見出し画像

ラストシーンは朝に。

 一冊の本を読み終える時、そのラストをいつの読もうかと迷う。

 受け入れがたい悲しいラストシーンだったら、泣いてしまって目が腫れて、これから人と会うには具合が悪い。

 後味の悪いラストだったら、悲観的になったり、やけに虫の居所が悪くなったりして、夜も眠れない。

 ハッピーエンドなら誰かに話したくなる。こんな素敵な話を見つけた!と。興奮気味に。


 だから僕は、ラストシーンは常に朝読むようにしている。


 辛く、腑に落ちない物語でも、朝ならばこれから新しい一日が、否応なく始まる。天気が良ければ尚良い。
 愛おしい物語ならこれから誰かを呼び出して、「ねぇ、聞いて!」と生まれたての感情をぶつけられる。

 
 今年もたくさんの本を読めて幸せ。読書という趣味に出会えてよかった。

クスっと笑えたら100円!(笑)そんなおみくじみたいな言霊を発信していけたらと思っています。サポートいつでもお待ちしております。