23:45～　わんだほうの前の階段で悩む春田(田中圭)のシーン。店から出てきた鉄平兄(児嶋一哉)に声をかけられる。
「牧とは価値観が全然合わない」と言う春田に対して「好きになったんだろ？別に違くてもいいんじゃないか。俺とマイマイも共通点
なんか何にもなかったぞ。でも今めちゃくちゃ仲いいからな」と話す鉄平兄。
「喧嘩したり歩み寄ったりしているうちに自然と二人だけの価値観が生まれてくるんだよ。だから今は足並みが揃わなくても心配すんな」
鉄平兄のこのアドバイスがこの6話の一番の肝であろう。
　牧(林遣都)と試着帰りの春田がなぜ一人でわんだほうに来たのかと思っていたが、一人モヤモヤする春田に話が出来る登場人物として、既に家庭のある鉄平兄だったのだろう。
蝶子とマロでも良かったかもしれないが、蝶子は夜遅くに会う相手ではなく、マロは自分と牧の後輩であり、まさに牧と仕事中だ。
鉄平兄が春田のマリッジブルーを受け止めるのに一番適当だと判断したのだろう。

25:19～　春田と牧の自宅のシーン。春田が帰ると牧は準備をしながら机で伏して寝ていた。
牧が聞いているか聞いていないか関係なく、春田はつぶやいた。「俺マリッジブルーなんだって。ごめんな、キツいこと言って」試着のときに牧についキツいことを言ってしまったことを謝る気持ちだったのか。そう一言言って部屋を出ていく。
ドアが閉まった音を確認したかのように牧が目を開け体を起こし、やや複雑な表情を見せる。
このシーンは一方向からしか映していないが、春田が牧に毛布をかけつぶやき、牧が目を開け起きるところまでを一連で撮っているのが秀逸だと思った。
春田から牧に自然と視点が映り、それぞれの気持ちに思いを馳せることができた。

26:29～　カレンダーで挙式まであと1週間を切り、春田と牧だけでなく武蔵(吉田鋼太郎)、武川(眞島秀和)、和泉(井浦新)、菊様(三浦翔平)の様子を追っている。
牧はバレンタインチョコレートを探していた。おそらく春田にあげようと思っていたのだろう。一方、牧を想う武川、春田を想う和泉はチョコレートも手にしている。
6人6様の同時の映し方は好きなのだが、この6話に限ってはやはり春田と牧の結婚式準備を丁寧に取り上げるべきだったんじゃないかと思う。

27:07～　結婚式前日の朝、翌日の準備に追われたままこたつで目が覚める春田と牧。

同じクッションを枕にしていて微笑ましいが、特に牧はこたつ布団すらかけていなかった。
ただでさえ二人は忙しく、体調を崩しやすい冬でもある。
ウェルカムボードもブートニアも外注して良かったのではないか。
こう言ってはなんだが、結婚式の手作り感にこだわりたいというやや"女性的"な視点な気がして、二人の考えに合わない気もする。

→9に続く。