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リターンズ7話 ネタバレ考察&感想その4~助け合うということは

16:11~ 春田(田中圭)と牧(林遣都)の自宅の朝のシーン。
保育園に行きたがらない吾郎(伊藤大空)に手を焼く二人。牧の「お兄さんと腹を割って話しよう」には笑ってしまった。春田はちず(内田理央)に電話をして、どうしたらいいか聞いているが「(吾郎が)コンセント抜き始めた!切るわ!」と電話を切り、ちずは「あー、ごめーん、春田」と困り果てた表情を見せる。

16:44~ 医師の診察を受ける武蔵(吉田鋼太郎)のシーン。医師に「ストレスですかねー」と言われてしまう。喀血したのにレントゲンの一枚も撮らず、結核の検査もしないのはおかしい。
患者に「ストレス性の吐血ですかね」と言う医師はヤブだろう。さすがに武蔵も本当か?と疑問に思ったようだ。
 病院内を歩いている時に廊下で入院中のちず(内田理央)と偶然出会う。ちずは「過労なんですけど」武蔵は「ストレス性の吐血です」と話すが、武蔵は慌てて口内炎だったとごまかす。
「仕事は私のせいでストップしちゃうし、子どもは春田と牧くんが見てくれてるんですけど、私は社会人としても母親としても失格です」と自分の不甲斐なさを涙ながらに責めるちずに、「十分過ぎるくらいがんばってるんだからそんなに自分を責めないで」「春田だって牧だって…私だっているんですから(中略)いろんなこと一人で背負いこもうとしないで今は体を休めることを一番に」と寄り添う武蔵。武蔵はシッターの資格まで持っているという。
とても素晴らしいシーンだった。
吉田鋼太郎が内田理央の芝居がとても上手くなったと言っていたという記事を読んだが、このシーンのことではないだろうか。
シングルマザーとしてがんばっているちずに周りが自然と手を差しのべていく。"家族"のあり方を描いていくリターンズのテーマの本筋にまさに合致したシーンだった。

20:12~ 牧と武川(眞島秀和)がコーヒーを飲んでいる本社のシーン。
ため息をついている牧。武川はなぜかコーヒーを飲みながら吐息を漏らし続ける。
それを見かねた牧が「愚痴聞いてもらっていいですか」と声をかける。「2時間だけだぞ」「ながっ」このあたりの牧と武川のコミカルなやり取りはさすが。
ちずの子どもを預かっているけど、実は子どもが苦手で、ちずに協力したいし春田もがんばってるから申し訳ないと言う牧。保育園に迎えにいかないといけないのが憂鬱だという。
牧の本音はもっともだし自然でいいと思う。子どもと接触する機会すらなくて完璧主義の人ならなおさらだろうから。
子どもに直接対応するだけじゃなくて、その周りの家事をやったりすることも立派な役割の一つだと私なら言いたいが、武川は「俺の家に来たいのかもしれないが断る」「お前は俺に依存している」と謎の発言をする。牧でなくても頭に?が浮かぶ。
愚痴を聞いてほしかっただけですという牧の希望は全無視して、「カーシェアの車をお前に置き換えて想像してみてくれ」武川はシェアの話を突然しはじめる。「すみません、ちょっと分からないです」と立ち上がってその場を去る牧。
…うーん、武川ってこんなデリカシーない、マジデリキャラだったっけ…。

→5に続く。


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