高校最後にアフロから大事なことを教わった。
高校の同じクラスにアフロがいた。
いい奴で、頭も賢い、喋りも達者。
おもしろいやつだった。
彼はギターも歌もうまかった。
部活を引退した高3の2学期以降。
放課後の教室、アフロは弾き語りをする。
歌うたいのアフロだった。
BUMPの「車輪の唄」をよく歌っていた。今でもこの曲を聞くたびに、ボクの脳裏にはアフロが浮かぶ。
サスケの「青いベンチ」もよく聴いた。
*
時は流れ、卒業式。
最後のHR(ホームルーム)。
3年間クラス替えのないクラスだった。
そのため、地味に絆が強かった。
ボク自身、このクラスが好きだった。
他のクラスがサクッとHRを終えるなか、3年間の思いを担任が語る。その後、一人一人が簡単なスピーチをする。なかなかボリュームのある豪勢なHRになった。
皆がスピーチを終え、最後のHR締め。
感極まったアフロの登場である。
最後に一曲歌うながれになった。
ワイの気持ちはこんな感じ↓
満を辞してのアフロ。
拍手で迎えられるアフロ。
曲は、車輪の唄。
渾身のステージだった。
廊下にはギャラリーが集まり、皆がアフロの歌を聴いてジーンとしてた。ボクも例に漏れずジーンとしてた。ワイの気持ちはこんな感じ↓
誰もがそう思ってた。
しかし、アフロは止まらなかった。
すっかり気持ち良くなってしまったのだ。
気持ちが昂ってしまったのだ。
やってしまった。
もう一曲、歌い出してしまった。
1人で勝手にアンコールしてしまった。
別にだれも頼んでないのに歌い出した。
全くもって歌わなくてよかったのに。
誰がどう見てもお後がよろしかったのに。
独断でライブ続行するアフロ。
弾き始めたが最後、後戻りできない。
廊下まで響くアフロの歌。
さっきまでのあたたかい空気は皆無。
「ええ加減、はよ帰ろ〜」の空気が充満。
皆が下を向きケータイを触り出す。
担任は苦笑いで手拍子している。
なんともいえないシュールな雰囲気。
ボクは友達とニヤニヤせざるを得ない。
ワイの気持ちはこんな感じ↓
高校最後に何か大事なことを学んだ気がした。
・こぼれ話
・最後に一曲
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