「再会の街」 監督:ジェームズ・ブリッジス

製作年:1988年 製作国:アメリカ
主演:マイケル・J・フォックス キーファー・サザーランド
   フィービー・ケイツ

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや「ファミリータイズ」で演じているような陽の役ではなく、とてもシリアスな…陰の役を演じています。
彼のシリアスな作品を観たことがなかったので、とても印象に残っています。
 共演者の一人には「ファミリータイズ」でマイケル・J・フォックス演じるアレックス・キートンの恋人役を演じ、のちの奥様でいらっしゃるトレイシー・ポランがいます。
 
 どんな作品でもそうですが、たくさんの人の生き方が1作品に込められています。その生き方が良いか悪いかは別にして。
 人との出会いや別れ…そういうもの全部ひっくるめての「縁」。
自分とはあわない人とわかっていても、つなぎとめようと必死になり、執着し、自分を見失ってしまう「縁」は不幸だなと思う。
 その時はどうしようもないんですよね。自分でもどうすることもできない。その状況から逃れたいのに逃れることができない。その状況は本当に不幸だと思う。
 でも、それを断ち切るきっかけも「縁」。そのきっかけを逃さないように、つかんでほしい。
 「縁」が人、物、出来事などなど、いろいろですが幸福になるために存在してくれるといいなと思う。

 この映画の主人公は自分を見失っています。どん底の暗闇にいる状況で主人公にとっては最悪な人間関係に執着をする。その暗闇の中で素敵な「縁」と出逢う。その「縁」に気づき、自分を見失っていることに気づく。

 憧れの対象が必ずしも自分を高み引き上げてくるわけではないし、成長させてくれるわけではない。

 この映画では「縁」の大切を実感しました。

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