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複雑すぎるぜ!消費税!で、改正案。

10月から消費税が10%になる。そして軽減税率が適用されるものがあり、その境界線が複雑すぎるという話。きっと阿鼻叫喚のこととなるだろう。そして早期に法改正があるんじゃないかと予想している。このままでは現場の混乱は大変なことになりそうだ。軽減税率の主な対象は食品なので食品関係について考察してみる。

1.まじめで勤勉な店員さんが見る地獄

軽減税率をしっかり勉強し、理解し、公正に適用するまじめで勤勉な店員さんと、面倒なので迷ったら全部軽減対象!と、言う店員さんがいた場合にお客様からのクレームを受けるのはどっちだろうか?勉強し、まじめに取り組んだ結果、正しく10%頂いたのに適当に8%で済ませた店員がいると「あっちの店員は8%だったのにあの店員に10%取られた」と叱られる。何も悪くないのにお客様の声に名指しで書かれたりもするだろう。

2.スーパーや小売店が見る地獄

軽減税率をしっかり勉強し、理解し、公正に適用するまじめで勤勉なお店と、面倒なので迷ったら全部軽減対象!と、言うお店があった場合にお客様からのクレームを受けるのはどっちだろうか?勉強し、まじめに取り組んだ結果、正しく10%頂いたのに適当に8%で済ませたお店があると「あっちの店は8%だったのにあの店では10%取られた」と言われ、8%で済ませているお店にお客様を持っていかれる。基準が複雑なので8%で済ませているのが本当に不正なのかも正直なところ分からないので、ライバル店に文句も言えない。まったく不毛なストレスに悩まされる。

3.価格での地獄

食品は軽減税率の対象で現在とおなじく8%の税率なので、10月以降に値上げをすると便乗値上げと叩かれる可能性大なのだが、包材や輸送費その他の色んなものに10%の消費税がかかってくるので、値上げをしないと利益率が大きく圧迫される。販売価格は変わらないような印象だが、販売側が油断してると大変なことになる。9月と10月で売上金額が同じなら仕入れにかかる税金のアップ分の利益がくわれているのだ。そうなれば価格を上げざるを得ないので、税率は8%でも支払総額は9月までよりも上がるのが当然の流れで、税率を軽減しても意味はない。でも、軽減税率とされていることで値上げできない空気を作られている。店員さんや経理担当の負担は増え、利益は減るという地獄。

4.対策はこうだ!上の3点はこれで解決。

食品はすべて非課税!軽減ではなく非課税!消費税の対象外!これだけでOK。食品製造でも製造コストにかかる消費税が上がれば製造原価も上がり販売価格も上げなければならない。しかし、軽減税率のせいで食品の価格は非常に上げにくい。店員の負担増による人件費アップなど考えるとそのまま10%課税されるより高くなるかもしれない。しかし、食品が非課税であれば問題ない。5%値上げしても消費税8%よりも安く8%上げても今と同じ。事業者にも消費者にも得な話で現場の負担も大幅に軽減される。政府は原価が上がることでの値上げと消費税非課税による効果で食品の価格が下がることをアナウンス。法律で決めるなら「食品の非課税化に伴い、食品の販売価格を上げる場合にはその値上げ幅は8%を超えてはならない」とかすれば良いだろう。事務の負担軽減、現場の販売員の負担軽減、お店同士のストレス。全部解決だ。


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