クリーム2

ありがとう ぼくのワンダフルな12年と11ケ月~天国からのメッセージ~ ③

この物語は脳炎という病気にかかってしまったクリームとしんペー家族の闘病生活を書いたものです。ペットを飼っている方に何か感じてもらえると嬉しいなと思います。
一気に全部書いてしまうと長くなるので、1章ずつ話を書いていきますね。

今回は「運命の出会い」です。
楽しんでください(∩´∀`)∩

【前回までのお話】
1章 お母さんとの別れ
2章 ペットショップへお引越し

運命の出会い

それから何日か経って、お店はお正月でお客さんがたくさん来て大賑わいだった。
2005年1月3日。この日ぼくは運命の出会いをすることになる。

「かわいい~!!この子寝ぼけた目してる!かわいー!かわいい~!!」と女の人がぼくの顔を見てニコニコしていた。
そう!まさにこの人が今のぼくのお母さんだよ!
いわゆる「ひとめぼれ」ってやつでぼくから離れようとしなかったんだ。同じくお兄ちゃんと惇平もぼくを気に入って離れようとしなかった。
お父さんだけはマンションで飼うのは禁止なので反対していたけれど、お母さんお兄ちゃん、惇平たちの勢いに負けてしぶしぶ賛成してくれた。
けど、そんなお父さんもすぐにぼくの可愛さにメロメロになっていたよ(笑)
まさに運命に導かれるようにぼくは三輪家の三男坊として家族の仲間入りすることになったんだ。

それから家に帰り、ぼくの名前はなににしようかと家族会議が始まった。
ぼくはどんな名前になるのかワクワクしながら、その様子を見ていた。
すると、お兄ちゃんが「パンチョは?」と言った。
なんだか「パンツ」みたい。ぼくはできれば違う名前にしてほしいなぁと心の中で思っていた。
すると、その気持ちを察してくれたのか、他のみんなが「パンチョってなんかパンツみたい~」と、笑って反対した。
話し合いの結果、ぼくの体のクリーム色とかわいらしいイメージから【クリーム】という名前に決定した。
【三輪クリーム】ぼくはこの名前が大好きになった。

こうして三輪家に仲間入りしたぼくのことを、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、惇平はとてもかわいがってくれた。
おもちゃで遊んでくれたり、お散歩に連れて行ってくれたり。
旅行にも連れて行ってくれたよ!どれもこれも楽しい思い出ばかり。
ぼくはそんな三輪家のみんなのことが大好きだった。
1歳のお誕生日。2歳のお誕生日。。3歳のお誕生日。。。
楽しい思い出とともに、ぼくは1つ、また1つと…年を重ねていった。


ありがとうございました!
「運命の出会い」はここでおしまいです(^^)
次回は「発病」に続きます。
ありがとう ぼくのワンダフルな12年と11ケ月~天国からのメッセージ~の主になる物語が次の章から描かれていきます。

みなさんお楽しみ!!!










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