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【働く×人生デザイン】シンプルに伝え返す

みなさんご無沙汰しております。
私はといえば、若年者就労支援窓口で相談業務をやっています。
事業が走り出してからは目の前のことに必死で取り組んでいましたが、今はちょっと外から眺められるようになりました。
自分自身が今後どうしていきたいのか、そもそも何ができるのか、を再度考えているところです。

そんな私は昨年から「学び直し」フェーズに入っています。
これまで色々なシーンで相談業務を担当してきましたが、相談に来るターゲットとなる人物像がある程度決まっていましたし、キャリアコンサルタントの担当範囲外に当たる事例はリファーする道のりがありました。
しかし、公的機関の窓口は、連携機関につなぐにしても「見立て」が必要だと実感しています。

で、CDAを取得してから15年を経て「産業カウンセラー」を学ぶことにしました。
いや15年前も養成講座をCDAにするか産業カウンセラーにするか大いに悩んだのですが、自分が通えるスケジュールを考慮してCDAの養成講座を選びました。

そこから就職支援に関わるにはどうアプローチしたらええんやろうと考え、悩み、できることをどんどんやってきて今があるって感じです。

ここで初心にかえって養成講座を受け、新たな気持ちでクライエントと向き合うことを学びました。
自分自身にクセが出てきていたり、自分の枠組みをクライエントに知らずに押し付けていたり、自分の知らなかった自分に向き合う機会となりました。

今回学び直したことで「伝え返し」の力を改めて実感しました。

人は自分が話したがりで、よっぽど意識しないと傾聴ってできないのですが。
相談に来られる人に、五感を使って感じながら、語られる言葉をひとつひとつ丁寧に扱い、伝え返していくと、自然と自分の内面に向き合うようになられます。

最初に相談に来られた理由が「仕事が長続きしないのは自分がダメな人間だからだ」と話していた方が、本人の語った内容から、本人の心情を表した言葉を取り出して伝え返したことで、実は長年心に引っかかっていた経験があり、それがずっと気になっていていたことに気づかれました。

CDAの学びでは「経験代謝」でクライエントの経験を語ってもらう中で、その人の捉え方や自分がどう受けとめているのかに気づいていき、自分自身を見つめ直すというプロセスをたどります。
しかし、その前段で来談者中心アプローチができていないと、その効果も現れません。

もう一度クライエントと向き合うとは何か、を深く自分に問いかけてみたいと思います。

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