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茶道教室の選び方。心機一転、茶道を始めましょう。

ごきげんよろしゅうございます。
今日は人気のお稽古「茶道」のお話です。

お庭を眺めながら、お菓子と抹茶を楽しんだ経験がある方は多いと思いますが、本格的に茶道の稽古をした方は少ないかもしれません。
最近はYouTubeや雑誌で目にしたり、着物ブームの影響で、茶道のお稽古を始める人が増えているようです。

でも、周囲にお茶の経験者がいなければ、興味はあるけれど実際に稽古場で何をしているのかわからなくて近寄りがたいですよね…。

ほんとに一足だけ先に茶道の稽古を始めただけの私ですが、もしかすると役に立つお話ができるかもしれません。
なぜなら、お茶の世界の人は、
「多くの人に経験してほしい!」
「茶道を知ってほしい!」
と、本気で思っているから。
今まで茶道に縁のなかった人が感じる、少しばかりの距離感や敷居の高さを消すことができるかも、という狙いでnoteに
「茶道教室の選び方」
を公開してみます。
もしすでに茶道を習っている方、ベテランの先生方は、
「外側の人はこういう視点で見ているのか」
初々しいなあとご笑覧ください。

では、目次から。


どんな茶道教室があるの?

茶道教室の種類は大きく2つあります。


・カルチャースクール
・先生に入門

和風のお稽古ごとの分かりにくさは、ここに尽きるのではないかという気がするので、最初に挙げてみました。
自治体や企業が主催して、先生をお招きして開催する茶道教室は「カルチャースクール」です。
お茶室や先生の自宅へ伺って、指導をすることを許された先生から稽古をつけていただくのが「入門」。

なにが違うのかと言うと、カルチャースクールはあくまでも手軽に体験してもらうためのもので、英会話やクッキングスタジオのように毎月会費を払って参加するもの。
でも、入門は弟子入りの意味がありますので、教室の乗り換えや先生の掛け持ちはNG。
しっかり1人の先生について教わるのがルールです。
この辺は街中のピアノ教室やサッカークラブとは全く趣が違っていて、独特なところだなあと思います。

未経験からいきなり本式の入門をして、がっちりお茶人目指して精進します!というわけではないなら、まずはカルチャースクールで茶道を体験してみるのがよいと思います。
インターネットで
「茶道 体験」
と検索すると、茶道体験の情報が見つかります。
やっぱり本格的な茶席の雰囲気を味わえるのが楽しいので、歴史的建造物やお庭で開催されるところがいいですね!

茶道の流派はどう選べばいいの?

茶道には多くの流派があります。

学校で茶道部に所属していた経験があったり、家族が茶道の稽古をしている方は、そのままご縁のある流派に入門すると思うのですが、まったくの素人にとっては正直な話、流派にこだわりはないと思います笑
大まかに、千利休さんの流れと、弟子の流れ、利休さんと同時代の武家が興した流れがあるという理解で十分すぎるくらいで、流派のお点前の違いまで把握して決める人は珍しいのでは…。

お茶の先生方には怒られそうですが、これから茶道を始めたいゆるい温度のビギナーは、

「ご縁で選ぶ」

で、十分だと思います。
職場や自宅から通いやすい場所にある、友達が稽古している。
あるいはすでに華道や日本舞踊など、和事を習っている方ならば、先生の人脈で紹介していただくこともできると思います。
そのほうが稽古の雰囲気が掴みやすくていいかもですね。

オンラインで教室を探す場合の注意点

周囲に茶道の稽古をしている人がいないし、とりあえず一回どんなことをしているのか見学したい、という場合の探し方はこれがいいのでは。
なかなかダイレクトですが、希望に沿った形が見つかると思います。
それは、

Googleマップで「茶道」と検索

最寄りの茶道教室を見つける

茶道教室のホームページ、SNSをブックマークしておく

茶道の流派のホームページから、質問をしてみる

茶道に興味がある方にも、仕事や稽古に割ける時間や予算の都合がありますし、入門して先生に教えていただくとしても、教室の雰囲気や相性を掴んでおきたいことでしょう。
ですので、事前にある程度調べておいたほうが無難です。
個人的には、

稽古日
連絡先(電話とメールアドレス)
先生の所有する資格
先生の性別・年齢
メッセージ

特に先生のメッセージは書かれていると好ましいです。
丁寧に教えていただけそうで親近感が持てます。
余談なのですが、茶道の先生はみなさん千利休にちなんで、「宗」に一文字つけ加えた「茶名」を名乗られます。
名前だけでは性別も年齢も不明なため、お茶の世界から遠いビギナーは困惑します笑

茶道のサイトから質問を送るのはハードルが高いようですが、これが一番おすすめです!
税務署でさえ納税者の問い合わせには、理解できるまで丁寧に教えてくれるのです。
お茶に興味を持ってくれた人を、絶対に邪険にはしないですし、親身になって相談に乗ってくれるはずです。

最近はZoomを使ったオンライン講座を提供する教室もありますし、会社員が多く通う教室は遅い時間でも稽古を受け付けてくれます。
まずは、一回問合せをしてみましょう!

茶道のサイト おすすめ4選


茶道と言えば、の千家のサイトです。
そして、武家茶道の遠州流も。

稽古には何が必要?

体験・見学の場合は特別に購入するものはありません。
強いて言うなら、白いソックスを用意して履き替える必要があるかも、です。
用意するものがあれば指定されると思います。

入門してしっかり稽古を付けていただく場合、

懐紙
袱紗
扇子
菓子切り
足袋
稽古用エプロン

が必要になります。
ですので、月謝の他に初期費用がかかる、ということですね。予算は1万円くらいでしょうか。
足袋は伸縮性があって洗濯機で洗えるものをAmazonで購入。エプロンは100円ショップで買ったものに、手縫いでポケットを縫い付けました。
着物を着ているテイで稽古をするので、懐紙などを胸元にしまうため、左前にポケットをつけておきます。

カリキュラム・稽古の内容について

カルチャースクールの場合は、募集要項に日時と合わせてお稽古の内容が書かれています。

第1回:抹茶とお菓子をいただく
第2回:茶道の歴史。入室の作法
第3回:茶碗の扱い方

みたいな感じですね!
入門して稽古を付けていただく場合は、先生と相談の上段階を踏んで進めていくことになります。
仕事やプライベートに合わせて日程を決めたり、人それぞれですね。
海外赴任の予定がある場合、赴任先に先生がいて稽古を続けられるところを選ぶ人もいるようです。

肝心の月謝なのですが、それは先生と流派によるのでは、と思われます。サイトで公開してあって事前に把握できるのがベストですね。

私が茶道を始めた理由

ここまでお付き合いいただきありがとうございます!
「面白そう」
「一度やってみたい」
と、思っていただけると書いた甲斐があります。

茶道教室に通うのはちょっと、という方でも、自宅でお茶を立てて、暮らしに新しい楽しみを取り入れるきっかけになれば嬉しいです。

なぜ、茶道を始めようと思ったのか。
茶道に興味を持つ小さいきっかけはいくつもありましたし、タイミングが来たこともありますが、決め手になったのは
「お茶人になる」
とイメージが湧いたことです笑
普段は日本の製品を海外へ販売する仕事をしているので、外国の人とやりとりすることが多く、漫画やアニメの人気ぶりや、日本の製品の質のよさが高く評価されているのは日々実感するところです。
今後はもっとビジネスを大きくしたいと考えているので、商材のセールスをする際の
「迫力」
のようなもの、奥行きを持っておくほうがいいだろう、という下心もありますが、やはり国外の動向に目を向けていると、日本とは何か?を意識することがあります。

茶道は茶碗や掛け軸だけでなく、建物や庭、懐石やお菓子まで、日本文化を網羅して学ぶことができますので、深くてとても面白い…。
そして、時代が変わると新しい茶道の受け入れ方が生まれるのも興味深いのです。
誰かを捕まえて、
「茶道にはマインドフルネスがある」
と語る気はないですが、サッとお茶を立てて振るまったことが、人の印象に残るのならばいいなあ、と思います。


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