yoshi

今は未だ見るだけです😊 前世は猫だと確信してます😃

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猫達 黒猫のアラム

元人間という事では僕と同じ境遇の 黒猫アラム ミケちゃんの紹介で知り合いになり それからちょくちょく話をするようになった。 アラムは元商社マン。 名前を聞くと誰でも知ってる 有名な商社だ。 ここ11年間は海外に駐在していたらしい。 ロンドン、ニューヨークそして上海。 商社マンは年収が多いが出世競争が激しい。 45歳までが勝負だ。 それまでに管理職に上がり更に上を目指すのが 王道だ。 優秀なだけでは勝てない。 出世競争に勝ち抜くためには、 色々な経験や野心、根性や人脈が必要

    • 猫達 番外編

      アラム達とのStoryが今後、 どんどん展開されるんだが、 ここで猫になってから一番不自由に 思った事を書き留めておく。 それは、トイレ。。 人間時代はウォシュレットを使い、 快適に用を足していたが、 猫になってからというもの不便で煩わしい。。 出来るだけ柔らかな砂か土のところで かつ、顔が隠れる木陰を選び 他の子に教えてもらったように前足で 少し穴を掘りそこにお尻をもっていき 用を足す。 終わったら、また土や砂を上からかける。 この一連の作業には中々慣れる事がない。

      • 猫達 そしてアラムは

        春の爽やかな日差しを受け アラムは、身支度をしている。 最近、会社には出社せず直接打合せの 場所に向かう毎日。 ヤンホンと会う毎日が続いていた。 ヤンホンに頼んで先方の購買責任者に Contactする段取りをしていた。 しかし、段取りが進んでいると思っていたのは アラムだけだった。 ヤンホンは、詳細に渡り新製品情報を アラムからとった。 そしてすべての製品仕様の詳細はヤンホンの 手に渡った。 彼から得られる情報が尽きていた頃だった。 紹介してもらうはずの中国大手EVMa

        • アラムの幼少期

          アラムの幼少期というと 彼の父親もアラムと同じ商社マン、 母親も当時同じ職場で 働いていたアシスタントの女性であり社内で 恋に落ち結婚し、そして、アラムが誕生した。彼は一人っ子である。 生まれは兵庫県だが父親の転勤が多く中学生になるまでは世界各国に移り住んだようだ。 ニューヨーク暮らしが一番長くネイティブの英語環境にどっぷりつかり家庭でも両親が日本語を使う事を意識してなかったため、 小学校高学年くらいになると自分の息子が何を話しているかも理解できないくらいネイティブになって

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        猫達 黒猫のアラム

          猫達 それからアラムは

          その後、アラムは中国製EV車Makerの購買担当者との接触に注力し、2社と名刺交換を行い 先方に提案できる関係までこぎつけた。 彼らは日常、英語で仕事をしており 韓国語も流ちょうに話せる。 担当者は珍しく日本語も使えたようだ。 アラムは日本人だが、中国語、韓国語、英語も 使えるので彼らとのCommunicationには苦労していない。 苦労するのは、彼らの行動の速さについていく事であり石橋を叩いてたたき割ってしまうような慎重で動かない日本の仕事のやり方とは180℃違う、C

          猫達 それからアラムは

          猫達 アラムの人間時代

          アラムは中国に赴任してから 市場が急拡大している 中国に益々魅了されていた。 ロンドンやニューヨーク時代には 経験する事ができなかった奇跡が この市場では起きると確信していた。 特に中国製EVには興味があり すでに8社が販売開始されており 日本や欧州にも輸出が始まっている。 今後この市場は急拡大することは間違いないと 中国製EVMakerにこれまで車Makerに 販売していた高級内装資材を売り込む事が できないか調査をしていた。 内装材のSupplierにはこれまでの経験

          猫達 アラムの人間時代

          猫達 アラムとの出会い

          アラムと僕は突然猫になった訳だが 二人には大きな違いがある。 アラムは命を失い、人間時代の身体は 火葬され骨になり埋葬されているが 僕は、ある日、突然、人間の身体が消えて しまい気がつくと猫になっていた事。 アラムはもう二度と 元の人間には戻れそうになさそうだ。 もちろん僕も人間に戻れる保証はないが なんとなく戻れるかも知れないという 希望を持ってる。 猫になりたいと言った自分が言うのも おかしいがなんとなくそう思った。 二人がつい最近まで人間だった事は同じ だが僕

          猫達 アラムとの出会い

          猫達 ミケちゃんと遠出

          昨日の夕方にミケちゃんに会った。 いろんな話をした。 もうご飯の時間だなと薄暗くなった空を見上げると ミケちゃんはうっすらと笑みをうかべ 明日は、遠出するから早起きしてね。 じゃ明日ねと神社に帰っていった。 遠出ってどこに行くんだろう? なんなんだろうあの笑みは? と奥さんが待つ自宅に帰った。 明日は、早朝に待ち合わせだ。 そう思い早めに眠りについた。 翌朝、ミケちゃんがニコニコして 迎えに来てくれてる。 それから2匹で走った、ミケちゃんの住む神社は とっくに超えてい

          猫達 ミケちゃんと遠出

          猫達 猫になる直前の出来事

          48歳 僕 やれ3ヶ年事業計画 新市場アフリカ進出計画 M&A計画 それはそれはエキサイティングな 毎日をおくっていた。 嫌われようが人からどう思われようが なりふり構わず 冷酷な事も平気で 恥ずかしげもなくKeyManに媚びをうり 目的の達成の為に演じ それは、ゲームのような日々だった。 物事は上手く進んでいたと信じてた。 そして満足していた。 ZONEにはいってる気がした。 あの日まで。 ある日、突然、帰国を命じられた。 気が狂いそうになってもこれが天職だと思い

          猫達 猫になる直前の出来事

          猫達 人間だった頃の思い出

          人間だった頃の記憶は鮮明に覚えている。 連続的ではないがドラマのシーンのように もしかしたらただの物語だったかもしれない。 子供の頃に母親が亡くなった事が とっても辛かった。 そこまでの人生とその後の人生では 180°違う。 坊ちゃんのような甘やかされた生活から ひとりぼっちでいる事が多くなった。 試練の連続だった。 がむしゃらに生きてきた。 それがいつの間にか自分を強くした。 猫になりたい🐱という事になるまで。

          猫達 人間だった頃の思い出

          猫達 僕が猫になった

          もう猫になって1年経つ。 ある朝、起きると猫になってた。 ベージュの猫に。 なぜなのかわからない。 もしかしたら元に戻っただけかもしれない。 僕は、人間のふりして人間社会に 潜り込んでた猫だったようだ。 🐱猫だった事は全く覚えてない 全てが新鮮で人間目線で猫社会も 人間社会も見えている。 でもなぜか猫語は違和感なく話せるし 他の猫が話している内容もわかる。 日本語も理解できるし、人間の時に 勉強した英語も中国語も韓国語もいまだに 理解出来る。ただ書けなくなった。

          猫達 僕が猫になった

          猫達 僕が猫になった

          パソコンが使えないしiPhoneも使えない もちろん持ってないからなのだが たとえ持ってたとしてもこの手じゃうまく keyを押せない。 奥さんのiPhoneでやってみたが 肉球でタッチは出来るがkeyは押せない。 (奥さんは僕が元旦那だとは知らずに 飼ってくれてる) でも猫になったからよく目が見える。 暗闇でも鮮明に見える。 そして、鼻がよく効く。 効きすぎて困るくらいに敏感になった。 耳もよく聴こえる。 だから、情報はインターネットやSNSから 取るのではなく自分の足と

          猫達 僕が猫になった

          猫達 僕は猫になった

          朝晩寒くなってきた。 昨日は近所のおじさんの家のボイラーの 上で寝た。余熱のおかげでぐっすりと 眠る事ができた。 山がうっすらと白くなっている。 寒いというより冷たいって感じ。 猫の姿になり初めての冬。 毛皮があっても寒さが身にしみる。 アンモナイトのように丸くなってみた。 鼻に毛があたりこそばいが少しはましだ。 最近、気になってることがある。 向かいの家のおじさんの事。 いつも雨戸を全部閉めきっている家で 開いてるところを見たところがない。 カラス達が家のベランダに

          猫達 僕は猫になった

          猫達 僕は猫になってる

          歩く歩く。 車に敷かれそうになるので 国道の端を歩くのはやめて、 住宅街や田んぼのあぜ道を歩いた。 目線が低くて草木が邪魔になる。 途中の溝は助走をつけて飛んでみた。 楽々跳べた。 高い塀にも上がってみた。 高所恐怖症の僕が高いところが へっちゃらになった。 他所の家のベランダもぴょんぴょん跳べる。 身体が痒くなって後ろ足で耳のところを掻いた。 ずいぶん身体が柔らかくなったものだ。 その時、自分は服を 一切着ていないことに気づいた。 この毛皮に覆われてるから。 少し恥ずかしく

          猫達 僕は猫になってる

          猫達 猫になってる

          もう一度、わーっと叫んだ。 耳からはニャーと聞こえる。 暑いアスファルトの上でじーっとしてると 火傷しそうだ。 足の裏を見てペロッと舐めてみた。 そして、国道沿いを自宅方向に とぼとぼと歩き始めた。 お尻に力を入れると尻尾がピンと立つ。 歩くとその尻尾がフリフリ回る。 時々写るウィンドウに自分の姿を見ながら 歩いていると前から白黒の猫が来た。 ニャーと言うが『ご飯食べたぁ〜?』とはっきり と聞こえる。 ううん食べてないって返すと 病院の駐輪場にカリカリあるよ。 食べなよっ

          猫達 猫になってる

          猫達 猫になってるじゃないか

          全身けむくじゃら。 長い尻尾がついている。 尻尾に力を入れると尻尾が動く! 自動ドアのガラスに写ったのは 大きな茶トラ猫だった。 そうこれが僕の姿だった。 史上最速であけた梅雨、カンカン照りで 熱くなったアスファルトが肉球を焼いた。 僕は猫になったんだ‼️ 駐車場に入ってきた軽自動車にクラクションを 鳴らされ慌てて飛びのいた。 この身のこなしなんか慣れてる。 懐かしい感じがする。 大きな声で参ったなぁと言うと 頭についた耳でにゃーぁと聞こえた。

          猫達 猫になってるじゃないか