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『エドワード・ゴーリー』にハマる

 先日、大好きな『エドワード・ゴーリー』展に行って来ました。
 読書好きですが、絵本も大好きです。
 絵本は読書なの?って感じですが(笑)絵を見るのが好きで、美術館に足を運ぶこともしばしば。『エドワード・ゴーリー』展のあった練馬区立美術館は、最終日前日ということもあり、多くの人で賑わっていました。
 グッズ売り場も大盛況! 絵本が欲しい私は、壁に飾ってある見本の中身を見ることなく、ジャケ買いしました!!
 2冊購入し、Instagramには投稿済みですが、読めば読むほど見れば見るほど、新しい発見の多い『エドワード・ゴーリー』の世界にハマってしまいました。そこで紹介するのは『狂瀾怒濤 あるいは、ブラックドール騒動』。   

      

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 タイトルの四字熟語『狂瀾怒濤』荒れ狂う大波の意味。表紙は大波、裏表紙はこの本のキャラクター4体の遺体? オブジェのようなものに横たわっているようですが、よく見ると地面から突き出た4本の指に刺さっています。

登場人物は左から『フィグバッシュ』『ナイーラー』『スクランプ』『フーグリブー』。手の長い黒いモンスター?と、頭にリボンをつけた白いドレスの女の子?と、長いネックレスをした毛むくじゃらの子はローラースケートを履いている? そして鍋ぶた?を被っていて左手を骨折していて、杖をついている。という、シュールな設定の4人?です。

    ゲームブックのような展開は、1から30ページまで続きます。例えば 【1 スクランプが濡れたスポンジをナイーラーに投げつけた。 興味がある人は6へ。 ない人は2へ。】というような感じです。
    互いを攻撃しあう物語は、その他クッキーの抜き型・ヘチマといった具合に、弱いアイテムでゆるい戦いが繰り広げられます。選択次第で物語が展開していきますが、どう選んでもやっぱりそこはブラックユーモアな結末。残酷だけど、不気味な世界にどっぷりハマってしまう。この4人? のキャラクターも可愛いと思えてしまうから不思議です。

 ただ子供の読み聞かせには向いていません(笑)。
 『大人の絵本』として楽しいで頂ければと思います。



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