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梅田で終電を逃した長い夜のあの感じを書きたくて。

梅田で遊んでいて、終電を逃す。
まぁ、仕方ねえかと思い、仲間とその辺をふらつく。
テキトーなお店でダラダラと酒を飲む。


たまたま居合わせたお姉さんに声をかけ、勝手に意気投合し、そのまま消えていったのはモテるあいつで、非モテのボクともう一人のツレは、置いてけぼり。困り果てる深夜の非モテ。あぁ、ツラい。



時刻は、深夜の2時。とにかく暖かい場所に入りたい。場所だけでなくて、いろんな意味で温かくなりたい。そんな時間が梅田の深夜2時。それがモテない君の悲しき思考回路。


ケータイでまだやっている店を調べて、入店。
そこでツレとはお別れ。
ここからは全くもって別行動をとる。
グッドラックと声を掛け合い、さようなら。


そんなこんなで当てがわれた女性が当たりだった試しはない。遠目からでも幸の薄そうな女性がこちらにやってくる。待ち合わせ場所、ここであってたっけな。あぁ、合ってるぽい。声をかけられてしまった。


けどまぁ、外で一人よりはいい。


昼夜逆転してる人の体内みたいな居心地の悪い安いホテルに誘われる。言われるがままに、負のオーラをまとった女性にあらぬ姿にさせられる。あんなことやこんなことのサービスをしてもらう。しかし、ボクの疲れ果てた体は本当に疲れ果ていて、うんともすんとも言うことがきかない。


女性が申し訳なさそうにしている姿を見ると、こちらも申し訳なくなってしまい、余計に疲れが溜まってしまう。クマのついた女性に精神的な追い打ちをかけてしまったみたいボクからも薄い罪悪感が放出される。部屋中の空気が一気に澱む。



そんなこんなで4時くらいになる。



女性と別れた後に向かったのは、チェーンのマッサージ店。凝り固まった体をほぐしてもらう。ここでゆっくりと目を瞑る。最高に寝れる。ホワホワと体も温まり、時間になると店を出る。それ相応の対価を払う。さっき女性に払ったお金の半分以下の金額だ。


店を出る。最寄りのコンビニで缶コーヒーを買って、カパっと開ける。


顔を上げるとビルの隙間から朝日が差し込んでくる。


そろそろ始発が動き出す。
ようやく阪急梅田に向かう。
商店街を通る。


駅に向かう若者はゾンビみたい。
こうなりたくねぇと思うが、すぐに気づく。
もう自分もすっかりゾンビになってる。



・こぼれ話

若い頃のあの感じをどうにかこうにか残したいって思って書いてみた次第で候。終電逃したとき、若い時はどうとでもなれって思ってたし、ここから始める深夜のフリータイムに妙なワクワク感もありました。

けど、実際、むーっちゃ疲れる。
友達とずっとギャハハと笑ってるのも波がある。

どこかのタイミングで女性を挟みたくなる。

で、後悔してるような。
充実してるような。
たまにはこういうのもアリかな。

「まぁ、悪くない夜だったなぁ」なんてボンヤリ考えているといつの間にか寝てしまい、次の瞬間、河原町に到着しているのである。


・最後に一曲


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