見出し画像

他社事例から考える、採用スライドで押さえておきたい3つのポイント


(なんかセミナーができそうなタイトルになりました笑)

1月から晴れて主務が採用となったので、いろいろ考えた結果自社の採用スライドを検討したくなりました。そこで、他社のスライドを見ていき、良い採用スライドの共通点を考えていました。

せっかくなので3つのポイントとして、他社の採用スライド事例とともにご紹介します!

0. 目的と仮説を持って作り始めること

3つのポイント、って言っておいて番外編として0から始めるんかい!という突っ込みは心に閉まっておいてください。笑

採用スライドは、施策としては有名になってきています。ただ、目的なく施策を真似することに意味はない、と思っています。

今の採用の課題ってなんだっけ?と考えたときに、その解決施策として採用スライドが合致するのか、はよくよく考えないとな、と。その目的と作ることによってどういった変化を起こせるのか、の仮説がないと、せっかく時間と手間をかけて作っても、あれ?これつくった意味あったんだっけ?という悲しい事態が引き起こされてしまいます…。

1. ターゲットを明確に

採用においては、多くの企業で要件定義をしているかと思います。その要件に当てはまる、自社に興味を持ってくださる方はどんな人なのか、を思い浮かべないと良い資料はつくれないんだろうな、と。

資料をつくってみたら、全然自社を知らない友達などに見てもらって、この資料を見てどういう印象を持つか、どんな人に向いていそう/向いていなさそうな会社だと思うか、はぜひ聞いてみたいなと思っています。

■例1:ミラティブさん

全体、エンジニア向け、デザイナー向けと3種類作成されています。ターゲットをわけることで、より具体的な記載を増やせるので手間はかかってもありだなと。それをできるのはさすが…。

■例2:atama plusさん

こんな感じで、自社を楽しめる人やきっと違う人を明示してしまうのもわかりやすいですよね。

2. 読み手が知りたいことをオープンに

採用でミスマッチを減らすためには、中の情報、特に「読み手が知りたいこと」を正しくオープンにすることが大事だなと思っています。採用系の施策あるあるが、言いたいことが多すぎて伝えたいことを伝えたくなってしまうこと。それを読み手が知りたいとは限らないのに…。

そしてせっかく資料を作るのであれば、やっぱり自社HPに載っている情報だけ…というのは寂しいものです。万人受けしそうなそれっぽい情報をぼちぼちの分量で魅せた結果、後々やり直しになりかねないかも…。

■例3:SmartHRさん

やはり一番最初に話題になったのは上記スライド。「給与が低い」という噂のあったSmartHRさんが、給与の実績を大公開しました。「給与」って働くにおいてすごく大事なはずなのに、なんかストレートに聞くのは憚られる…という方も多いはずなので、候補者としては有難い情報。

もちろん給与だけではなく、カルチャーも具体例をもとにがっつり公開していて、「ここまで情報出して良いのか?」と思われる資料となっています。

■例4:キャディさん

キャディさんはカルチャーの言語化はもちろん、業界構造やそこで何が起きていてどう解決するのか、を丁寧にかつわかりやすく紹介している印象です。新しいサービスを提供しているからこそ、そこをあらかじめ伝えておくことで面談での説明コストは下がっているのでは…と勝手ながら感じました。

■例5:スマートキャンプさん

撤退事業を公開しているのは珍しいのでは…と感じました。エンゲージメントスコアは少しずつ公開している企業さんも増えている印象。外部に出せるだけの満足度を担保していたいですね。

3. 見た目は大事。とても。

情報の受け取りやすさは、視覚的要素に大きな影響を受けることとなります。よく言われることですがこれは必ずしも、「おしゃれであること」や「かっこいいこと」ではありません。

表紙と1枚目が見にくいと感じられてしまった場合、それ以降読み進める気力を引っ張り出すのはなかなか難しいんじゃないかなと思います。

■例6:Goodpatchさん

こちらは世界観がすごい、と言われている資料。非デザイナーにこのクオリティはきついぞ…と私は思ってしまいましたが…。

【非デザイナーにもできるデザインのポイント】
・1スライド1メッセージ
・4つの基本原則(近接/整列/反復/コントラスト)
・読みやすいフォントを使う
・コーポレートカラーを中心に3色程度

上記などは、簡単に押さえられるかつ意外とインパクトのあるポイントではないでしょうか。

最後に

今回は50社ほどの採用資料を見ながら、大事そうなポイントをまとめてみました。

0. 目的と仮説を持つ
⇒何のためにつくり、どこに効果を出すのか、を考えておく
1. ターゲットを明確にする
⇒「誰のため」が変わると、伝えることも伝え方も変わる
読み手が知りたいことをオープンにする
⇒伝えたいこと、だとしても、読み手が知りたいと思うように伝える
3. 見た目をきちんと整える
⇒情報が伝わりやすいデザインを意識する

他社事例を見ていくなかで、やっぱり一番重要なのは「5W1H」、特に「Why」だと改めて思いました。採用活動において、何のために誰にいつどこでどうやってどのようなメッセージを伝えるのか。その全体感を設計したときに、採用スライドってどういう役割を担うんだっけ?というところがないと、施策ありきの施策になってしまう気がしています。

採用スライド以外にも、流行りの施策はどこにでも落ちていると思います。面白そう!と思ったことに出会っても、これやると何が良いんだっけ?という部分は丁寧に考えていきたいと思いました。

Twitterでも情報発信しているので、よければ見てください!
https://twitter.com/yoshin0_u

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?