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どれだけ知っている?

(私)○○さん、チョコレート全般好きだよね?
(相手)え?そんなこといったっけ?
    ビターなやつなら好きだけど。
    それと甘すぎないならいいけど。
(私)あれ?前は好きって言ってなかったっけ?
(相手)もしかして、お酒入ってるやつのこと?
    あれなら甘いのも好きだけど、普通はそうでもないよ?
    というか、それ結構前の話だよね?
    今はまた変わったかもしれないな~。

 久々にお会いした時、こんなやりとりをしました。
 その後はちょっと気まずくなりました。

 あの人はこうだ、きっとこうするだろうと判断をしたために、相手に関する情報が限定され、古い情報のままで接していました。

―あの人が言うことはこうだから。
―あの人がやることはこうだから。
―きっとこうするに違いない。
―やっぱりこうなった。

 でも、それって本当でしょうか?
 過去の関わりや自分の思い込みで接していないでしょうか?

 後日談として、、、

(相手)チョコレートでビターなのが好きって私言ったっけ?
(私)え~!前言ってたよ~!

 人は日々変化しています。
 たとえ、小さな変化であろうと、それが積み重なりると、大きな変化になります。
 あなたは過去のことを言われて、「今は違う!」と、腹が立つことはありませんか?
 そう怒るときほど、人知れずに頑張ってきた努力があるからで、なおさら、その感情が強くなるのかもしれません。
 であれば、相手も同じことを思っています。

 あたなが「今」にフォーカスしてほしいように、相手に対しても同じく「今」が大切です。

―相手は「今」何を思っているのか?
―どこへ向かっているのか?
―「今」どういう状態にいるのか?
―未来に向けてどんなことを描いているのか?

 「わかったつもり」「面倒だから」とせず、ちょっとの隙間時間でも相手のことを考えてみませんか。
 すると、意外と知っている事に対して、
「あれこれ本当?今の様子だとちょっと違う気もする、、、」
と不安に思う、もしくは、「答えられない」ことのほうが多いのではないでしょうか。
 「わからない」となると、人は不安定になります。
 「わかる」ことで安定しようと行動します。
 この「知りたい」ということが、相手に聞くという行動を起こします。

 一度知った後も、そのすぐ先には過去の情報となります。
 だからこそ関心を持つことで、情報が新しくなります。
 そうしてまた関わります。

―今、何しているの?
―今、どう思っているの?
―これからどうしていくの?
―そもそも何を目指しているんだっけ?

 相手によっては毎日この話をします。
 もちろん、毎回答えが同じだったり似ていたりします。
 しかし、それは今であって、過去とはまた違うのです。
 この積み重ねがまた次のコミュニケーションを生むきっかけとなります。

 長く一緒にいる人ほど、この関わりってしていないのかもしれません。
 あなたは相手は変わっていないと思っているのか。
 それとも、小さな変化を見ていて、気付いていて、それに合わせてあなたも変わっているのでしょうか。

 先ほどの人は、最後にこう言いました。

外国のがっちがちに甘いのはね…お酒入ってるやつ大好きだよ。

 結果、今好きなのはビターでもなかった。
 あれ、じゃあ今何が好きなんだろう?

最後までお読みくださりありがとうございます。


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