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好きな百人一首の歌

インボイスがらみで心がすり減ったので、なんとなく百人一首のことを考えていた

短歌は好き、特に昔の人の歌は、時代を超えて伝わるものがある、ことに安らぎをおぼえる

いろんなことがどんどん変わっていく世の中だけど、人の本質や思いはちゃんと変わらないところもあるんだよな、という癒し

昔から長い間残っているもの、がとても好き

ずっと残されてきたもの、絵でも音楽でも言葉でも、触れていると落ち着く

芸術作品ていいよね

日本の芸術の中でも
短歌や俳句ってシンプルで研ぎ澄まされていて素晴らしいと思う

百人一首は高校生の時に全歌を暗記するという課題があって、えー、と思ったけどやっていて結構楽しかった

当時好きだった歌は

瀬をはやみ岩にせかるる滝川の割れても末に逢はむとぞ思ふ

崇徳院さん

当時はなんとなく、で好きだっただけだけど
昔の人も時の流れとか別れとかまた会えることとかについて考えていたんだな、と思えるところがいい

愛の歌だけど、自然の美しさも描かれているところが素敵
しっかり情景が思い浮かぶ

今好きな歌は大人になったので少し違っていて

やすらはで寝なましものをさ夜更けてかたぶくまでの月を見しかな

赤染衛門さん

赤染衛門て高校生の時は男性なのかと思ってたけど、女性だった
かたぶくまでの月、ってちょっと大げさかなー、フィクションはいってるのかなっていう気もするんだけど、そこも好き

寝れないときにスマホとかじゃなくて月を見てるっていうのが美しいなって思う

百人一首はほかにも月の歌があって、

月見ればちぢにものこそ悲しけれわが身ひとつの秋にはあらねど

大江千里さん

この歌もいいなって思う

わが身一つの秋じゃないし、時を超えてたくさんの人の秋だよ

昔は夜の月は明るくて
今よりもたくさん人の心を癒していたのかもね
今みたいに明るいものや暇つぶしできるものがたくさんあるわけじゃないから

月っておもしろくて不思議で美しくて好きだな

心がすさんでも、世の中にはきれいなものがたくさんあるから救われると思った日でした




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