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【自分を好きになること】

お久しぶりです。
前回の投稿から期間が空いてしまいましたが、前回の続きを書いていこうと思います。お付き合いください。
まだ、僕のnoteを見たことのない方は、お時間のある時に今までの記事を見て頂けたら嬉しいです。

さて、前回の記事では、小学生年代のうちから備えておくべき事として、3つを提示しました。
1.【とことんサッカーを好きになること】
2.【自分を好きになること】
3.【時間を逆算して生活すること】

今回は、2つ目の【自分を好きになること】がテーマです。

【自分を好きになること】
このことは、サッカーに限らず、大切なことだと思っています。
わかりやすく言えば、ナルシストになれ。ということです。

ナルシストになれてますか?

なぜ、ナルシストになるべきなのか。
それは、ナルシストになる為には圧倒的な自信が必要だからです。
この圧倒的な自信こそが、どんな環境でも自分の芯がぶれずに突き進む唯一の原動力になっていきます。

僕は、サッカーにおいては、幼い頃から基本的にナルシストでした。
ただ、歳を重ねるにつれてそうではなくなっていきました。
「何故?」なのか。

単純に自分より上手い人達もいる環境でサッカーをすることになり、自分の欠点を探すことが多くなったからです。
他人と比べて、自分に足りないものを探し、足りない部分を補う努力をしてしまっていました。
特徴なんて人それぞれで、みんな違っていいのに何故か、他人と比べて自分を追い込んでいました。
きっと自分に自信がなかったのでしょう。

「自信を持ってプレーするには、どうすればいいですか?」
=自分のプレーを好きになってください。

「どうやって自信をつけたらいいですか?」
=自分を好きになる努力をしてください。

僕は、チームを担当している時に、希望がある選手のサッカーノートをチェックしていました。
極端な2名の選手がいたので、ご紹介します。
AくんとBくんとします。

・Aくん
サッカーは幼稚園の頃から始める。小学生になれば、街クラブでサッカーを始め、比較的高いレベルでサッカーを続けてきた選手。僕と出会う前からサッカーノートは作成済。

サッカーノートを見ると….プレーの反省ばかり。
ノートの書き出しが反省点から始まり、良かったプレーなどの量より遥かに多い。
反省ばっかりのノート。

・Bくん
サッカーは、小学2年生の終わり頃から始め、始めは地元の少年団に入団。数年経ち、レベルアップを求めて街クラブに移籍。サッカー歴はまだまだ浅い。当然サッカーノートも書いたことがない。Aくんと同じ項目(良かった点、悪かった点、改善の仕方だけ伝えて、好きに書かせてみた。

サッカーノートを見ると….圧倒的に良かった点が多い。笑
反省点は少なく、自分のできたことの記録がたくさん書かれていた。

内容の質的なところで言えば、Aくんのノートがしっかりまとまっていて、良かったと思う。
ただ、内容は別として、Bくんのノートの方が、読んでいて前向きな気持ちになれた。

サッカーのプレーにも顕著に違いが出る。
Aくんは、ミスが続くとどんどん調子を崩していく。やがて、自分で自分をコントロールできなくなる。
Bくんは、ミスは多いが、果敢にチャレンジしていく。多少の浮き沈みはあるが、なんとか自分で立て直すことができる。

Aくんは思考回路がネガティブ。
Bくんは思考回路がポジティブ。

日常的に書いているサッカーノートが、悲観的であれば、それを書いている本人は、どんどん自信を無くしていく。自分が成長するために書いているノートが自分を気づかないうちに傷つけてしまっている可能性がある。
実際に、Aくんのようなサッカーノートの書き方をしている選手は、結構多い。
「自分に厳しく」「謙虚に」は、決して悪いことではないと思う。ただ、それによって自信を無くしてしまっては、元も子もない。
だから、サッカーノートは、見返した時にワクワクするように、闘志が湧いて来るような書き方をおすすめします。
同じ内容でも、語尾や言い回しを少し変えるだけでポジティブな内容に変わっていきます。
そして、まずは、その日に出来たこと・良かったことから書いていく。
反省は、ただ反省で終わるのではなく、どうすれば次に繋がるかを考えて、書く。そうすれば、必ずポジティブな内容に変わる。
【自信】とは、自分を認めてあげることから始まります。
だから、常に自分を否定疑っている人間が自信なんか持てる訳がありません。
そして、保護者や周りの大人達も、子供を認めてあげてください。
例えば、他人に我が子を褒められた時、
「うちの子なんてまだまだ。。。」「全然うまくないですよ〜」「全然ダメです」
なんて言ってしまっていませんか?
もちろん、毎度、本心で口にはしていないと思います。ただ、子供は聞いています。その区別はとても難しいでしょう。一番認めて欲しいであろう身近な人たちに認められてない。と勘違いも生まれてしまう可能性もあります。自己肯定感の低い子供にありがちな環境です。
誰も悪気はありません。ただ、誰にもメリットがありません。
だから、僕たち大人も素直に認めてあげましょう。
保護者・身近な大人にできることは、選手の自己肯定感をとにかくあげていくこと。
その協力があれば、選手(子供)は、どんなに苦しい状況であろうと、自分を好きでいることができる人間になっていくでしょう。
これから沢山待ち受けている「挫折」も乗り越えていける芯の強い人間になっていくでしょう。

僕がプロにはなれないかもしれないなと初めて感じてしまったのは、中学3年生の頃。
既に川崎フロンターレU18への内定も出ていて、ユースの活動にしばらく帯同していた。その時に高校3年生にいたのが、「仲川輝人(現FC東京)」さんでした。
当時から切れ味抜群で。到底敵わない相手でもテルさんだけは、勝っていた。
そんな先輩とプレーしていて、こういう選手がトップに昇格するんだなと勝手に思っていました。
でも、そんなテルさんもトップ昇格とはなりませんでした。
僕は唖然でした。この人がプロになれない??どういう世界??
そんな感じでした。
ただ、この時に完全に諦めたわけではありません。俺なんか…って心の奥で思っていました。
それから、先輩や同期含めて、トップに昇格することがなかったり、後輩で当時中学3年生の三好康児がプリンスリーグ関東(u18世代のリーグ戦)でハットトリックしてチームを逆転勝利に導いたり、他にもすごくいい選手が沢山いて、冷静に客観的に考えて、俺がプロになることはないのかなって。そこで諦めてしまいました。
原因は、本当の意味で自分を好きでいれなかったから。自分を過小評価しすぎていた。
指導者になり、当時書いていたサッカーノートを見返しました。
笑っちゃうほど、ネガティブな内容。当時の僕は、きっと自分に厳しくしていたつもりだったんでしょうが、こいつ試合出てて大丈夫?って内容です。笑

たらればの話ですが、あの時もっと自分を好きでいれたら、どこかのタイミングでプロになれていたんじゃないかな…とか。可能性はゼロじゃなかったんじゃないかな…とか。そんな後悔ばかりです。

だから、これから未来のある選手達には、今のうちからどんどん自分を好きになっていて欲しいんです。周りにどんな上手いやつ、すごいやつがいても自分が一番いいって思って欲しいんです。
チャンスは、いつくるかわからないし、運もある。
だけど、そのチャンスや運が来た時に自分を自分らしく守ってくれる【自信】があるかどうか。

自分を好きになる。とても簡単なようだけれど、難しい。
特にサッカーでは、調子の良い・悪いがある。だから、普段の生活から自分と向き合うのもいいでしょう。
大人の僕たちが美容院に行った後、気分が上がるあの感じです。あの瞬間、自己肯定感はグッと上がってるはず。
デートの前、髪型、服装がバッチリ決まれば、自信持ってデートいけますよね!笑
メイクがバッチリ決まるとテンション上がりますよね!?(違ったらすみません。笑)
そんな感じです。そんな様に自己肯定感をコツコツ積み上げると嘘のように変わります。
言動や行動にも現れるでしょう。

自分を大切にできない人が、他人に思いやりのある行動ができるでしょうか。
自分を好きでいれる人間は、自分を大切にできるから、他人にも優しくできる。
と僕は思います。

恥ずかしながら、僕は実際に、自己肯定感をあげる一つとして、24時間ジムに入会して、トレーニングに励んでいます。
トレーニングした後、鏡を見て、「いい体になってきたな〜」と自分に酔っています。
家の中でも鏡を見て酔っていると奥さんに「別に見せびらかすほど、すごくないからね」って言われます。
僕は「は!?いい感じになってきてんじゃん」って思います。だから、別に言われても全然気にしません。これでいいんです。自己満で。でも、いつか「すごい!」って言わせようと闘志を燃やしています。
僕もまたちょっとナルシストになってこれたかもしれません。笑
※度がすぎない様に気をつけます。

最後になりますが、あま〜く、ゆる〜く育てましょうってことではなく、
もっとこうして、もっと、もっとではなく、良いものは良い。ダメなものはダメ。
悪いところばかり探すのではなく、いいところをしっかり見つけて認めていけるといいのかなって思っています。

最後まで、お付き合い頂き、ありがとうございます。
また次回お楽しみに!















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