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ポメラ日記 2020年5月13日(水) きみの髪を切る/はやいちゃんは速い

朝起きたぱんださんが「こわいゆめをみた」と言う。
「なんなのなんなの、なんなのなんなの、っていっても、おかーさんがしゃべってくれなかったの」
今朝のぱんださんの「こわい」は具体的だ。
時々わたしが、これ以上関わると怒鳴っちゃうな、となってシャットアウトしてしまうやつ(と言っても数分もてば長い方だ)、相当堪えるらしい。ごめん、と思った。
もうしない。
夢の話だけをしてもう一度ぱんださんは眠ってしまう。
30分ほどゼーバルトの『アウステルリッツ』を読んだ。
よんださんがうなりながら起きた。

次にぱんださんが目を覚ましたとき、おかあさんテレビを再リクエストされる。
昨日のお風呂で再リクエストがなかったので油断していた。
今日のカーパトロール即興二次創作は、ベイビー・フランクがお父さんのまねをしてパトロール中、タイラーが道路に油を流していたずらしているのを、ヘクターの助けを借りて解決する(こっそりフランクが手助けしている)話を作った。分かる人だけ分かって欲しい。

ぱんださんが、髪が耳にかかってかゆい、というので、朝から一念発起してお風呂場でぱんださんの髪を切る。ちょうどよんださんが寝ていて助かった。
外出自粛で髪が切れない話しをよく聞くが、ぱんださんはいつだって家でざくざく切られる。ぱんださんは髪の毛の量が多い。
切った大量の髪を集めて捨て、シャワーでぱんださんを洗い流しながら、充実した生の気配に圧倒される気持ちになる。髪の毛は切り捨てられた、いわば死んだ側なのに不思議だ。
素人なので実に適当な仕上がりだが、髪を切ったばかりのぱっつん前髪のぱんださんは、感動的に可愛かった。すっきりした襟足もかわいい。
思わず何枚も写真を撮った。


そろそろ暑くなってきたため、午前中にぱんださん外に誘って、よんださんを抱えて散歩する。
散歩と言っても、ぱんださんはストライダーを乗りまわすしかくれんぼや追いかけっこをするので、ゼロ歳児を抱えているとなかなかハードだ。
よんださんは、わたしが走ると楽しいようで笑う。いつも付き合わせて悪いね、と思っているので楽しんでくれるのはありがたい。
ぱんださんは、追いかけっこと列車ごっこをしながら、自分に新しいキャラクターを作り出していた。
新幹線の「はやいちゃん」だ。速い。
わたしはちょっとのんびり着いていく「きしゃぽっぽちゃん」に任命された。
はやいちゃんときしゃぽっぽちゃんは、はやいちゃんがすごく速く走るのを、きしゃぽっぽちゃんが「まってー」と追いかけるコンビになった。

明け方まで仕事をしていたささださんが起きてきたので、お昼の準備をしようとする。
しかし、ちょうどわたし相手にごっこ遊びをしていたぱんださんが許さない。
ぱんださんはお片付けしてね、と言っても、おとーさんがお昼を作ればいいと主張する。
「だれでもおおいそがしなんだよ!」
ささださんから、おめー遊んでただけじゃねぇかという内容を遠回しに突っ込まれていた。

ぱんださんが、落書きでおかーさんの顔を描いてくれる。ボタンを押したら書いたものが消えてしまうボードの上なので、あわてて写真を撮った。次におとーさん、よんださん、ぱんださんの顔を一つずつ書いてくれる。
一枚ずつ写真を撮った。

夜、よんださんが枕元できゃーっ、と声を上げると、ぱんださんが真似をしてきゃーっと声を上げる。よんださんが喜んでまたきゃーっ、と声を上げる。
というようなやりとりが何回も続く。
おお…きょうだいで遊んでいる…。
インタラクションが成立していることに感動したが、いかんせんうるさかった。

寝かしつけの本は
『まるはおうさま』
『虫ガール』
でした。

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