教科書改訂のニュースを見て

来年、小学校の教科書が指導要領の変更に伴い変更されます。

新聞では、各教科で変更点があったことを伝え、何がどう変わったか?を明確に提示していました。

目を通したところ、確かに言い方の変更や、事実に基づく、誤解のないような文章作りに取り組んでいるんだなぁと思いました。

ただし、明確なことは

「教科書が変わっても、先生が変わらないと何も変わらない」

ということです。自分のことを思い返してもられば、教科書なんてほとんど自分で読むことはなく、教科書を通して完全に理解するなんてことは少なかったと思います。どうしても点数も上がりにくいから、「ワーク」とかやってましたよね。こんなの

そのために「解き方」や「答え」を教える塾もあるわけですが、そうとは言っても、それはその場その場の単発的、つまりその場しのぎの勉強になりがちです。

そういうワークや塾などを通して行われる「学習」は、キャリアを考えた時、日本の教育で重要視されなければならない「点数」を上げるためのものです。

だから、親たちは必死になって点数を上げるために塾に通わせ、「成績」で一喜一憂されています。

でも、

僕はこの「点数主義」とでも呼べる悪しき習慣を早く終わらせたいと思っています。


何かの目標を持って勉強することは大切です。しかし、その目標の方向性が間違っていると思うんです。

そうではなく、「本質を理解し、その知識なりを応用できる」ことがより重要であると思います。

どうしてそう言えるかというと、点数重視で得た知識は「暗記」で得たものが多く、結果として忘れてしまうことが多いからです。

そうすると、例えばSPIで一生懸命勉強し、社会に出た時にその知識を活かして何かをするとか、その知識を使って会社の課題を解決できるかというと、そうではないですよね?

応用の効く知識や技術を身につけ続けると、次第に学習のコツや知識の傾向性がわかってきます。そこで、人よりも多くの時間を得ることができます。

その時間を使って、クリエイティブなことをしたり、社会で使えるアイデアについてブレストしたり、人ととの出会いを増やせます。

つまり、今の学習のやり方で学ぶというのは非常に非効率的、役に立たない行為なんです。

そんな学習を目の前の点数に囚われて出来ないというのは勿体無いし、日本でイノベーションが起きる妨げになり、結果として、日本の人材が世界標準を下回る未来も見えているのではないでしょうか。

そこで、最初に述べた教師の存在が大事になってきます。

生徒のモチベーションを上げる。そのためにクラス相手に授業をするのではなく、個人単位で授業をする。そして、何より作業的な学習から抜け出し、応用型の勉強を増やす。答えのない問いに全体で取り組ませ、議論させるのも良いかもしれません。

つまり、課題認識と解決を個人もしくは、スモールグループで行わせる。そしてそれは暗記で解けるものではなく、もっと実社会に基づいた課題解決型にする。

そいういう授業の工夫をする。

学校という社会でそれができるのは教師しかいません。

そして、それを可能にするために教師をサポートするのは教育委員会が、成績の良さを誇示したいがために行う、無駄なwebテストなどをを行わない。

また、学習指導要領の策定に関わる方々が、具体的な案を提示する。(ロールモデルの提示)

そして、社会全体がもっと教師のやっていることを理解する。そして、指摘できる環境を整える。

ことが不可欠です。


以上、言いたいことをまとめると

・今の学習の目的はズレている

・教科書が変わっても教師が変わる必要がある。

・点数(成績)主義はクソみたいな思想

・成績を上げるということに集中しているだけだと、日本人は課題解決能力やそれに必要な視点は得られない。

・今の学習の仕方に、親は危機感を持つ。

・生徒が課題を解決する参加型の授業を作る。そしてその授業が可能になる環境を社会全体で整える


です。

5つ目にあげましたが、皆さん特に危機感が足りない気がしています。親が中学生の弟に点数のことをガミガミ言っているのを見て、ある種の「絶望」を感じました。

これが全て正しいとは言いませんが、今から親になる世代、親になってまだ時が経っていない方々、考えを少しでも改めていただきたいです。もっと教育の意味を考えてください。

もし、生徒の方がこの記事を見ていたら、親にガツンと言ってやってください。

「今の学習の形は将来何も残らない。だから、教育のやり方を変えてくれるよう、選挙に行くなり何らかの、私たちの教育を変える行動を起こしてくれ。」と

以上、教育学部英語科4年、ワーホリ経験者のぼやきでした。


それでは!









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