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地方だからこそできるシナジーのある株式を絡めた業務提携、こんなやり方もあるのかなという話

年末のお忙しい時期に皆様いかがおすごしでしょうか。最近ようやく仕事が巻き返せつつあり(諸事情によりかなり遅れていた…)、お待たせしているお客様も多い状況で本当に申し訳なく、それでもこうして今年も忙しい年末を迎えられることを非常にありがたく思っています。

さて、この度ですが、最近良くご一緒させて頂いている(主に酒!)本田さんが代表を務める株式会社クオックスにちょびっとだけ(ほんとーにちょびっとだけ)出資させて頂きました。皆さん大好きプレスリリース的に書くならこんな感じでしょうか。

合同会社スラッシュ(代表社員・後藤洋介)は、株式会社クオックス(代表取締役・本田克己)の一部株式を取得し業務資本提携を行いました。

おお、なんだか大げさ感マックスですが(笑)

ちなみに余談ですがスラッシュは後藤の個人の会社で特に表立った情報はありませんが、たくさん「/(肩書き)」のある働き方もいいから、楽しいこと・得意なこと全部やろうみたいな感じでスラッシュという名前にしました。

そんわけで今回はそのお話です。


はじまりはTECHMAKE誕生、もっと良い受託ってなんだろう?

まず、そもそもは今年度はどうやって受託をみんなでうまくやっていくかということで何度か話し合いの場(ただの飲み会)を持っていました。クオックスの本田さんはもちろん、モアモストの江藤さん・高畑さん、ashigaruの小野さんとどんなふうにやったら互いがうまくいくかなと。

そんな同時進行の中で、後藤がCo-Founderである株式会社コラボがTECHMAKE(テックメイク)というサービスをリリースしています。

TECHMAKE(テックメイク)というのは、コラボが創業依頼行ってきたニアショア開発プロジェクトを発注したい県外企業と、受注したい県内企業のマッチングをコーディネートする事業を形にしたもので、試行錯誤を重ねてコラボとして最適な見せ方を考えた上でわかりやすいTECHMAKE(テックメイク)というサービス名称にしました。現在、様々な資料を作成最中で、コラボがこれまで培ったノウハウを詰め込んでいきたいと思います。

ここから各社とガッチリした仲間としてどういう条件やどういう形が良いのか、そもそもこの相談させてもらってた3社は以前より付き合いがあるため、コラボのパートナー会社と言えると思います。ですが、あとは条件だったり進め方だったり、より密なお付き合いの仕方とは何なのか、そしてその輪を広げていくためには、最も良い最適解は何なのかを相談させてもらっていました。


クオックスとちょっとしたサービスを一緒につくって、この先もこういう事ができたらなと思った

どうやったらいいだろうと悩んでいる中で、ひょんな事からクオックスさんと小さなサービスを開発することになりました。正味1ヶ月ぐらいかな、お互いちょっと時間あるからやってみよう!という中で、開発の部分はクオックス、PRや宣伝など発信の部分はスラッシュ(後藤)でやらせて頂いています。

このサービスがうまくいくはどうかはおいておいて、思い立ってからトントン拍子に進んでいったこと、クオックスがしっかりとサービスをつくることができるチームがあること(元々それは知ってたんだけど改めて)、そして互いに得意な部分はリスペクトし、苦手な部分は支え合う良い関係性ができるのではないかと作りながら思っていました。


交渉は全部DMで完了

TAMEGAKIのプレスリリースが終わった段階で、本田さんに要約すると「もっと自分ごとにしてクオックスとガッチリやりたいから株買わせて」みたいなDMをしました。正直、何ともいえない返事だろうな〜と思っていたら「ありがたいです」と共に具体的な調整のお話に!

そこからひたすらDMでやりとりさせて頂き(生々しい話も全部DM)、この話のために会ったのは最後に印鑑をつくときでした(笑)これはちょっとおもしろい経験でしたね。


今回の業務提携におけるビジネス的な良いところ

ビジネス的に良いところをnoteですので敢えて活字にするのであれば、コラボの持つネットワークと後藤(スラッシュ)が持つネットワーク、両方を過不足なく使えて、且つ最適化した案件・プロジェクトコーディネートができると言う事です。

コラボが代表の式地さんを中心として数年で築き上げてきたノウハウやネットワークと、だけど後藤がコラボではコラボと相性が良くなくてハレーションが起きそうだから反映が難しいと思っていたネットワーク、その両方をうまく提供しやすくすることで、クオックスに対して最適な案件を提供し続ける事が可能になります。

前述している通り、互いの得意な部分とバックグラウンドを最大化する上で、この業務提携は最適な手段だったと思います。


でも、地方のスモールカンパニーで、なぜわざわざ株式を絡めた業務提携?

僕もクオックスもスタートアップというわけではないし、IPOを目指しているとかそんなわけでもないです。業務提携しようというのであれば、たぶん「お願いします!」といえば本田さんはニコニコしながら「え〜」って一回否定しつつもOKしてくれると思います(笑)そもそも地方のスモールカンパニー同士ですからね、わざわざ感めっちゃ強いし、確かにわざわざそこに株式を絡める必要性はどうだろうと(笑)

まぁなんですけどね、「一緒にやろうぜ!」ってどこまで互いにちゃんとして、どこまで互いに気持ちを込めてできるかだと思いました。そういう意味でここまで面倒なことをわざわざやるんだから、これはもうしっかり結果を出すまでは途中下車はなしやぞ!と、きちんと契りを変わすことで、きちんと自分ごとにできるというか。過去を考えるとそうやってきちんとコミットできる方が自分の性格的にもあってるなぁと。

何かの記事で投資家の方が、「投資はワクワクへの参加料」みたいな言い方をされてらっしゃる方がいらっしゃいました(記憶定かじゃないけどたぶん)。今回投資というほどのお金を出したわけではありませんし、僕が投資できることはお金ではなく、どちらかというとスキルやキャリアだと思っています。でも、何となくその「投資はワクワクへの参加料」気持ちが今ならちょっとわかる気がします。僕の場合はワクワクというよりは、自分ごとの、自分が大切にしたいプロジェクトが1つ増えたというか。お金を出して参加している感じです。

IPOをするわけではありませんが、株式会社にとって株の価値向上という意識を持つか持たないかで事業への取り組み方が変わってくると思っています。これはどんな起業(企業)でもそうだと思っていて、自社株の価値向上を考えたらどういう行動が必要なのかとイコールだと思います。そういう意味で自分がクオックスに良い影響をもたらすことができれば、最後には自分へ良いこととなって返ってくるかもしれない。

うん、これはちょっと楽しいなと思いましたし、新しい仕事のやり方だなと。創業以来、働き方ということにこだわり、コラボでも全員フリーランスにしてギルド化!なんてことをしてますが、こういう楽しみ方もありかなと思っています。

あ、補足すると別にTECHMAKE(テックメイク)を一緒にやる上で、必ずこういうことをしないとパートナー契約ができないというわけでは全然ないのでお間違いなく!


一緒に良い感じになれたらいいねというお約束

この記事をクオックスのスタッフさんも見るかもしれないので敢えて書きますが、クオックスの経営ややり方に口を出すつもりはありません。お互い対等な立場であると思いますし、あくまでもお互いの苦手な部分をサポートし合い、得意な部分を最大化できるような関係性であれば良いと思います。

もちろん何か僕でアドバイスできることがあれば、遠慮なく!と思いますし、そういう遠慮がない関係性でもあれたらいいですね。一緒に良い感じになれたらいいし、そうできるように。


地方でこういうやり方がもっと増えてみてもおもしろい気がする

昨今のDX的なあり方にも通ずるところもあるかもしれませんが、自社の苦手な部分を他社と補って、自社の強みを最大化するというのは、むしろ小さい会社が多い地方だからこそあってもいいのかなと思っています。小さくて距離が近い地方だからこそ、そういう提携がカジュアルにスピード感を持って、すぐに早くシナジーと費用対効果を感じられるというか。

実際にコラボもネオマルスさんから出資を受けていますが、そういうシナジーを生むことができていると思っています。

自社で人を雇ったり部署をつくろうとすると成熟するまでに多額の予算を費やします。それを考えるとコラボは出資して頂いた金額に対して考えると高い費用対効果を提供できているのではないかと思います。(直接聞いたわけじゃないけど、今も継続的にプロジェクトをご一緒しているからきっと・・・!笑)

https://www.neomars.co.jp/

他にも津久見のグラージベンチャーズの顧問というかアドバイザーもさせて頂いてます。定期的に津久見で、そして津久見発でこんなんやろうぜ!みたいなことを話していて(わざわざその話のためだけに津久見に飲みに行ったり笑)、楽しいやつですね。笑

個人的に両社ともに言えることは、代表がプログラミング大好きっていうところ。一番クオックスの本田さんいいなぁと決め手になったのは「ジジイになってもコードをかきつづけたい」って言ってたことでした(笑)


お祭り騒ぎや口出しは少しずつ卒業、今後は改めて現場を盛り上げることを

個人的に今後は、こうやって参加料としての小さい出資でご一緒させてもらったり、新しい枠組みで小さい会社をつくったり、とある会社の不得意な部分を補うためのチームをつくるためにジョイント的な会社をつくったり(期間とゴールを決めて育成や新規事業開発)、僕が得意とするそういう活動が多くなるかなと思っています。

そういう活動をなんと形容したら良いかわかりませんが、薄々気づいたんですがどうやら目的(ゴール)をもった小さいチームやスモールカンパニーつくったり経営したりするの得意っぽいです(笑)得意というか好きというか、育成も含めてですね。逆に大きい規模の会社や大きな金額の資金調達をして〜みたいなとかはたぶん今後も無理です。どうも客観的に見て後藤はピンときてないご様子。40歳前にしてようやく気がつきました(笑)

あれかな、バスケやってたから5人ぐらいがちょうどいいのかもしれない(笑)大企業の経営者にラグビー部出身が多いのは関わるメンバーが多いことに慣れてるかもしれないですね。でも今後関わる会社全部集めたら100人ぐらいになったらそれはそれでおもしろい。

来年は更に3社程度を現段階でも予定(出資なのか、新会社なのか未決定)しています。これらの会社はものによってわざわざSNSなどで表に出すものではないものもありますので僕からご報告しないものもありますが、どこかで僕の名前に気がついたらどうぞ宜しくお願い致します。


起業の部分は長いことやってきましたし、おおいた県IT部やDX OITAなど、大分県のITが楽しくなったらいいな、大分県のIT環境が充実・整備されれば大分県全体がもっと良くなると思ってここ何年かやってきた中で、ありがたいことにお祭り騒ぎや口出しは一定量させて頂きました。僕みたいな者の意見を参考にして頂きましてとてもありがたく思っています。それを踏まえた上で今後は改めてもっと現場的な部分ができたらいいなと思います。


というご報告も踏まえた形でした。後藤と何か一緒にやりたーい!と思われる方がいらっしゃいましたら是非、お気軽に。

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