本日の臨床疑問は
「THA術後の方の腰痛に対してどんなリハビリ提供すればいいの？」

人工股関節全置換術(Total Hip Arthroplasty:THA)は、股関節の変形性関節症や骨頭壊死などの原因で関節機能が著しく低下した患者に対して行われる手術です。THA後には運動機能の改善が期待できますが、一部の患者では術後に新たな問題として腰痛が発生することがあります。

THA後の腰痛の原因と対策

THA術後に腰痛が発生する主な理由は、以下の2つが考えられています。

1. 腰椎後彎や骨盤後傾の進行
術前から存在していた腰椎後彎(背中が丸くなる状態)や骨盤後傾(骨盤が後ろに傾く状態)が、THA後も進行することで腰痛が生じる。

2. 大腿四頭筋の筋力低下
THA後は股関節周囲の筋力が低下し、特に大腿四頭筋の筋力が低下することで腰痛が誘発される。

これらの問題に対して、理学療法士は以下のようなリハビリテーションアプローチを行います。

1. 腰椎・骨盤のアライメント改善
まず、円背姿勢の矯正を目的として、胸椎部の伸展運動を中心としたアプローチを行います。これにより、腰椎後彎や骨盤後傾を改善し、腰痛の軽減を図ります。

2. 大腿四頭筋の筋力増強
大腿四頭筋の筋力増強エクササイズ(ストレートレッグレイズ、スクワットなど)を行うことで、下肢の筋力バランスを改善し、腰痛の軽減を目指します。

3. 日常生活動作の改善
退院後も継続して、正しい動作パターンの習得に取り組みます。痛みのない動作を獲得することで、日常生活での腰痛発症を予防することができます。

理学療法士の役割と患者の協力

THA術後の腰痛に対するリハビリテーションでは、医療スタッフと患者双方の協力が不可欠です。

理学療法士は、患者の身体機能評価に基づいて、個々の問題点に応じたリハビリプログラムを立案・実施します。また、患者教育を通じて、正しい動作パターンの習得を支援します。

一方、患者には自主的なリハビリの実践が求められます。理学療法士の指導に従い、退院後も継続してリハビリに取り組むことで、最終的な目標である日常生活動作の改善につなげることができます。

このように、THA術後の腰痛に対するリハビリテーションは、医療スタッフと患者が協力して取り組むことが重要です。理学療法士は患者の状態に合わせたきめ細かなアプローチを行い、患者自身も積極的にリハビリに参加することで、良好な治療成果が期待できるのです。

※AIが書いた記事のため間違った情報が載っている可能性があります。

【感想】骨盤後傾からの腰痛ももちろんあるとは思いますが、個人的には過度に前傾していて、むしろ骨盤の後傾を作れない方が多い印象🤔
術前から被覆率上げるために骨盤前傾を作っている方多い気がするので、また論文等調べていきます！！