名無しの毛
お風呂に入っていたときに見つけた。
見つけたっていうか、気づいた。
変なところから毛が生えていることに。
「変なところから生えてる」だなんて、思考が凝り固まってるかもなぁ、なんて思ったり思わなかったりした。
はてさて。
「変なところ」とは、どこなのか。
もう少し詳しく生え場所を言ってみよう。
脇と乳首の間だ。
脇毛のエリアでもない。
胸毛のエリアではない。
脇と乳首のちょうど中間。
脇と乳首を直線で結んだときの中点。
脇毛と胸毛の国境付近。
ド田舎の国道沿いにいつの間にやら、孤高のちぢれ毛が生えている。
誰もが生えてこなかった未開の地に一本だけ。
いつの間に生えてきたのだろう。
しれっと生えてきたウブなちぢれ毛。
一体、これは何毛なのだろう。
誰しもが考えることだろう。
うーむ。。。と考えるが、名前が思い浮かばない。
うーむ。。。。
何毛だ。
お前は何毛なんだ。。。
うーむ。。。。。
な〜んてことを。
お湯に漂う名のある毛を眺めながら考える。
ボーっと。
ただ、ひたすらにボーっと。
海に漂うワカメの如く、気持ちよさそうにゆらゆら揺れる自身の毛を眺めながらフワワワ〜と。ボーっと。。。。
いやはや。
生えも生えたもんだなぁ。
身体という名の土地に、生えも生えたり。
今日も元気な私の毛達。
人間にとっての地球。
かぐや姫にとっての月。
毛にとっての身体。
生命だな。
あぁ、生命だな。。。。。
群生地。。。。
群生しとるのぉ。。。。
自分の身体を土地とするなら、髪の毛や陰毛は一等地だろう。髪の毛は、「神の毛」とも呼べなくはないし。陰毛は「朕の毛」とも呼べなくはない。
どちらに生えている毛も大事な場所をお守りしているという自負を持っているだろう。
胸毛、腿毛、脇毛、足毛、腕毛あたりも悪くない。各々、体の主要パーツを守っている。ちょうどいい奴らが集まっているだろう。
問題は、名もなき大地に根ざしてる奴らだ。
お前たちは一体全体、何毛なんだ?
・こぼれ話
そやそや。
名前をつけねば。
新しい生命の誕生に。
脇毛と乳首の中間に生えてるから。
乳首脇毛。
脇乳首毛。
ちわくきび毛。
チワクキビゲ
うーむ。。。
誰か名前を考えてくれる人いませんか。
・こぼれ話
毛の話、半年ぶりくらい?に書いたよ。
リレーエッセイ以来の毛だよ。
みんな待ってたよね?
【前回の毛noteはこちら↓】
読んだことない人、ぜひ読んでほしい。
個人的には、とってもとっても好きなnote。
こういう文章書きたい。
・最後に一曲
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