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ハピネスダイアリー 2/19 2024(ボーは恐れている)

ボーは恐れている(ネタバレ有)

日記をかなり空けてしまった。
正直、ここ数日なにもする気力がない。
大好きなゲームも配信も当分やれる気がしない。

最近は、仕事をして、お酒を飲んで、アマプラでひたすら映画を観ている。
映画を観てると無理やりその世界に入り込めるから楽なのよね。

自分の中で映画スイッチが入ったところで、久しぶりに映画館に行くことにした。
観に行く映画は決めている。

ボーはおそれている

ミッドサマー等、奇作を生み続けているアリ・アスター監督の最新作「ボーはおそれている」を観にいった。

噂通り強烈な3時間だった。
まず長え!体感5時間くらい映画館にいたんじゃないかってくらい長く感じた。クレヨンしんちゃんならボーが駆け回ってる間に2本映画を観れる。

心に病気を抱えるボーが怪死した母に会いに行く話。あらすじはほんとこれしかない。

鍵が盗まれてフライトに間に合わなかったり、クレジットカードが止められたり、車に轢かれたり、あらゆるトラブルがボーの行手を阻む。

ボーは頼むからもっと治安の良い所に住んでくれ。ボーが黙って寝ているだけなのに、音楽がうるさいと扉の下から苦情の手紙を入れられたり、外ではヤク中が常に叫び周り、路上では人がゴミのように死んでいる。

ボーが水を買いに行くシーンも苦しかった。
自分がマンションのメインドアを開けたせいで、周りにたむろっていたヤク中たちが次々と中に入っていくシーンは取り返しのつかないことをしてしまったとこっちまでドキドキしてしまう。結果的に自分の部屋は荒らされ、マンションの中では死人もでていると思うと、ああもう普通の生活には戻れないんだと虚しくなる。

バスルームに不審者が隠れていたのにびっくりして(どう考えても冷静ではいられないだろ)裸のまま外へ飛びだす。裸だから警察にも相手にされるし、ニュースに出ていた連続殺人鬼も目の前にいるし、車にも轢かれるし、ここら辺はもう笑えるくらいぐちゃぐちゃだった。

自分を轢いた夫婦がたまたま医者で、そこの家で治療をすることになったボー。
ここで少し観ている側も安心したが、なんだこの家族変だぞ。ボーを患者ではなく家族として扱う夫婦。必要以上な干渉をしてくる。
ここのパパさんが終始笑顔で本当にこわい。

なぜか娘さんは適当に扱われていて、ボーが寝ているのも娘さんの部屋だという。
自分の居場所を奪われた娘さんからしたら、ボーの存在は邪魔者そのものだった。

日に日に病んでいく娘さんが、両親から最も愛されていた戦士した兄の部屋をペンギで塗りたくろうとボーに提案。ボーはそれを拒否するけど、じゃあその代わりペンキを飲み干して一緒にハイになろうと支離滅裂なことを言い出した。もうほんとめちゃくちゃなのである。

はーもうだらだら書くのはやめよう。
1900円払ってこのめちゃくちゃなジェットコースターに3時間乗らないか?

みんなの感想を読むと賛否両論だが、そんなの当たり前だ。この映画を観て「効かなかった」人は健康な証拠だと思う。

映画を見終わった後は平気だったけど、夜中起きた時にボーのことを考えると胸が苦しくなって朝まで起きていた。効くやつにはボディブローのように効く。決して他人事だとは思えない。

いつかまたこの蓋を開けようと思う。

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