見出し画像

4度目のリティク「Jodhaa Akbar」

リティクのことしか考えられない生き物になってから4本目の映画です。
前回の生き物になって歩き始めたものはこちら

この映画は現在、netflixの英語字幕にしかありません。でもどうしても観たかった映画の一つなので、頑張りました。
一言で言ってしまうなら、「めちゃめちゃかっこ良く美しい王様とめっためたに美しく可愛いお姫様が結ばれる話」です。

こんな方にお勧め!(若干ネタバレあり)

・リティク様は元々品のあるお顔をしているのだから、王様とか絶対似合うはず!
・あの美しい翡翠の瞳に合わせたきらきらした衣装を着たリティク様が見たい!つまり緑の衣装!翡翠の装飾品!
・王様の役をしたら、毎回衣装を替えるよね!そういうのが沢山見たい!
・王様なら強いとこは勿論、ちょっと弱いとこも、かわいいとこも見たい!
・お姫様は美しくて芯が強く、優しく、そして武芸も秀でていて欲しい!
・可愛いとこもあるお姫様も見たい!
・リティク様と対になるような色合いの衣装が似合うといい!
・めでたしめでたしで終われ!

こんな方にはイマイチ(若干ネタバレあり)

・リティク様に沢山キレッキレに踊って欲しい。
・リティク様が空から落ちてきたり、ものすごいガンアクションをこなしている所が見たい!

一度くるくると音楽に合わせて回ったりはしますが、その程度です。(でもそれはそれでとても美しいです)そして古い時代のお話なので空からは落ちてきません。アクションはそれなりにありますが、キレッキレというよりは肉薄した戦いがメインです。ガンアクションはありません。時代劇だから!

本編の話

拙い日本語訳で読んでいるので、若干もしかしたら違うところもあるかもしれません。すいません。

16世紀のムガール帝国皇帝アクバルは争いのない国を作りたく、統治を目指しているのですが、宗教の違いからそれが中々上手くいきません。そこでラージプートの王女ジョーダと同盟の証として婚約をします。宗教が違っても共に歩むことは可能だと皇帝自ら行動で示したのです。でも王女がめちゃくちゃ最初は嫌がります。それでも王様のお城でも改宗せず自分の宗教を信仰させてくれるなら、寺院も建ててくれるなら、と条件を出して了承します。
そこから紆余曲折あってお互いが認め合い、そして愛し合い、幸せな結婚に至ることが出来るのか?と言う流れが主軸にあって、他国との諍いが勃発したり、内輪で画策されて苦悩したりします。大変です。そして属国となった人たちはわっちゃわっちゃ好き勝手言います。ホント大変です。
異なる信仰をしている国々を統一するというのは、本当に難しいことなのだなと感じます。
王女ジョーダは実在しない人物で、人々に親しまれてる民話的なお話を元に映画を作ったとのことですが、こんなお話が実際にあったらいいなぁって確かに思うよなぁ!みたいな素敵な物語でした。

とにかく古い映画のようで、2008年制作だそうです。なので恐らくCGなどは殆どない?もしくは使ってない?のではないでしょうか。
群衆は確実CGではないなって分かります。逆にCGじゃなくてあれだけ人数集められるインド映画すごいなって思います。
戦争の場面も、今観るともうちょっとこうなんとかならんのかと思ってしまいそうですが、あの頃の戦い方を再現したとするのなら、そしてそれをあの人数を集めて撮影したのなら流石だなと思います。
建物も全部本物なのかな。壮大な印象があります。本当に豪華だなと…ものすごく豪華な映画だなと感動します。
今ではもう撮れない、あの頃でしか手に入らない空気感があると思います。背景の奥行きとか壮大さは見事です。
恐らくライティングなども、かなり自然光に近い状態での撮影なのではないでしょうか。
その中でも負けない、圧倒的美を見せつける、二人の役者さんはすごいです。
美しく気品がある王様と王妃!と言う雰囲気が画面からばしばし感じます。

「エンドロールのつづき」と言う2021年作の映画に、撮ることに憧れてる少年が見ている映画、と言う状況でこの作品がちょっと流れるとのことですが(まだ観てないのです。DVDは予約済みです)、美しく夢のようなお話を小さな村で過ごす少年が観る、という状況ではぴったりの映画だと思います。

リティク・ローシャンの話

長くなりますので別にします。若干のネタバレを含みます。

まぁ本当にこの映画のリティク様はですね。最初っから最後まで美しさパーフェクト皇帝です。
強くて賢くて、でもちょっと世間知らずなところもあります。
自分の事を好きになって欲しいお妃さまにちょこちょこアプローチしてみたりと可愛い面もあり、象と戦って従わせてしまう圧もあり。
そしてずっと美しい。ずっとずっと美しい。三時間強、ずっと美しいです。
パーフェクトスペックです。びっくりです。
しかもそんなスペックの皇帝がずっとずっとめちゃくちゃ美しい衣装を身に纏っているのです。ご褒美映画です。
衣装はホント分かってらっしゃる!みたいな、緑を基調とした衣装が多く、そうでない色の衣装の場合は、装飾が緑基調だったりします。国民全員、皇帝の瞳が自慢!みたいな感じです。そんなことは一言も言ってないですけどね。
お部屋もまた豪華絢爛なんですが、そこに佇む皇帝は、それに負けていない、むしろ引き立つ、みたいなあまりにも圧倒的美。
戦うシーンでも髪は乱れ砂埃に塗れますが、それでも美しいです。
倒れたりもしますが、それも美しいです。
いやほんと…どういうこと?って思うくらい常に美!
しかもお妃さまに怒られてそっぽ向かれた時も、びっくりした顔をしてちょっと凹んで拗ねたりもするんですが、それもまたとても可愛い。
照れたり、怒ったり、拗ねたり、悲しんだり、色々な表情を見せてくれます。どれも可愛く美しい。
こんな皇帝がほんとに目の前にいたら、平伏待ったなしです。

好きなシーンは沢山ありますが、最初にジョーダの手を取ろうとするところの表情が好きです。ちょっと色っぽい感じがいい。まぁ手を引っ込められてしまうんですけども。そこもいい。
あと、結婚式でお花の簾?みたいなので顔を覆っているのが素晴らしい。美しい顔が見えないのに美しさが際立っている。あれでちょっと動いたらちらっと隙間から美しいお顔が見えるってことですよね。考えた人偉い。
あとジョーダが剣舞を後ろから見てると気付いた時の皇帝の表情がいい。ふふふんみたいな。これはかっこいいとこ見せて好きポイントアップさせようって思ってるのがありありと分かるお顔をしてるのですよね。最高にかわいい。
ジョーダを実家に迎えに行くときの皇帝はどこもかしこも可愛いくて好きです。ちゃんとジョーダを当てたのに、つれない態度をとられてしまうし、目の前でこっから入ってこないで!みたいにカーテン下ろされてしまう。その時の皇帝の表情がもう、かわいくてかわいくて。そんな行動を今まで誰にもされた事等なかったのだから当然なのですが、困惑して居心地悪そうにしているのが大変可愛いです。
あと皇帝が文盲であるのは史実のようなのですが、文字をジョーダに見せられた時に最初は読ませようとしていたのに、それに応じない為、自分は文字が読めないと告白する時の皇帝の表情がとてもいいです。
ちょっと恥ずかしそうに勇気を出して口にしたと言う空気がものすごく伝わってきます。演技力すごいなと思いました。

まだまだありますが、特に気に入ったところを書き留めておくだけにします。

リラックスして美しさと壮大さを堪能出来る、昔々の夢のような物語を観たいな~って時に、とてもお勧め出来る映画です。
一度もハラハラしないとは言い切れないですが、でもとても素敵な豪華な絵本のような映画です。ぜひ。




この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?