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いいセミナーの選び方/時間とお金は大切に

先日、地元(福岡市)で、小学校英語のワークショップに参加して来ました。今回のテーマは、Let's Try1.2の、Unit 8と9。
参加者は、小学校教員とGT(日本人のゲストティーチャー)とNT(ネイティブスピーカー)。勉強会を終えて、頭の整理をしながら帰途に着いたのですが、明日の授業が楽しみで仕方ない気持ちに駆られました。

この日は近くでセミナーがあり、午前中はそちらに行って、午後はこちらに来る、という先生もいらっしゃいました。
そこで、「いいセミナーとは?」と考えてみました。


セミナー”登壇”の目的ベスト3

①商品や情報を売りたい
②考えや意見を広めたい
③なんか知らんけど人に集ってほしい

私は②が好きです。ETJ Expoみたいな気軽な集まりから、終日勉強会のようながっつり系まで両方。①もするけど、私に華やかさが無いので難しいです。以前Tsutayaさんでイベントした時、ワークショップの参加者が4人という黒歴史を作りました。(あぁ、忘れたい)

セミナー”参加”の目的ベスト3

①すでに持っている情報を深堀したい
②新しいアイデアを収集したい
③人(他の参加者)に会いたい/知り合いたい

最近は③は極力避けています。セミナー代1万円、ランチと交流会1万円、交通費と宿泊費、都会の駅ビルデパートで気が大きくなってついつい買ってしまう、似合いもしない華やかな洋服代。いろいろ止めました。

こんなプレゼンターがいいな

(1)時間に誠実な方

大手さんのプレゼンは、社内で決裁を受けているし、内容もしっかりしています。多くの場合、主催者挨拶→登壇者紹介→セミナーの流れプレビュー→本題→ラップアップ→質疑応答→挨拶できれいに時間割されています。
個人の方でも多くの方が、このスタイルだと思うのですが、やはり、タイムマネージメントは重要です。
このnote記事を読んで下さっている方も恐らく英語教育に携わる指導者の方だと思うのですが、私たちちの授業は時間で区切られているのでこの大切さは共感して頂けると嬉しいです。

(余談)他塾からうち塾に入会された生徒さんの保護者さんに前塾を止めた理由をうかがうと、「毎回授業が15分伸びる。それならその時間設定にしてほしい。時間にルーズな人に指導してほしくない。子供がそれでいいのだと勘違いしてしまう。」というものでした。

以前参加した90分のセミナー。20分自己紹介されて、30分自慢話されて、10分既存のYouTubeを見せられて、やっと本題始まったと思ったらtime's upになった事がありました。しかも、「あぁ、ここからがいい所だったのに、残念。でもまた私に会う理由が出来ましたね!また次も来てね!」と言われた残念な事がありました。

時間に誠実である人は、他のことに対しても誠実である傾向があると思っています。

(2)ティーチングパートを教えてくださる方

英語講師セミナーの場合、「セオリー」「アクティビティパート」のプレゼンがとても多いです。
一方、「ティーチングパート」はあまりやる人がいません。
アクティビティパートはいわゆる理解チェック。では『その”理解”をしてもらうために何をすべきか?」こここそが大事なのだと思うのです。

◇学級経営を教えるセミナーに不可欠
 「セオリー」「アクティビティ」
◇言語教授目的のセミナーに不可欠
 「セオリー」「ティーチングパート」「アクティビティ例」

だと思います。

先日参加したセミナーで、現在進行形を使ったアクティビティ(ゲーム)を紹介された後、「質問ありますか?」と聞かれたので、
「現在進行形を全く知らない小学3年生10名に、まずどのようにアプローチして、そのゲームを出来るまでに持っていくか、その行程と具体的な指導方法の一部を見せて頂けますか?」と聞くと、「まぁ、教え方は任せます。現在進行形っていうのは、動詞にingつけるだけだから、すぐできますよ~」って返ってきました。

ほぅ。

指導案でセミナーをやりやすく

学生の頃(20年以上前w)、卒業プロジェクトが「指導案100本」でした。指導案には、予想される生徒のセリフなどすべての記載と、実物の教材添付が求められました。
そして全ての指導案に求められたのが次の情報でした。

  • 生徒の年齢

  • 生徒人数

  • 生徒の特徴とタブー

  • 時間

  • コマ情報(全何回中の何回目の授業か)

  • 前回の授業内容(サマリー)

  • 次回の授業内容(サマリー)

実際これらがあると、他人の書いた指導案でも、すぐに指導に入れるのです。
なので、マイクロレッスンでも、「〇〇さんは優等生の役、〇〇さんはnaughtyっ子の役、〇〇さんは答えは分かるのに発表はしたくない子の約、〇〇さんはひたすら時計を見て終わるのを待つ子の役」など生徒設定までできます。

もし、個人のティーチャートレーナーの先生方がこの記事を読んでくださっているならとても光栄です。そしてぜひ、いつかご登壇時に、指導案のシェアと環境設定をなさってみてください。お勧めです。

<最後に>

今回は「セミナー」について考えてみましたが、「ワークショップ」もファシリの方が課題だけではなく、人物と背景設定までしてもらえたらロールプレイができて、いいと思います。

最後に、昔ETJ福岡の定期勉強会で、とある先生が、頭を抱えながらつぶやいた独り言をシェアします。
最後まで読んでくださって、ありとうございました。

「先生っていう職業を選んでいる人たちの多くは、昔から勉強に困っていないし、だいたいのことが上手くいってそのまま大人になってるんだよ。だから出来ない生徒の気持ちが理解しにくいし、しようと思っても上から目線になる。でもこれを言うと、すぐに  ”いや、自分は挫折してるから"  って自分話を始める人が出てくるけど、自己愛が強くて面倒なんだよなーw」

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