見出し画像

雲をつかむような話

曖昧な言い方で
君との間に雲を作る

ぼんやりしながら
雲を手に取ろうとした君は
手の中に何も無いのを発見して
心は余韻の跡を追う

ずっと後になって
あの時のあの言葉は
そういう意味だったのかと

君が覚えていれば
それでいいし

君が覚えていなければ
それもいい

君が覚えていても
その時と繋げられなければ
それでもいい

数多くある
ほんの小さなきっかけの
ひとつに過ぎないから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?