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チームでのスキル向上に向けた取り組み

こんにちは、UXデザイン室の内藤です。
今回は、メンバーのスキル向上について紹介します。

これまで、UXの観点でプロダクトの機能やUIを考えているはずなのに、「なんとなくこっちの方がいいかも」という感覚で考えてしまっている状況に気づくことが何度かありました。
直観も大事ですが、検討時に様々な知識や思考のフレームワークに基づいて理論的に検討することで、しっかりとプロダクトとして一定水準以上の品質が担保できることに繋がるかと思いますので、理論的に検討できるための土台作りとして、チーム全体での知見の蓄積やフレームワークの理解を深める取り組みを大切にしています。
直近で取り組んでいる4つの内容について紹介します。


ABD(Active Book Dialogue)を参考にしたチームでの読書会

未来型読書会とも呼ばれるABD(Active Book Dialogue)を参考にチーム全員で課題図書を読んでいます。
今年の夏頃から取り組み始めて、現在2冊目の課題図書を読んでいます。

課題図書①
及川 卓也, 曽根原 春樹, 小城 久美子『プロダクトマネジメントのすべて 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで』(2021年)

課題図書②
クレイトン・M・クリステンセン (著), マイケル・ライナー (著), 玉田 俊平太 (監修), , 櫻井 祐子 (翻訳)『イノベーションへの解』(2003年)

私たちのやり方は以下のとおりです。
1.2が事前準備、3以降が実際の読書会で実施している内容です。


  1. チームで、UXやプロダクト戦略に関する本をピックアップし、担当範囲を決めて各自が事前に本を読む。(1人あたり1回10ページ程度)

  2. 読書会までに事前にオンラインホワイトボードツール「miro」にそれぞれの分担箇所の要約を書く

  3. オンラインで読書会を開催し、1人あたり3分程度で要約を発表。

  4. 全員の発表を聞いた後に「今日の内容を聞いて、この場にで投げかけたいこと」を1人1つずつ発表。

  5. それぞれが読書会の場で投げかけたいことに対して、1つあたり5分間でディスカッション


自分の読んだ範囲を人に伝えることで理解がより深まるというのは勿論なのですが、他の人の発表を聞いて最後ディスカッションをするのも重要なポイントの1つだと思っています。
例えば「当社製品のアドエビスはここを意識できているか?」などの問いかけをすることで、本の内容をもとにさらに踏み込んだ内容まで考えられるようになっていると思います。
ディスカッションを通じて様々な視点の意見が出てくるので、自分一人で読書している時とはまた違った気づきがあります。

実際の読書会のボードです。気になった内容にコメントしたり、
特に重要だと思ったスライドに星マークをつけたりしています。
読書会の最後にこの場で問いかけたいことを記載し、議論している時のボードです。
当社の環境や製品にあてはめた議題で議論することもあります。

セミナーへの積極参加とチームへのフィードバック

それぞれが積極的にセミナーに参加し、外部からの知識やトレンドをキャッチアップするように心掛けています。

直近3カ月間で参加したセミナー
 ・ユーザビリティテストのワークショップ
 ・組織デザインやビジネスデザイン提案に関する講座
 ・プロダクト企画からPRのワークショップ
 ・ユーザーインタビュー講座
  など

チーム内でのフィードバックをMTG形式やワークショップ形式で実施し、ディスカッションを行うことで、参加者だけでなくチーム全体に知識がインプットされるように工夫しています。

毎月の振り返りYWT

次に紹介するのが、YWTという手法を使った振り返りです。
YWTはやったこと・わかったこと・次にやることを列挙して振り返りを行うというもので、頻度としては毎月月末に行っています。
チームでの振り返りは以前から行っていましたが、反省点や課題点ばかりが語られがちだったため、良かった動きについての共有がより活発になるように、やったことをベースに各月の気づきを振り返る手法に変更をしました。

miro上でスタンプをつけたりコメントをしながら毎月の業務を振り返っています。

今月取り組んだ内容を改めて列挙することで、互いを労うきっかけにもなっています。実際に、チームメンバーへの日頃の感謝なども伝える良い機会になっているのでチームビルディングにも大きく貢献していると思います。

エンジニアメンバーとの勉強会・情報交換会

また、UXデザイン室が所属する開発本部でも定期的に勉強会や情報交換会を開催しています。ここでは主にテクノロジーのトレンドや自社プロダクトの仕様などが扱われます。
プロダクトの機能統廃合の歴史がエンジニア視点で語られる回もあったりして、開発をする上で気にすべき観点などを色々な観点から確認することができます。

学びの部屋
https://blog.yrglm.co.jp/2020/02/20/19445
エンジニアデー
https://blog.yrglm.co.jp/2023/10/30/22506


以上がチームのスキルアップのための取り組んでいる直近の取り組みとなります。
個人で資格試験の勉強なども頑張っていますが、チームみんなで一緒にやることでよりやる気が湧いてくるように感じます。
今後も、様々な施策を取り入れてチーム力を向上させて、よりよい顧客体験を提供できるように努めていきます。 
よろしければ、ぜひ皆さんのチームの取り組みをコメントで教えてください。


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