楽しみに繋がり、生活にハリが出て母にとっては良い事づくめ。
もっと早く言えばいいのに。
ちょっとした事なのに。

今回改めて感じたことがございます。
人間、やりたいことがあるという事はとても重要で
若いうちは自分一人でやりたいことを好きなように出来るし、行こうと思えばどこにでもいけるけれど、80歳もすぎると子どもと一緒で一人じゃできないことが山のように増え、けれども子供じゃないから気を使うし、自分のことで手をわずらわすのは悪いという想いもあり、自分ひとりで諦めてしまう事も高齢者の方々は多いのではないでしょうか。
買い物に行って、我が家のジョーロが大きくて水を入れると母がもう持てない事に言われるまで気づかなかった事を深く反省し、早速小さいものを買い求めました。

そういえば2年ほど前、氷の音がいいわね〜とよく使っていたクリスタルのグラスを、最近このグラス重くて持ちにくいから軽いのがいいと言うようになり、また、料理が大好きな母がお気に入りのビタクラフトのお鍋を、重くて使いにくいと言うようになり、ティファールの軽い焦げ付かない加工がしてある軽いお鍋に買い替えた事を思い出しました。
母のぽそっと言った一言は、高齢になって以前とはもう違うのよと私に伝えてくれたのだと思います。

万人が年をとり、誰しも自分らしく生活したい。
いくつになってもやりたい事も行きたい所もあるけれど、
高齢になると一人では不自由

高齢者社会に突入した日本
誰もが身近な高齢者に今まで以上の気遣いや心遣いが必要だと感じます。
察する力、言葉にして聞く力は特に大切だと感じました。

人生の終焉間近になって、人の優しさや気遣いが身にしみる歳になった時の自分をイメージして対応していきたいものです。


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