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鎗崎図書館 1日1記事紹介 その3 忍術

Noteで見つけた良い記事を、1日1記事紹介できれば良いと思って、ここに図書館を造らせてもらいます。

本日は、忍者のきよしさんの身体操作の記事です。

臍の奥と眉間の流れを繋ぐことは、鎗崎も重要だと認識していることです。
筆者は水月(腹筋の上の筋肉)から始動させる力を、臍の奥と眉間の流れに繋げるやり方が好きです。
この方法ならば、歩行速度、打ち込みの強さ、安定性のバランスが高次元で成立します。

こちらでは様々な歩法が紹介され、左右非対称の歩き方もあります。
筆者のやり方は古流剣術のものに近いと思います。

でも何より、きよしさんがおっしゃっている通りに、大切なことは自分でいろいろな工夫を行うことです。

歩き方それそのものも重要です。
しかし、身体の内部の力の繋がりの構造を理解して、その場その場で臨機応変に応用することが一番大切なことです。
柔道で寝技になった場合には、立っている時と完全に同じような身体の使い方は出来ません。
重量物を持って山を登る時もそれは同じことです。

大切なことはやり方を暗記することではなくて、実体を観察する科学的意識と実体を応用する技術的意欲を発揮することでしょう。
身体操作は、人間にとっては最初の科学技術であり、これが出来ればあらゆるものごとのパフォーマンスが上がります。
人間の活動は、「認知と制御と出力」によって構成されていますが、「認知と制御」が科学であり、「制御と出力」が技術であると言えます。

己の意識と実体構造を繋ぎ、結果を紡ぎあげるものが、人間の技というものです。
精神(マインド)と身体構造(システム)の機能的な連携こそが技(アーツ)であると言えます。
これは、武術だけではなくて、科学技術や哲学、芸術、あらゆる分野おいて成立することでしょう。

合気道や剣道において、「心技体の調和」、「気剣体の一致」と呼ばれるものはまさにこれであって、システムの理解とアーツの追求が無ければ、精神力が発揮されることはありません。
不要で有害な根性論は、今すぐに断捨離してくださいね。

最後に私の著書の宣伝をさせて頂きます。
この本には心技体の調和について、詳しく書いています。
アーツや身体構造への理解を深めたい方は、是非御一読願います。



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