自分でタロット占いしてみたら当たりすぎて興奮した
こんにちは、よすです。
今回は、『趣味をさがせ!』企画の第1回です。
あなたには「これがわたしの趣味です」と胸を張っていえるものは何かありますでしょうか?
ぼくにはほとんどありません。
特に独身だと、友達と会える時間がだんだんと減ってきて暇な時間をなにに使うかが悩みのタネになってきますよね。で、あるとき気づくんですよね、「趣味がない」って。
また、AIの登場により、将来は人間にとって「いかに遊ぶか」が重要になってくるといわれてもいます。
そんな日常生活で、「ひとりでもできるおもしろい趣味を探してみよう!」というテーマがこの企画の趣旨です。
ということで、今回はタロット占いを学んでみました。
前置き
占いはお好きでしょうか?
ぼくは正直なところ、占いをまったく信じていません。
占いどころか、スピリチュアル的なものには興味がありません。
しかし、ぼくは最近「占いもありかもしれない」と思いはじめています。
というのも、心理学を学んでいるうちに、「うまく騙されること」は日常生活を楽しく過ごすための知恵の1つなのかもしれないと思うようになったからです。
占いが好きな母にたずねてみたことがあるんです。「占いを信じているわけでもないのに、なんで占いが好きなのか?」と。そしたら母は「いいのよ、楽しいんだから」といいました。そのときは納得できずにいたのですが、今思うと「信じてはいないが、楽しいから楽しむ」という姿勢は、日常生活を楽しむためには賢明な方法なのかもしれません。
最近の自分を反省してみると、理屈を追い求めすぎている傾向があるのかもしれません。例えば、今よりも幸せになるために科学的研究の情報を集めるデメリットとして、理屈には当てはまらないフワッとした世界観による恩恵を受けづらくなった気がしています。つまり、占いを頭から否定してしまうと、占いによってもたらされるプラセボ効果は得られにくくなります。
なので、占いに本当に意味があるかないかは一旦置いておいて、占いくらいはむずかしいことを考えずに楽しんだほうがいいのかなと思っています。
ということで、今回はタロット占いを学んでみました。
とはいえ、ただただタロット占いに行くのもつまらないし、お金を払って赤の他人にテキトーなことを言われると楽しむどころか腹が立ちそうなので、自分で勉強して自分を占ってみました。
用意したもの
タロット占いを学ぶために、以下の2点を買いました。
タロット占いについての本はいくつかあったのですが、ちゃんとタロット界で世界中から支持を集めている人の本がいいだろうということで『タロット占いの書 叡智の78の段階』を買っておきました。
タロットカードとは?
タロットカードについて知らない方に向けて、タロットカードとは何か?を簡単に説明しておきます。
タロットカードは、78枚のカードで構成されたトランプです。その起源は諸説ありますが、15世紀頃のイタリアで誕生したとされています。当時は占いではなくギャンブルに用いられることのほうが多かったようですが、現在では、自己探求や心理分析、未来予測などに広く用いられています。
タロットカードは以下の2つのグループに分けられます。
メジャーアルカナ(大アルカナ):22枚のカードで構成され、人生の重要な局面や精神的な成長を表します。各カードには固有の名称と意味があります。例えば、「愚者」、「女教皇」、「恋人」などです。
マイナーアルカナ(小アルカナ):56枚のカードで構成され、日常生活での出来事や感情を表します。4つのスーツ(ワンド、カップ、ソード、ペンタクル)に分かれ、各スーツにはエースから10までの数字カードと、ペペイジ、ナイト、クイーン、キングのコートカードがあります。
小アルカナの「スーツ」とは、一般的な遊び用トランプのハートやスペードのような種類のことです。
「コートカード」とは、トランプのクイーンやキングなどの絵柄のことです。
タロットカードを読み解く際(リーディング)には、各カードの意味だけでなく、カードの組み合わせや向き(正位置か逆位置か)も重要です。リーディングにはさまざまなスプレッド(カードの配置法)が用いられ、質問の内容や目的に応じて選択されます。
後述しますが、今回は「ケルト十字」と呼ばれるスプレッドで占っています。
そして、実はタロットカードは単なる占いの道具ではありません。自分自身と向き合い、内なる声を引き出すためのツールとして活用するのが本来の姿のようです。つまり自省のためのツールです。
なので、赤の他人の「過去を当てる」とか「未来を予測する」というイメージは捨ててください。それは一部の占いパフォーマーによるものです。
また、カードの解釈には個人差があり、絶対的な答えがあるわけではないことを理解しておくことが大切です。
占ってみた
さて、本書を読んで概要をつかんだらまずは実践ということで、ぼくの人生初のタロットカード占いをやってみました。占う側としても占われる側としても初めてです。(そんな奴おらん。)
占いたいことは、「ぼくのnote活動はうまくいくのかどうか?」です。
今回は、「ケルト十字」と呼ばれる伝統的なスプレッドで占うことにしました。
出目はこうなりました。
順番に読み解いていきますね。
自己イメージ
前提として、一番右端に置いてあるカードについて。
これは占いを始める前に引いておくカードで、シグニフィケイターと呼ばれます。自分自身を象徴する存在として設定しておくカードです。このカード自体が占い結果を大きく左右することはないのですが、出たカードを読み解いていく際にこのカードを使うこともあります。シグニフィケイターを選ぶ際の厳格なルールはなく、占い師が決めておくパターンや自己イメージに近いものをお客さんに選んでもらうパターンもあるそうです。
今回は、ざっとカードを確認して、自己イメージに合うカードをパッと選んでみました。
写真にうつっているカードは「ペンタクルのペイジ」です。このカードが持つ意味は、「学ぶことに没頭し、魅了され、それ以外のものにはほとんど関心を持つことのない学生」を象徴しているということでした。
もう当たっとる・・!
自分はどんな人間か?
さて、本題です。
まず最初にクロスしているカード2枚(「小十字」と呼ばれます)を読み解きます。
下にある「ソードのキング」がリーディングの出発点になります。本書によると、下にあるカードは「今のあり方」を表し、横向きで上にあるカード(「カップのエース」)は「行動するときのあり方」を表します。
ここでもびっくりしたのですが、「ソードのキング」は以下のように説明されています。
この記事の冒頭で書きましたが、訳のわからない神秘主義を嫌っている自分に当てはまっています。
そして、「カップのエース」は愛や受容を意味します。
つまり、この2つを組み合わせて読み解くと、「普段は現実的な考え方を誇りに思っているが、実際に行動するときは周囲への感情的な理解も大切にしようとしている」という解釈になります。
何がそうさせた?
次に見るのは、小十字の手前に置いたカードです。
この位置のカードは、現在の状況を作り出すための要因となった過去の状況や出来事を意味することが多いです。
そして、「カップの7」の逆位置の意味は、空想から何かを作り出すという意味です。「カップの7」が空想に耽るという意味で、その逆位置なので、「空想をやめて行動に移す」という意味になるらしいのです。
つまり、「あなた最近、空想をやめて行動に移しだしたんですよね?」という意味です。
はい、当たり。
だって、2か月前にこのnote作りを行動にうつしはじめたところですから。
過ぎ去ったものはなに?
次に読むのが、小十字の左側にあるカード。
この位置にあるカードは、もう影響力が薄くなった過去を指します。先ほどのカードも過去を指していましたが、このポジションのカードは重要性が薄まりつつある過去を指します。
そして、「ワンドの9」は困難への挑戦、対立、決意のような意味を持ちます。
つまり、「自分にとって困難だった挑戦はもう過ぎ去った。しかし、この包帯を巻いた男のようにさらなる困難も警戒していて、完全には気を抜いていない。」のような解釈ができるでしょうか。
noteを始める決意や今までの試行錯誤のことでしょうか。
もちろんこれからも改善に気が抜けないので、このカードはしっくりきます。
起こりえる結果は?
次に、小十字の奥側に置いたカードを読みます。
この位置のカードは、後に読み解く「結果」のカードよりも可能性は低いが起こりうる結末を意味します。
そして、「カップのナイト」の逆位置は、「自分の力の及ばない世界からの増加していく要求に反応しなければら無くなっている様々な状況」や「受動的な人が行動や積極的な関与を促されているけれども、そうしたくない状況」を意味していることもあるようです。
つまり、「noteでの活動の結果、うまくいかず、世の中からのニーズに応えるための更なる努力が求められる状況になるかもしれない」ということですかね。
ふんふん、確かにうまくいかない結果もありそうだ。
近い未来
次に、小十字の右に置いたカードを読みます。
このポジションは、近い未来を表します。もうすぐ直面しなければならなくなる状況を意味します。
そして、逆位置に出た「カップの10」の意味は基本的に2つあります。1つ目は、「すべての感情は反対のものになりえる」というもの。2つ目は、「その人に与えられている人生が幸せなものであることに気づいていない」というもの。
つまり、「もうすぐnoteを続けていくのが嫌になるかもしれない。または、十分うまくいっているのにそれに気づかずに不満を漏らしてしまうかもしれない」といったところでしょうか。
目先の結果にこだわりすぎず、地道に続けていこう。
状況に対する自分自身の態度
さて、だんだんと疲れてきましたね。もう一息です。
次に、右側に縦方向に並べた4枚のカードを見ていきます。
ついでにもう一回カードの位置をおさらいしましょう。
一番下に置いたカードから読みます。
この位置に置いたカードは、今の状況に対して自分がどのような態度をとっているかを表します。
そして、「ペンタクルの7」の逆位置は、「満足の得られない仕事や義務にがんじがらめになっていることによる慢性的な不満」を意味しているようです。
まさに、今noteをがんばりつつありますが、まだまだ全然満足は得られていない状況です。
当たりすぎて怖いんですが、次のカードを読んでみましょう。
自分をとりまく環境
次に、先ほどのカードの上側に置いたカードを読みます。
この位置に置いたカードは、自分をとりまく人々や状況を表します。周りの人々や状況が、自分が進んでいこうとしている方向に対して援助してくれているか妨害しているかを示します。
で、この「愚か者」のカードは、自由を意味します。描かれているのは、何にも束縛されていない人物です。また、崖からまさに飛び込もうとしている姿から、「人生の新たな局面に勇気を持って飛ぶ込む」ニュアンスが示唆されています。
つまり、「ぼくが挑戦しようとしていることを妨害する人や外部的な要因は何もない。今はもうやるしかない状況だ」と読めますね。
まさに、noteでの活動はだれにも邪魔されていませんし、時間もあります。ぼくがやるしかない状況です。めちゃくちゃ当たってる。
このまま次を読んでみましょう。
期待と恐れ
次に、その上側に置いたカードを読みます。
この位置のカードは、「期待と恐れ」と呼ばれていますが、本書によると「その人の未来に対する態度が、どのように出来事を解決するのに影響するか」を示しているようです。
そして、「世界」というカードの意味は、成功や達成、満足を示します。また、内なる感覚と外側の活動が1つに統合されている意味を持ちます。
つまり、「自分の内面と、noteで記事を書いていくという活動をうまく合致させ、内的な満足を感じながら続けていけば、次のカードでみる結果を得られるかもしれない」というものです。
いよいよ、最後のカードです。
結末
最後に、一番上のカードを読みます。
この位置のカードは、ここまでみてきたすべてのカードがどのような結果を生むかを示します。また、結果を生み出すためにどのように作用し合うのかを示します。
そして、「審判」は、重要な変化への呼びかけを意味します。
本書では以下のように説明されています。
つまり、先ほどの「期待と恐れ」と結びつけて解釈すると、「自分の内面と活動をうまく合致させ、内的な満足を感じながら続けていけば、おのずと重要な変化を遂げる」という感じでしょうか。
総評
では、ここまでの占い結果をまとめてみます。
知的で戦略的なアプローチ(ソードのキング)と愛や需要(カップのエース)をもっているが、現状では思うように進んでいない(ペンタクルの7の逆位置)。
過去には努力と忍耐を重ねてきたが(ワンドの9)、現在は投資に見合うリターンが得られていない状況(ペンタクルの7の逆位置)。
近い将来は、思い通りにいかないことが予想される(ペンタクルの10の逆位置)。また、情熱や創造性の欠如によって、前進が難しくなるかもしれない(カップのナイトの逆位置)。
しかし、障害はなにもない(フール)。自分が心体一致して活動すれば(ワールド)、重大な変化が訪れるかもしれない(ジャッジメント)。
占ってみての感想
自分にぴったりなカードばかりでちょっと興奮しました。バーナム効果がスゴいのか、タロットカードがスゴいのか分からなくなってきましたが、タロットおもろいですね。占いに行っている人の気持ちがちょっとわかった気がします。
占いが終わって、なんで占いがおもしろいのかを考えてみたところ、自分の人生に意味を与える(=出来事を解釈して辻褄を合わせる)という面があるからかなと思いました。
ぼくたちが日常生活を送っていて起こる出来事って、ひとつひとつはバラバラに見えますよね。そして、バラバラのひと欠片だけを見つめて不満を言ってしまいがちです。ですが、占いを通じてそれらの欠片に秩序を与えれば、ジグゾーパズルのように実は自分にとって意味のある模様になっていたんだという見方ができるんじゃないかと思いました。
タロット占い楽しかったです!
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