日本のスペシャルティコーヒーを「質から量」へ転換するために
こんにちは、Yozoです。
今や日本でも多種多様な「スペシャルティコーヒー」ショップがありますが、どのコーヒーショップも共有している想いがあると思います。
それはとても単純で「美味しいコーヒーを飲んでもらいたい」という想い。
もともとスペシャルティコーヒーという文化は品質にこだわらず、コーヒーを大量生産・大量消費してきたことへ対するカウンターカルチャーとして1990年代のアメリカを中心に拡大していきました。
例を上げるとよくスペシャルティコーヒーの定義づけに使用される「From Seed to cup」は、一人の生産者が育てた美味しいコーヒーが消費者の飲まれるまでに過程を明確にし、品質に見合った価格で公正に取引するための概念です。
このようにメインストリームがセカンドウェーブのスターバックスからサードウェーブのスペシャルティコーヒーショップに移った出来事は、コーヒー業界における「量から質」を重視する転換期になりました。
僕はこれまで「美味しいコーヒーを飲んでもらいたい」想いを形にするためにさまざまなコーヒーの事業を展開してきました。より多くの人に美味しいコーヒーを飲み、コーヒーから生まれる多様な文化を楽しんでもらうために、これから出来ることは何か思い描いています。
その結果、「量から質」へ注目してきたからこそ見えてくる「質から量」へ転換期が日本のスペシャルティコーヒー業界では必要だと感じるようになりました。
何故スターバックスはこんなにもメインストリームに受け入れられているのか?
入る前から匂い、場所の雰囲気、メニューから接客までが想像できて、入りやすい安心感からくるものです。
スペシャルティコーヒーショップはそれぞれがこだわりが強いが故に「ニッチ」な、「マニアック」な嗜好であるという一般的なイメージがついてしまいました。
限られたコーヒー好きの方々が限られたコーヒーショップを探し、目指していただけるのは経営している僕からして本当に嬉しい限りです。それと同時に、こんなにも美味しいコーヒーをニッチにしておくのはあまりにも勿体無いなとも感じています。
スペシャルティコーヒーそのものを広げるためには、シンプルに美味しいコーヒーがいつでも、どこでも、安心して気軽に飲めるコーヒーショップが必要とされる段階に入りました。
生活における様々なシーンに寄り添って、コーヒー業界を盛り上げるためにこれから僕が日本で起したい波は、スターバックスとスペシャルティコーヒーの間、つまり標準化と個別最適化の架け橋となる「間」をつくることです。
そのための僕ができる取り組みを今後もnoteで発信していきます。
Yozo
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