１ヶ月後のアヤワスカセレモニーに参加することを決めた私は、仕事中にアヤワスカについて調べ始めた(ちなみに私はNYのファッション系の会社で働いています)。意外に日本人でもペルーやブラジルまで行って体験している人がおり、ブログなどを読み漁る。どうやらアヤワスカはとてつもなくまずく、飲んだ後吐くらしい。ビジョンと呼ばれている幾何学模様や幻覚が見えることも多々あるそう。
シャーマンがセレモニー中イカロという歌を歌い、精霊を呼び出し、自然とつながることができると信じられており、不思議な体験記が多々見つかった。
その中にバッドトリップ体験、発狂した人や、ショックで亡くなった方もいたとの記事を読み、不安にもなる。

その時ちょうど知らない番号から電話がなる。シャーマンから電話があるかもとAから伝えられていたので、電話に出ると案の定そのシャーマンからだった。
初めての参加なので、注意事項など伝えられる。どうして参加することにしたのかとも聞かれたので、迷ったが、興味があったと正直に答えた。
彼女はアヤワスカはトラウマや病気を克服するために使われるもので、ただただドラッグとして飛ぶためにするものではない。そこは勘違いしてはいけないと真面目なトーンで話す。浅はかさを晒した私は気まずくなったが、特にそれ以上咎められることもなかったので、少し話し、電話を切る。

今思えばあの時は日々のストレス、過去のトラウマに対峙することもできないくらい自分に無神経に過ごしていたと思う。

食事制限も始める。
ほぼ毎日お酒を飲んでいた私は、１ヶ月お酒を飲まないのは本当に本当に辛かった。また、甘いものが食べれないのも辛かった。
加工食品を避け、全て自炊した。
不思議と２週間くらいたってくると慣れてきて、あまり辛くなくなったが、終わったらあれ食べようこれ食べようと思い描いていた。
万年ダイエッターで太りやすいので、２キロほど落ちたのは嬉しかった（終わってすぐ戻ったが）。

偶然なことに仲の良い男友達２人も別のグループのアヤワスカセレモニーに参加したとのこと。やはり流行っているみたい。
彼らもNY郊外の山に行き、２晩セレモニーに参加したそう。
一晩目はペヨーテというサボテンの成分をお茶にしたものを飲み、二晩目にアヤワスカをしたそう。
ペヨーテもペルーやメキシコの先住民のシャーマンの儀式に使われるもので、こちらももちろん幻覚作用がある。
成分は違法ドラッグなどの成分にもなっているメスカリン。
かなりハードなセレモニーをするグループだったようで吐きまくり、死ぬかと思ったとのこと。
その体験談はなかなか壮絶で少し怖くなる。

その後読んだ記事で、アヤワスカとは一度死に再度生まれる体験をすると言われていること知った。