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社会人になって自炊にもやもやするわたしが、ある本を読んで、自炊の「こうしなければ」から解放された話

自分のために料理をしたいけど、自炊ができない自分を責めてしまう。
こんな感情を持つわたしが、「自炊」と「ケア」って関係あるの?と気になり、「自分のために料理を作る 自炊からはじまる『ケア』の話」を読んでみることにしました。

今回のnoteでは、こんなことを書いています。

①自炊に大事なのは「自分で選んだ食事に納得できていること」である。

②自分の中にある「自炊ができない自分を責めてしまう」行動の中に、「will(こうありたい)」「must(こうしなければならない)」が含まれていることに気づいた!

本書での発見をシェアしつつ、書き進められたらと思います。
ぜひ読んでいってくださいね。

🔸物心ついたときから料理が好きだったわたし

わたしは、小学校3年生くらいから、母の手伝いで台所に立っていました。
料理をすることが楽しい!そして、食卓を囲むことで人とのコミュニケーションが円滑になる。
こんな原体験を深掘りしてみたいなと思って、大学では、管理栄養士養成課程に在籍しました。

それから、社会人になって4年。3年ほど前から夜ごはんを作らず外食に頼る日が増え、自分に違和感を覚えるようになりました。
違和感とは、料理が好きなのに、なぜわたしは自炊をしないんだろうということ。
仕事が忙しく、料理をする時間や体力ないという理由は浮かんできますが、わたしは、それを「今は仕方がないよね」とは思えませんでした。

なぜなら、この食材をどうしたらいちばん美味しく食べられるかなと考える時間も、考えながら作ってできた料理の味も好きだから。
そして、夜ごはんは、頑張ったわたしへの1日のご褒美だと位置付けているから
です。

こんなもやもやを思い出したり忘れたりしながら、本書の出版イベントを見つけて即応募。
運良く当選し、著者・山口祐加さんの思いを理解できたあと、本書を読み進めることができました。

出版イベントの記事、こちらからぜひご覧ください。
ついでに、わたしの参加レポートも読んでいただけると嬉しいです。

🔸本を読んでみて、自分の声を聴いてみた

本書は、自炊に関するもやもやを抱えた6名の方と山口さんの3ヶ月のメール・LINEでのやり取りと、2時間×3回のオンラインレッスンを通じて、参加者が考えたことや、山口さん、星野さんとの対話の様子が書かれています。

まず、本書を読了して思ったのは、「自炊に大事なのは「自分で選んだ食事に納得できていることである」ということ。

自分のやりたい方を選んだら、今まで頑張ってきたことが無駄になるんじゃないかとかと不安になってブレーキをかけてしまう。それって自分の中の子どもを自分の中の親が抑えてしまっている状態ですよね。それが続くとどんどんのびのびできなくなってしまう。

P.269より引用

料理が好きなはずなのに、自炊ができない自分を追い込む。
料理をしたいのにやらない自分に、納得できていないんだろうと思います。

毎日自炊をすることが正義ではないけれど、わたしはこんな生活を1日でも多く過ごしたいんだということを再確認しました。

そして、「自分のための料理が億劫に感じる」「料理ではなく仕事に注力してきたけれど、急に料理が必須科目に感じてしまった」など、6者6様のもやもやが書かれていて、「自炊」っていろんなハードルがあるな、と改めて思いました。
そこで、わたしの中にあるハードルを分解してみると、「自炊ができない自分を責めてしまう」行動の中に、「will(こうありたい)」「must(こうしなければならない)」が含まれているな、ということに気がつきました。

Will(こうありたい)
①食べたいものを問いかけられる脳みそのキャパがあって
②好きな食材は外食よりも多めに入れて(むきえびや大葉とか)
③好きな味にして、温かいうちにいただく。

Must(こうしなければならない)
①自分が望んでいるものを
②一から手作りして
③20時ごろまでに食べなければならない。

このmustの中で、わたしにとって本当にmustじゃないものは何だろう?
自分に聴くと、②一から手作りすることを、まず手放せるよ、と返ってきました。

毎日1〜2時間かける夜ごはん作りがやりたいのではなく、自分が食べたいと思うものを作るか、買うか、納得して選択したい。
そして、たいていの場合、わたしは自分が作る味を欲しているから、手作りしたい。こんな思考回路です。
自分が作る味を欲しているなんて、わたしは、ちゃんと自分の味方でいられているんだなーと、新たな発見がありました。本書の言葉を借りると、自分を家族としてみなしている。

土門さん自作のしょうが焼き(A)とわたしが伴走して作ってもらったしょうが焼き(B)を息子さんに食べてもらったとき、「どっちもおいしい」と息子さんが話されていた、と書いてありました。Bもおいしいけど、Aもお母さんの味で美味しいって。それが家族だな、と思ったんです。

P.177より引用

日常生活では突然嫌な出来事に遭遇することもあるけれど、自分自身が安定していてしっかり受け止めるクッションがあると、「まあいっか」と思える。わたしが料理を作っているのは、自分が「大丈夫」で居続けるためでもある気がします。料理にまつわる「おいしくできた」とか「今日はキッチンがきれい」といった小さな嬉しさの積み重ねが、自分の「大丈夫」を担保している。

P.218より引用

わたしにとって、料理は、好きで得意な分野。
だから料理をすることで、「大丈夫」と言える要素を求めているんだな

自炊ができた日はもちろん誇らしいし、今日はお寿司が食べたい!とスーパーで即決できるわたしも受け入れられる日が増えました。

🔸最後に

昨年12月に読了し、言葉にするまでここまで時間がかかってしまいました。
この本を読んだおかげで、1〜2月に自炊をする日が増えて、わたしのwillを叶える日が増えた時間があり、この記事を書くことができました。

食事って、毎日やってくるものじゃないですか。
だからこそ、今でも、mustを考えすぎるわたしが出てきたりします。
でも、今の心情を書き残すことはきっと無駄じゃないと思ったので、思い切って公開することにしました。何より未来のわたしのために!

mustに縛られていそうなわたしに気づいたら、このnoteに立ち返って、「自分で納得して選んでる?自分を責めてない?」と自分をケアしていくことにします。

みなさんのごはんの時間も、納得し満たされる時間でありますように!

最後に、自分を満たせた最近のごはんを載せます🍚

麻婆豆腐、にんじんサラダ、エノキとわかめのお吸い物
サバ缶のトマトリゾット、ほうれん草のごまあえ、にんじんサラダ
豚肉と豆腐と白菜の出汁しゃぶ鍋、里芋と油揚げの味噌汁
えびチャーハンと鶏つくねとしょうがのスープ

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