見出し画像

お弁当は自由だ

中高一貫の女子校に通っていた。
学食もあったが、お弁当が多かった。
大体4人くらいで同じクラスの友達と食べていた。

毎日お弁当を作るのは大変だったと思う。
しかし食べている方も6年間となると少々飽きてくるのも事実だ。

友達とおかずと取り替えっこすることもある。
きょうのお弁当なに?とお互い見せ合うことも多い。

お弁当はお母さんの個性が光る。
珍しいメニューや斬新なアイデアについては
家に帰って母親に伝えてみたりもする。

一段のお弁当にパンパンに敷き詰められた焼きそば弁当や
オムライス弁当は人気の的。
私が一時期ハマっていたザーサイは臭いが不評だった。

思い出深い友達のお弁当は、
空っぽのお弁当箱と市販のコーンフレーク。
自販機でパックの牛乳を買って、
お弁当箱をお皿替わりにコーンフレークを食べていた。

あとはお米が苦手な友達のお弁当箱に詰まっていた
マッシュポテト。一見白米のように見える。
フォークでおいしそうに食べていた。

毎回パセリが添えられていたお弁当もあった。
友達はそれをデザートのように最後にパクっと食べていた。

そして忘れてはならないのは早弁の思い出。
とにかくお腹が空いていて、
2時間目から3時間目の休憩時間に食べてしまうので
4時間目にはお弁当は空っぽ。
お昼休みは学食までパンを買いに走るのだった。

早弁は、ごく限られた一時期だった気がするけど
臭いもするだろうによっぽどお腹が空いていたんだと思う。
男子がいたらやっていなかったかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?