そめや

本と服と仕事

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最近の記事

『いちばんすきな花』の感想文

少し前に、『いちばんすきな花』を観た。端的に感想を述べるとするならば、僕はこのドラマが嫌いだ。いや、この作品に描かれている登場人物たちが嫌いだ。しかし、この作品が試みていることは(少なくとも自分にとっては)新しく、その点は賞賛したいと思っている。 まず、簡単にストーリーを紹介する。本作は20代後半〜30代の男女が出会い、友達になり、いわゆる「いつめん」「仲良し」みたいなグループを作る物語である。過去そういった複数人の親しいグループもしくは2人組を作ることができなかった人たち

    • 2023→2024

      2023年ははよく服を買った一年だった。土曜日は死んだように眠り、日曜日は新宿に出向いて服を買うというルーティンが確立され、月の出費は3倍になった気がする。おかげで金が無い。MARNIのマフラーにヒールブーツで伊勢丹の床をカツカツ鳴らすのは結構なことだが、光熱費と携帯代は忘れずに支払ってほしいところだ。今年は2回くらい水道が止まり、3回くらい回線が使えなくなった。 年末に優秀なハンガーラックを買った。天井と床があれば突っ張り棒でどこにでも設置できるタイプのもので、部屋のスペ

      • 「自分」と「身体」との距離感について

        同居人と話していてちょっと面白かったことがあったので、他にも議論できる人や自分の知らない情報を持っている人がいそうな気がして、とりあえず雑にnoteにまとめてみる。 推敲ゼロの上に、綺麗に書こうという気持ちすら無いので、文章の質は保証しません。日曜の夜、暇潰しにどうぞ。 理不尽な「詰め」によるストレスをどう処理するか議論の始まりは、「上司、ないしは自分より立場が上の人に、理不尽な内容で詰められたときにどう感じるか、またそのストレスをどう処理するか」という内容。 この議論

        • 転職、2022→2023

          社会人2年目、23歳。新宿区に一人暮らし。早稲田大学卒業、職種はマーケティング。来週から六本木勤務、年収も副業含めて同世代と比較すると割と高い方。趣味は読書。学生時代は小説ばかり好んで読んでいたが、最近は専らビジネス書ばかり読んでいる。初学者向けに書かれたアカデミックな書籍も好む。休日は映画に行ったり、美術館の展示に行ったり、サッカーをしたり。 書き起こしてみると、何だこの、The『東京男子図鑑』みたいなプロフィールはと笑ってしまいたくなるほど、「東京」をやっている。承認欲

        『いちばんすきな花』の感想文

          2021→2022

          2021年が終わろうとしている。2年前に始めた年末の振り返りを、今年も変わらずやっていきます。今年はゆっくりする時間が普段より多いからちょっと長めの文章を投下。1年の途中で読み返すと新しい気づきがあったりして面白いので、多分来年以降も続きそう。良い習慣。 今年のハイライトを列挙するとこんな感じ。 ・カタリバインターン復職&卒業 ・カタリバと同時並行でpoint 0 marunouchi, Asobica(マジで一瞬しかいなかったけど自分にとっては大きいので書きます), Yu

          2021→2022

          駄文of駄文。最近よく考えること。

          去年の12月に、こんな文章を書いた。 場づくりとは関係性を行為の選択により積極的に作っていくことだと書いた。場=何かと何かの関係性と定義した上で、関係性とは行為に先行するものではなく、行為によって関係性が作られるものだとしている。さらに自分がどんな場を、つまりどんな関係性を作っていきたいのか、みたいなことを考えていた記憶がある。 最近は、場づくりという言葉を一切使わなくなった。理由はあまり考えていないが、関係性という意味ではよく似たようなことを考える。それは人と人との関係

          駄文of駄文。最近よく考えること。

          自分は「何でもない日常が幸せなんだよね」とか言うやつを鼻で笑うタイプだと思っていた

          LINEの通話が切れる、あの独特な効果音で目が覚めた。あの音は「突然」という感じがする。「終了」という感じもする。「終了」はまあそうなのだが、自分から通話を切ったとしても、なんだか「突然」という感じがするのだ。理由はわからない。あの音から想起される感覚と、「突然」や「終了」という言葉から連想されるイメージが、少しだけ似ている。 最近、コーヒーを自分で淹れるようになった。本格的に「場所づくり」をやりたいと思うようになってから、積極的にいろんな「場所」を訪れていて、その中で見つ

          自分は「何でもない日常が幸せなんだよね」とか言うやつを鼻で笑うタイプだと思っていた

          ゆたかさを考える

          去年のある日のことだ。 戸山キャンパスのカフェテリアで、友達は僕にこう言った。 「私、最近ゆたかな暮らしをしたいんだよね。これマイブーム。忙しすぎたり、何かに追われながら生きるのなんか面倒くさくて。」 僕は250%同意した。 「マジで分かるわ。ただ生きてるだけでハッピーになりたいよな。」 ゆたかな暮らしをしたい。ただ生活しているだけで充足したい。忙しさで擦り切れてしまうような毎日を過ごすよりも、日々にゆとりを持ち、こだわりを持って毎日を生きていきたい。 そう思いなが

          ゆたかさを考える

          「趣味は読書です」は違うのかもしれない

          こんにちは、そめやっていいます。趣味は本を読むことです。 僕はこんなふうに自己紹介をすることが多い。「物心がついた頃」というのが何歳くらいの時期を差しているのかは分かっていないけれど、物心がついた頃からこの自己紹介をしている気がする。 小学生の頃、通知表に「休み時間には積極的に本を読んでいましたね」というコメントをもらった。中学生の頃は、教科書に隠れて授業中に小説を読んでいたことを、国語の先生に叱られた。高校生の頃は、当時気になっていた読書好きの女の子とおすすめの本を貸し

          「趣味は読書です」は違うのかもしれない

          僕にとって「場をつくる」とは何なのか。

          場づくり研究所「Fo-LABファシリテーション講座」なるものを受講し、場づくりやファシリテーションを勉強させていただいた。Fo-LABについての詳しい説明は省くので、気になる人はこちらの記事を読んで欲しい。 先週その最終回があり、全9回の講座が終了した。運営の方々、参加者のみんな、お疲れ様でした。いい学びの場をありがとうございました。今後も関わっていきたい人たちがたくさんです。 全9回を終えて感じていることや、場づくりに対して考えていることを書いてみようと思う。記念すべき

          僕にとって「場をつくる」とは何なのか。