見出し画像

リターンズ7話 ネタバレ考察&感想その3~それぞれの思いやり

10:51~ 武蔵(吉田鋼太郎)の部屋のシーン。
菊様(三浦翔平)が任務のために部屋を出ていくという。

武蔵は餞別に糠床の甕を渡す。
武蔵は糠床をこの子と表現して、放っておくとすぐにダメになってしまうと説明し「菊様、生きて帰ってこなければならない理由が出来ましたね」と話した。菊様は「大切に育てます」と敬礼する。
通常なら糠床を託されるのはなかなか大変だと思うが、二人とも命に関わることに巻き込まれつつあるという前兆を表すシーンなのだろう。

13:26~ 春田(田中圭)と吾郎(伊藤大空)が帰宅するシーン。
「今日はママ仕事で遅くなるみたいだから、はるたんち行くよ?」と春田が声をかけている。倒れたことは話さず吾郎に心配をかけさせまいとする春田の配慮が分かる。吾郎は何が夕飯にいいかと問いかけにも「だんごむし」と答え、公園の遊具に走っていってしまう。

13:48~ ちず(内田理央)が入院しているシーン。牧(林遣都)とマロ(金子大地)が付き添っている。

謝るちずにマロが話す「なに言ってんすか、俺たちは莫逆(ばくぎゃく)の友じゃないすか
「難しい言葉使うな…」という牧の呟きはもっともで、中国の古典『荘子』が由来の故事成語だ。

つまりは親友だと言いたかったのだろう。「ばくともっす。ばくとも!
ばくともズは公式Xでも紹介されている。

 マロは中国語に堪能だし、ビジネス界隈でもそれなりに知られている『荘子』を読んでいてもおかしくないかもしれない。
 帰ろうとするちずに吾郎は春田が面倒を見ていることを牧が伝え、ちずの兄の鉄平(児嶋一哉)に連絡しようとするマロをちずが止める。
「兄貴たち結婚して初めての家族旅行ですっごい楽しみにしてたの」と私のことで心配かけたくないと言うちず。
でも過労と言われたから休まなきゃと諭す二人に、ちずは明日持ってきてほしいものを頼むが、延長コードとパソコンのアダプターと言い始め、「がっつり働く気じゃん」「ばくとも命令だから(休め)」と牧とマロは再び諭す。

14:59~ 春田と牧の自宅で春田が吾郎の面倒を見ているシーン。掃除機を倒して壊し、観葉植物を倒し、クレヨンで落書きをする。

小麦粉をまいて春田にかかるのは、劇場版のうどん店で小麦粉まみれになるオマージュなのだろう。
3歳児も個人差はあるが、基本的には目が離せず、部屋には壊されると困るようなものは置けないし、棚が自由に開けられる状態だと開けられて中身はいじられる。
子どもに慣れていない大人が困り果てる様子がよく描かれていると思う。帰宅した牧が驚いたのも無理はない。

→4に続く。

この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

おすすめ名作ドラマ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?